雨あがりの南御室小屋(みなみおむろこや)からの続きです
風の音を聞きながら
まだ暗い中での撤収です
お山の朝は早い…
時間は3時…既に撤収されて出発されている方もおられます
暗い中に浮かぶテントの灯りは
どこか雪国の風景にも似て見える私です
風が強かった分 テントや濡れていたものは乾いており
外に出置き忘れていた濡れたハンカチが すっかり乾いておりました
頭上で 様子を窺うように
轟々と鳴る風の音…
内心…
雲を吹き飛ばして 御来光を見せて下さいね~♪
呑気にも そんな事を願っていた私です
風はその私を見て…きっとせせら笑っていのかもしれません…
南御室小屋 左横手から薬師岳への道が続いています
シラベの樹林帯に入り 道は急な勾配で迎えてくれますが
まだ光の届かない夜明け前の森は静寂と闇に包まれ
人を寄せ付けぬ気配があります
時は4時45分発
闇夜の道を ヘッデンの限られた範囲の灯りを頼りに登ります
起き立ての体は まだ登るモードになっていないようで
直ぐに息が上がって 汗が滲みでてきます
しかし 汗は体から滲み出かかって 直ぐに引っ込んでしまう感じ…
汗も 冷たい空気に恐れ戦いて 引っ込んでしまうようです
それほど冷たい空気が纏わり付き
樹林の間から抜けてきた一陣の風が 一気に熱気を吸い取ります
30分ほど歩いたでしょうか…
シラベの間から見える空が ほのかに白みはじめ
山の稜線が浮き出し その向こうが赤みを帯びてきます
次第に樹林がまばらになりだすと
深い紺色の空が広がりを見せ始めます
そして、白け始めた空に白い頭のお山が浮かび上がってきました…
あれは…北岳…?
昨日の雨が雪に変わり 冠雪の北岳が見えます
そして…
この行程の歩きに 常に寄り添って下さる事に…
出発して45分くらいでしょうか? 大きな岩が見え始めます
これが花崗岩のガマの岩なのでしょうか?
砂払岳 2587m
森林限界を抜けて 山では珍しい砂地の稜線に変わると そこは砂払岳でした
巨大岩の立ち並ぶ姿が目の前に広がり
ここから鳳凰山の特有の姿を見せてくれる事になります
樹林帯の中から見隠れしていた白根三山が威風堂々と姿を現します
はるか向こうに浮かぶは 富士の山
雲海の中に浮かぶおぼろげの富士山の姿ではありますが
さすがは日本一のお山… よく目立ちます
東に富士山
西に第2位の北岳…
私は今…何と恵まれた所に立っているのでしょう…
そんな感動に浸っていると
目を覚ませ~! と ばかりに
勢いよく風が体当たりしてきます
わぉ~ 身を屈め 避ける様に岩陰に身を落とします
風を避ける岩には事欠きません
薬師岳で御来光を見たい…
その思いで、岩壁に付けられた印を見ながら先を急ぎます
富士のお山も 少しずつその姿を現して来て追いかけてきます
ガンバレ! ガンバレ!
巨大岩と白砂のザレ場を登ります
岩の向こう…
白んだお空に浮き彫りになる薬師岳の姿が…
もうすぐです でも まだ近くて遠い薬師岳
お空に向かって…
もう少し待って下さい
薬師岳の上でお日様に御挨拶したいので…
必死にお願いいたします…
時は5時45分
丁度登り始めて1時間… 空は明るさを増して
映し出すシルエットがハッキリとしてきます
登りの稜線が一旦 下りになり 灌木の中へと入って行きます
這松と枯れ枝の向こうに
ひっそりと佇む小屋が見えてきます
薬師岳小屋
お山の喫茶店という感じの洒落た雰囲気の看板が
入口で招いております
ちょっとしたメルヘンの世界の様な所です♪
休むか?
チチの声に 首を横に振るう私
本当は…
灯りの漏れる窓の中
休む人の姿が暖かそうで コーヒーでも…と思う所ですが
後ろ髪引かれる思いで 断ります…
丁度 風をさえぎってくれているのでしょう…
風を感じません…
休むには絶好の所なのですが… 残念です…
御来光が待っていますから…
東の空が赤みを帯び出し 富士の山が 意味深に笑っています
急げ…急げ…
だだっ広い!
薄着楽灰褐色のように見える砂地の広場…?
先に見える 標識らしきもの…
急げ… 急げ…
砂に足を取られそうになります
もう少し…
そこなのに…もう少し…
間に合った…?
