2019年2月17日(日)☁ 木梶山~赤ゾレ周遊
P1316
プレートのある分岐からの続きです
木梶山南峰からの道では
冷たい風に押され 標高はそこそこでも
冬山の厳しさを隠し持って
時に鞭打つように迫ってきます
アップダウン…あるな~
雪は少ないけど ちょっと堪えるな~
少し弱気の私…
先週の木曽駒ヶ岳の疲れが残っているのか…いないのか…
自分でわからない感じがするのですが
体は正直なものかもしれません
それでも 不安になる気持ちとは裏腹に
楽しもうとする私が チチの後を追う様に歩いています
雪景色
霧氷の暖簾
モノトーンの世界
見えるはずの高見山方面のお山は雲隠れ…
閉ざされた世界に包まれています
平坦な尾根になるとホッとして
登りになると 顔は鬼の形相…に なります
なぜ山に来るの?
頭の中で別の私が尋ねる
何故でしょう
また別の私が答える
自問自答しながらも 無言のまま
西に延びる比較的緩やかな尾根を歩きます
馬駆ヶ辻
漸く馬駆ヶ辻に辿り着きます
でも…誰もいません
チチが居ない…
不安が過りますが
雉打ちにでも行ったのかと 待ちます
チチが居ない…
雪の上の無数の足跡をみながら
一番新しい足跡を探します
チチ…どこに行ったの…
いつもなら 待ってくれているはずの
チチの姿がありません
数分の事なのに パニックになる私
チチの声がし チチの姿を見ると
ホッとすると同時に チチを責めます…
心のどこかで なぜこんなにチチを責めるの?
そう思いながらも チチを責めます
チチは笑いながら
行くぞ! 馬駆ヶ場だよ
そこからは 何事もなかったかのように
落ち着いて後について下っていきます
エビの尻尾と言うより髭?
馬駆ヶ辻からの下り
アセビの花穂
アセビの群生地
勿体ないほど下っていく途中…
外景が代わり アセビの群生地になります
今は氷の世界の 寂しい姿…
もう少し暖かくなると 花序が咲き乱れ
人の目を奪う様になるのでしょうが
もう少しの辛抱のようです
ハートの形をした小池
視界が再び開け 凍った池が目の前に現れます
この池は ハートの形をした池でハート池
他にも 赤ゾレ池 姫池 小池と呼ばれているようです
どれが本当の名前かはわかりませんが
小さい池なので ここでは小池と呼びましょう
ところで 今日は 見事に凍っていて渡れそうです
ちょっと池の畔迄降りてみます
歩けるの?
歩けるよ ここを行くんだよ
わぁ~♪
凍った小池
チチが渡る
ハハはお道化る
この季節限定の池渡り♪
直線状に歩を進める事が出来ます
そして、池を渡ると
凍った急斜面の登りが 待ち構えていました
仕方ありません…
踏ん張って登っていきますが…あれ?
少しの違和感を感じます…
チチ…ここ歩いた事あります?
ないよ
チチ…違う所に行くの?
違う所ではないよ 同じところだよ
???
頭の中でプチ混乱が起きます
それでも 途中で夏の時の道と合流して 漸く理解する私…
状況が変わると 理解に時間が掛かり
頭の中の地図と重ならず
どうしてもプチ混乱を起こしてしまうのです
チチは颯爽と登る
ハハは急に婆と化す…
赤ゾレへの登り
小池からほんのちょっと
夏は歩かないルートを通っての赤ゾレへの登り!
チチの後を追うけれど
凍った急坂では 到底追いつかず 必死もっし!
木曾駒ヶ岳の八丁坂の事を思うと
屁の河童!…と言いたいけど
凍った斜面に手こずります
木曽駒ヶ岳と違うのは気温の差でしょうか
マイナス17℃と-1℃の差は大きいです
だけど 吸う息の冷たさは 芯の臓を貫く感じです
そして凍った急斜面を登る体力
見事に奪われていく感じです…
頑張って頑張って
登って登って
霧氷の林を抜けて 視界が開けます
凍てついたカヤト
赤ゾレ山(小女郎ヌケ)
樹林帯を抜けると 待っていたかのように
容赦ない風が体当たりをしてきます
そして漸く赤ゾレ山に着きました!
これしき なんのその!のはずなのですが
どこか頼りなくなった私の体…耐えかねて
早々にその場から離れていく事を選択します
寒々しい標識に別れを告げて
せせら笑うような風の音を聞きながら
樹林帯へと下っていきます
北東方向の尾根を下る
倒木気にせず下る
雪は段々なくなりますが 凍った尾根道は変わりません
風も樹林帯に入ると 漸く静かになって
安堵の気持ちで歩けそう…
だけど…やはり 凍った斜面油断は禁物
アイゼンは外せません!
