2020年2月9日(日) ☁/⛄/時々☀
正面谷~金糞峠~武奈ヶ岳 ピストン
正面谷~金糞峠~武奈ヶ岳 ピストン
コヤマノ岳からの続きです
12:48
お天気の移り変わりは激しく
青空をチラチラ見せては隠す空
真っ白な世界の中で
私の頭の中も真っ白・・・
何も考えられない感じで溜息一つ・・・
だけど コヤマノ岳までくれば
武奈ヶ岳はもうすぐ・・・
チチも同じように考えていたようで
弱気に私を見せて引っ張ってくれます
いこうか・・・後1キロほどだ・・・
はい・・・
八雲ヶ原の分岐
12:55
西南稜は 最初の団体さんの数珠繋ぎ
コヤマノ岳から 八雲ヶ原分岐まで一気に下ると
武奈ヶ岳が 梢の向こうから姿を現します
双耳峰にも見える横長なお山の稜線に
数珠繋ぎの人影を捉えます
後に分かった事ですが
最初に登られた組が ちょうど
西南稜をアタックしている所だったようです
坊村からの登りもラッセルで大変だったよう・・・
中峠から登られる人が多かった今日は
道を作ってくれていた事が幸いして
ここまで来れた感じで 感謝します♪
コース上には
大腿がすっぽり嵌まるほどの深さのモノなど
深浅の踏み抜き痕が至る所にあります
スノーシューは重たかったけど
持ってきて正解!と今更ながら納得します
踏み抜きもなく登れる事は
体力消耗が少なくてすみます♪
12:56 イブルキのコバ分岐
12:58
イブルキのコバ分岐に着きます
さて ここからは 最後の急登です
踏ん張りどころ・・・
不思議と・・・もう 怯む心はありません
ただ 登る事に集中するだけ・・・
13:07 もう少し💦 もう少し💦
ブナの自然林を過ぎて
丸坊主のような稜線に向って進みます
風は更に暴れまわっています
まるで白い魔物の背を登る感じ・・・
先行者の付けてくれたトレースをお借りして・・・
スノーシューの力もお借りして・・・
雪煙を上げる稜線を目指します
おっしゃ~!
もう一息だ~
こむら返りなんぞ
負けるものか~!
雪煙と雲が混ざる稜線
13:16 稜線に出た!
西南稜
あぁ・・・
登れた・・・
ここまで・・・来れた・・・
見慣れた稜線のはずですが
もう・・・ 感無量・・・
一瞬・・・
ぼ~っと立ち尽くしてしまいます
頭が真っ白・・・
景色も真っ白・・・
それを目覚めさせるかのように
自由奔放な風が容赦なく吹き
押し倒そうとします
おっと・・・
いかん💦 いかん💦
ここが目的ではない💦
先に進まなければ・・・💦
我に返って歩を出し始めます
コヤマノ岳からの登り・・・
頂上に人が集まっているのが見えます
早く 山頂に集まる人々の
仲間入りをさせて頂きましょう!
左側の北東方向に延びる尾根は緩やかで
スノーシューでらくらくハイク的な感じです
バテていたはずなのに
自分の中にまだ・・・
元気が残っている事に驚きます・・・
強く吹く風も 余り感じず
ただ無我夢中で頂へと進んでいったような・・・
そんな記憶しか 今はありません・・・
第一陣が過ぎて人も減ってきた感じの頂には
風だけが居座って
自由奔放に吹き荒れています
山頂
武奈ヶ岳 1214.4m
山頂は 地面を少し露わに・・・
吹き飛ばされた雪が
風の悪戯を物語っています
360℃の眺望は虚しくもガスの中・・・
冷たい風の勢いに押されて
早々に退散する事に・・・
もと来た稜線を戻る
コヤマノ岳の右:蓬莱山
雪庇は確認済み!
帰りは 雪庇を避けて
モフモフの新雪の中に
新しくトレースを刻むように下っていきます!
往路を思い返すと コヤマノ岳からのルートに
少し気が滅入りそうになりますが
復路は 幾分か気持ちに余裕ができるもの・・・
ただ 気は緩めず 注意して下山していきます・・・
13:26
時折 強い風に雪が舞い上がり
視界を奪われることがあります
それでも下りは
いいペースで下って行けます
振り返って下る人・・・登る人・・・
13:35 イブキノコバ分岐
雪は次第に吹雪となり
樹林帯に身を隠して 少し休む事にします
ここで漸く 登りきれたことを実感します
良かった・・・登れたわ
ダメかと思ったけど 武奈ヶ岳まで行けた
コヤマノ岳まで来れたら
武奈ヶ岳場で1時間も掛からない
登れると思ったよ
チチはあくまでも冷静に対応をしてくれます
今日は途中撤退・・・と思っていただけに
達成した気持ちがいつも以上に強く感じます
全てに ありがとうです♪
さて早々ゆっくりとしてはいられません
時間が押しています 出発です!
13:40 先はまだ長い・・・
13:56 コヤマノ岳
往路で・・・
アップダウンはもう経験済みです
厭らしい所も覚えています
後は体力を信じて戻るだけです
だけど 登ってきた時には
そんなに感じなかった所が・・・
下りになると 意外に急だったと感じます
スノーシューをハの字にして
しっかりと雪面を捉えて下っていきます
14:08 上林新道
ヨキトウゲ谷入り口
奥の深谷を渡る前にちょっと休憩!