薬師岳 2780m
薬師岳の360度の展望
東の空…雲の間から黄金色の光が漏れ始めます
まだ息が整われない状態のまま 急いでカメラを構えます
よく頑張ったね 御褒美だよ♪ そう 云ってくれているような…
おはようございます…
言葉はありません…
静かに手を合わせます…
神々しい光は 何度見ても飽きる事はありません
周りの峰々も 御来光を浴びて 紅く燃えて目覚めます
山は静かに朝を迎え
人々は神々しい朝に感謝と感動に包まれます
暫し 御来光を浴びて
心洗われる思いで 自己世界の中に入っておりました
先はまだまだ続きます
お日様と共に歩いて参りましょう…
言い訳…
スミマセン…ただいま 仕事と行事や通院に追われて
ブログ更新が ままなりません
皆様のブログも読み逃げしている状態で
本当に失礼なnanekobi5963となっています
なるべく 自分らしいブログを残していきたいと思っており
手抜きだけはしたくないと思いつつも…
不器用な私、中々思う様にまいりません
今回の記録も 途中 途中の更新となり、
一層ダラダラの長いブログとなってしまいますが
頑張って出来るところでアップさせて頂きたいと思っております
御訪問して下さっている方々の
優しさに甘えたブログ更新となっておりますが
気長にお付き合いいただければと…勝手な事を願っております
そんなnanekobi5963のブログですが
どうぞ よろしくお願いいたします<(_ _)>
つづく…
風の音を聞きながら
まだ暗い中での撤収です
お山の朝は早い…
時間は3時…既に撤収されて出発されている方もおられます
暗い中に浮かぶテントの灯りは
どこか雪国の風景にも似て見える私です
風が強かった分 テントや濡れていたものは乾いており
外に出置き忘れていた濡れたハンカチが すっかり乾いておりました
頭上で 様子を窺うように
轟々と鳴る風の音…
内心…
雲を吹き飛ばして 御来光を見せて下さいね~♪
呑気にも そんな事を願っていた私です
風はその私を見て…きっとせせら笑っていのかもしれません…
南御室小屋 左横手から薬師岳への道が続いています
シラベの樹林帯に入り 道は急な勾配で迎えてくれますが
まだ光の届かない夜明け前の森は静寂と闇に包まれ
人を寄せ付けぬ気配があります
時は4時45分発
闇夜の道を ヘッデンの限られた範囲の灯りを頼りに登ります
起き立ての体は まだ登るモードになっていないようで
直ぐに息が上がって 汗が滲みでてきます
しかし 汗は体から滲み出かかって 直ぐに引っ込んでしまう感じ…
汗も 冷たい空気に恐れ戦いて 引っ込んでしまうようです
それほど冷たい空気が纏わり付き
樹林の間から抜けてきた一陣の風が 一気に熱気を吸い取ります
30分ほど歩いたでしょうか…
シラベの間から見える空が ほのかに白みはじめ
山の稜線が浮き出し その向こうが赤みを帯びてきます
次第に樹林がまばらになりだすと
深い紺色の空が広がりを見せ始めます
そして、白け始めた空に白い頭のお山が浮かび上がってきました…
あれは…北岳…?
昨日の雨が雪に変わり 冠雪の北岳が見えます
そして…
この行程の歩きに 常に寄り添って下さる事に…
出発して45分くらいでしょうか? 大きな岩が見え始めます
これが花崗岩のガマの岩なのでしょうか?
砂払岳 2587m
森林限界を抜けて 山では珍しい砂地の稜線に変わると そこは砂払岳でした
巨大岩の立ち並ぶ姿が目の前に広がり
ここから鳳凰山の特有の姿を見せてくれる事になります
樹林帯の中から見隠れしていた白根三山が威風堂々と姿を現します
はるか向こうに浮かぶは 富士の山
雲海の中に浮かぶおぼろげの富士山の姿ではありますが
さすがは日本一のお山… よく目立ちます
東に富士山
西に第2位の北岳…
私は今…何と恵まれた所に立っているのでしょう…
そんな感動に浸っていると
目を覚ませ~! と ばかりに
勢いよく風が体当たりしてきます
わぉ~ 身を屈め 避ける様に岩陰に身を落とします
風を避ける岩には事欠きません
薬師岳で御来光を見たい…
その思いで、岩壁に付けられた印を見ながら先を急ぎます
富士のお山も 少しずつその姿を現して来て追いかけてきます
ガンバレ! ガンバレ!
巨大岩と白砂のザレ場を登ります
岩の向こう…
白んだお空に浮き彫りになる薬師岳の姿が…
もうすぐです でも まだ近くて遠い薬師岳
お空に向かって…
もう少し待って下さい
薬師岳の上でお日様に御挨拶したいので…
必死にお願いいたします…
時は5時45分
丁度登り始めて1時間… 空は明るさを増して
映し出すシルエットがハッキリとしてきます
登りの稜線が一旦 下りになり 灌木の中へと入って行きます
這松と枯れ枝の向こうに
ひっそりと佇む小屋が見えてきます
薬師岳小屋
お山の喫茶店という感じの洒落た雰囲気の看板が
入口で招いております
ちょっとしたメルヘンの世界の様な所です♪
休むか?
チチの声に 首を横に振るう私
本当は…
灯りの漏れる窓の中
休む人の姿が暖かそうで コーヒーでも…と思う所ですが
後ろ髪引かれる思いで 断ります…
丁度 風をさえぎってくれているのでしょう…
風を感じません…
休むには絶好の所なのですが… 残念です…
御来光が待っていますから…
東の空が赤みを帯び出し 富士の山が 意味深に笑っています
急げ…急げ…
だだっ広い!
薄着楽灰褐色のように見える砂地の広場…?
先に見える 標識らしきもの…
急げ… 急げ…
砂に足を取られそうになります
もう少し…
そこなのに…もう少し…
間に合った…?
薬師岳 2780m
薬師岳の360度の展望
東の空…雲の間から黄金色の光が漏れ始めます
まだ息が整われない状態のまま 急いでカメラを構えます
よく頑張ったね 御褒美だよ♪ そう 云ってくれているような…
おはようございます…
言葉はありません…
静かに手を合わせます…
神々しい光は 何度見ても飽きる事はありません
周りの峰々も 御来光を浴びて 紅く燃えて目覚めます
山は静かに朝を迎え
人々は神々しい朝に感謝と感動に包まれます
暫し 御来光を浴びて
心洗われる思いで 自己世界の中に入っておりました
先はまだまだ続きます
お日様と共に歩いて参りましょう…
言い訳…
スミマセン…ただいま 仕事と行事や通院に追われて
ブログ更新が ままなりません
皆様のブログも読み逃げしている状態で
本当に失礼なnanekobi5963となっています
なるべく 自分らしいブログを残していきたいと思っており
手抜きだけはしたくないと思いつつも…
不器用な私、中々思う様にまいりません
今回の記録も 途中 途中の更新となり、
一層ダラダラの長いブログとなってしまいますが
頑張って出来るところでアップさせて頂きたいと思っております
御訪問して下さっている方々の
優しさに甘えたブログ更新となっておりますが
気長にお付き合いいただければと…勝手な事を願っております
そんなnanekobi5963のブログですが
どうぞ よろしくお願いいたします<(_ _)>
つづく…
尾根歩きがモットーの我々には懐かしい山々です。
また、登りたい山の一つです。楽しく拝見させて頂きました。
風も無く、視界良好の中、鳳凰三山稜線歩き。
今年は、一度も南アルプスへ足を運ぶ事無く
終わってしまいました。
nanekobi登山部のレポで南アルプスを歩いた気分になりましょう。 ご苦労さんです。
今回のルートではカラマツの黄葉が楽しめましたが
周囲に見える 白根三山や八ヶ岳…富士山を見ながら歩けるのは
本当に幸せな気分ですね
今回2度目の訪問になりますが
また、季節を変えて登ってみたいお山です
コメントありがとうございます♪
張りきって 南アルプスを満喫していただけるように
南アルプスのレポを頑張ります!
ラジャー!でございます /(^^
雨の日の次の日は晴れてくれました
幸運だと思いますが
風はかなり強かったです…
それでも、御来光見られたのは 嬉しい限りです
いつもコメントをありがとうございます♪
もうドキッ ドキッ ですよね。
かなり寒いはずなのに寒さなんか全く感じない
ただジッと一点を見つめるだけ
そして太陽が登り何となく体がホカホカとなった時
宝物を得たような満足感に包まれる・・・
あぁ・・・・・わかります
私も何度も経験しましたもの。
良かったですね。
\(^o^)/ですね。
私も嬉しくなってしまいました。
ごめんなさい
あの時の感動をまた書きたくなってしまいました。
「縦走路も残すところ薬師岳あと一峰になった
起伏の少ない稜線を歩いて10時33分
だだっ広い白砂の薬師岳に着く。
(略)
あれが北岳、あの荒々しい岩がバットレス、あれが間ノ岳と
かつての山旅を思いながら 岩に腰かけ
雲の去来する中に現れては消える、それらの山々を飽かず眺めていた」
登ったのは、もう18年も前ですが変わっていないのがとっても嬉しかった。
あの時の私の気持ちとnanekobiさんの気持ちが一つになれた様な気がして
踊り出したい気分です。
そのように感想を書いていただくと
ブログ冥利に尽きます♪
本当に御来光を迎える時は言い知れぬ緊張と興奮が湧きますね
そして…寒さよりも、その神々しさに 実が震えます
一緒に感動をして頂けたのが嬉しいです♪
お山は18年たっても変わらず・・・
迎えてくれる事は本当にうれしい事ですね
時は違えど 同じ山に立てた事
本当にうれしく思います
いつも 傍に寄り添うようなコメント ありがとうございます♪