膝を休めます
ここで 二人連れの山屋さんに再会します
知人に出もあったかのような挨拶
本当に不思議なものです
所でお二人は・・・
中峠方面から来たようです・・・?
ふと ここで考えます
もしかしたら 中峠周りの方が早かった・・・?
地図を見て・・・
次は中峠を使おう・・・と密かに思いました
アイゼンに履き替えよう・・・
ここから再び登りです
そのことを考えると憂鬱になる私・・・
見透かしたようにチチが一言・・・
そんなに長くないよ
峠を越えれば下りだけだから
…そうですよね
頑張って峠を越えましょう・・・
15:14 金糞峠
峠は通り越してそのまま下る
金糞峠は休まず越えていき
青ガレへと下っていきます
V字の谷間に見えるはずの琵琶湖は・・・
残念・・・・見えません
15:33 青ガレ
青ガレ下部
景色を見るよりも 必死に下っていくだけ・・・
中途半端な積雪になっており
ピッケルは 岩が邪魔して刺さらず
疲れた足は 踏ん張る力が頼りない・・・
それでも慎重に下ると
青ガレの下部に着きます
やれやれです💦
15:46 堰のある所急下りあり
15:48 堰を超えると入口近い
15:49 琵琶湖
風に翻弄された雲の動きは速い
隠れていた琵琶湖が姿を現します
朝の銀板の琵琶湖が 今は
深い鎮守の琵琶湖に見えます
危険な所が無くなると同時に
全身に 疲れがドッと押し寄せ
重い体を引きずるような歩き方になります
16:00 大山口
帰り着いた安堵感は 脱力感を呼ぶ感じです
五感が戻ってきたのもこの辺りです
のどの渇き・・・
ずぶ濡れの身体の気持ち悪さ・・・
氷柱を作った髪の毛の冷たさ・・・
一つ一つ受け止め始めます
おトイレに立ち寄ると
全てが億劫になっている自分に気づきます・・・
濡れた衣服の着脱は この上なく不快・・・
早くお風呂に入りたいと
現実に引き戻され
早々に帰り支度をしたくなります
16:19 暮保安林駐車場トイレ
イン谷口
16:30
朝は雪の中に埋もれていた道路が
露わになって 全く違う装いです
日本海側からの強い風に翻弄され
久々の雪山に 体の疲れは半端ないけど
充実した気持ちに包まれた1日となりました
だけど 疲れて家事は臨時休業・・・
外食で済ませちゃおう~
山では頑張れる私も
下界では 愚たら妻に戻ってしまいます・・・
チチはどんな時も冷静で我慢強い人です・・・
あは・・・
私にはいつかきっと・・・罰が当たるよね・・・
終
最期までお付き合いありがとうございます♪
いや~素晴らしくそれにこれまた結構な積雪と雪山歩き・九州山地の高山帯には昨今 全くこのような雪に深い積雪はほぼ見られません。
くじゅう連山は 御池などそれなりに結氷はしているみたいですが このような厚目の積雪からはほど遠いです。
いいなあ~羨ましい!
ただ雪山歩きは普段とはまた違う筋肉使いで かなりの疲れも伴いますよね。
早く下山してお風呂に飛び込みたいって気持ちがよくわかりますよ。
お疲れ様でした~。
今季最後でしょうか それでも
今回は恵まれた積雪となりました
くじゅう山も昔はかなり雪に恵まれていましたが
暖冬の影響でしょうか・・・
本当に少なくなりましたね
でも結氷の芸術は 他では中々目にすることのできないもので
私はとても好きです
冬山は体力がいりますが
それ以上に魅了するものがありますよね
また くじゅう山に登りたいです
コメントをありがとうございます
Nanekobi5963さんと父君の山歩き、羨ましく思っています。
アイゼンでも歩きにくいのに、カンジキを履いたら、
早く歩けたにビックリでした。
もう大分前に、腰付近の雪山をラッセルしながら登った経験があります。
10人Grで、3人が5分づつトップを交代しました。
通常15分程度を1時間掛り、トップ3人はヘトヘト(2番手以降は、鼻歌)
最近は、カミさんと2人なので積雪15cmが限界かな
雪山の山歩は、Nanekobi5963さんのBlogで愉しみます。
別件
不明の木は、ツルマサキでした。
マサキのヒント、有難うございました。
冬山は体力がいりますよね
年々 それを実感しつつも
なぜか誘われて行ってしまいます(笑)
若い頃のようには参りませんが
ぼちぼちと夫婦二人で登れるところまで・・・と
考えております
ツルマサキだったのですね
お知らせ頂き有難うございます
すっきりしました♪
これからたくさんのお花が目覚めていきますね
山歩きが楽しみになりますね
色々とお花の情報交換出来たら嬉しいです
ありがとうございました♪
大雪の武奈ヶ岳、大変お疲れ様でした。
雪の深い中、長時間歩かれたとは凄い体力、脚力
ですね。
ヤマレコ情報によるとここは360度の素晴らし
い眺望が得られる山とのこと、この日は荒れてい
て残念でしたね。
何時も雪山は晴れの天気の良い山ばかり、本当の
雪山を楽しませていただきました。
久々の雪山 疲れました~(笑)
展望の良い所だけに少し残念でした
普段の行いが悪いからでしょうか
天気には恵まれませんでしたが
雪山を楽しめたことで満足です
でも白い雪には青い空が似合います
今度は天気の良い日の雪山に登りたいですね♪
コメントをありがとうございます♪