凍ったヤセ尾根
植林の急斜面
植林と自然林の間を下っていきます
アイゼンを外すタイミングを考えますが
雪が無くとも まだ ここでは外せません
結局 林道手前まで アイゼンは着けたまま…
沢まで下ってきました
林道は目の上に見えます
やれやれです…
ここで少し休憩を取りながら
アイゼンを外し洗います
冷たい水の美しさ…
洗う指先に伝わるその冷たさが 意外に心地よい♪
沢の水でアイゼン洗い
林道へ上がる
林道へ上がる斜面 バッリバリ
アイゼン外すの早かったかも…と
後悔が ほんのちょっと過った時です
出たところは 往路で確認した所とドンピシャ!
やはりここだったのかと
妙な嬉しさが湧いてきます
林道に出れば一安心!
あとは ダラダラ歩きのはじまりです♪
小さな氷瀑
さぁ 戻ろう…
林道歩きを頑張るだけです
これが 長い…長い 道のりに感じます
今度は左側に氷瀑
林道の分岐
行と帰りでの視点が異なります
往路の時とは違った雰囲気も味わえます
丁度 林道の合流点から見える景色
山の間から顔をのぞかせるお山が目に留まります
白い頭の あのお山…
なんというお山なのでしょう
地図で確認してもはっきりせず
とても気になります
忘れ物をしたような気持ちが残ります
滝の姿も違って見えます
綺麗な一筋の線を作って流れる滝が見事です!
キワラ滝駐車場
キワラ滝
最近は体調がいい感じがして 連チャンで来たけど
流石に疲労感が隠せません
こんなに疲れやすかったかな…
車に乗り込むなり 爆睡…
汗を流すために立ち寄った温泉の中でも 爆睡…
危うく溺れそうになってしまいました…
歳なのか…疲れなのか
少し胸にも疲労感が残るけど
今季最後かもしれないスノーハイクを
楽しめた事が とても嬉しい1日になりました
さて…次は
どこに行こうかしら~♪
P1316
プレートのある分岐からの続きです
木梶山南峰からの道では
冷たい風に押され 標高はそこそこでも
冬山の厳しさを隠し持って
時に鞭打つように迫ってきます
アップダウン…あるな~
雪は少ないけど ちょっと堪えるな~
少し弱気の私…
先週の木曽駒ヶ岳の疲れが残っているのか…いないのか…
自分でわからない感じがするのですが
体は正直なものかもしれません
それでも 不安になる気持ちとは裏腹に
楽しもうとする私が チチの後を追う様に歩いています
雪景色
霧氷の暖簾
モノトーンの世界
見えるはずの高見山方面のお山は雲隠れ…
閉ざされた世界に包まれています
平坦な尾根になるとホッとして
登りになると 顔は鬼の形相…に なります
なぜ山に来るの?
頭の中で別の私が尋ねる
何故でしょう
また別の私が答える
自問自答しながらも 無言のまま
西に延びる比較的緩やかな尾根を歩きます
馬駆ヶ辻
漸く馬駆ヶ辻に辿り着きます
でも…誰もいません
チチが居ない…
不安が過りますが
雉打ちにでも行ったのかと 待ちます
チチが居ない…
雪の上の無数の足跡をみながら
一番新しい足跡を探します
チチ…どこに行ったの…
いつもなら 待ってくれているはずの
チチの姿がありません
数分の事なのに パニックになる私
チチの声がし チチの姿を見ると
ホッとすると同時に チチを責めます…
心のどこかで なぜこんなにチチを責めるの?
そう思いながらも チチを責めます
チチは笑いながら
行くぞ! 馬駆ヶ場だよ
そこからは 何事もなかったかのように
落ち着いて後について下っていきます
エビの尻尾と言うより髭?
馬駆ヶ辻からの下り
アセビの花穂
アセビの群生地
勿体ないほど下っていく途中…
外景が代わり アセビの群生地になります
今は氷の世界の 寂しい姿…
もう少し暖かくなると 花序が咲き乱れ
人の目を奪う様になるのでしょうが
もう少しの辛抱のようです
ハートの形をした小池
視界が再び開け 凍った池が目の前に現れます
この池は ハートの形をした池でハート池
他にも 赤ゾレ池 姫池 小池と呼ばれているようです
どれが本当の名前かはわかりませんが
小さい池なので ここでは小池と呼びましょう
ところで 今日は 見事に凍っていて渡れそうです
ちょっと池の畔迄降りてみます
歩けるの?
歩けるよ ここを行くんだよ
わぁ~♪
凍った小池
チチが渡る
ハハはお道化る
この季節限定の池渡り♪
直線状に歩を進める事が出来ます
そして、池を渡ると
凍った急斜面の登りが 待ち構えていました
仕方ありません…
踏ん張って登っていきますが…あれ?
少しの違和感を感じます…
チチ…ここ歩いた事あります?
ないよ
チチ…違う所に行くの?
違う所ではないよ 同じところだよ
???
頭の中でプチ混乱が起きます
それでも 途中で夏の時の道と合流して 漸く理解する私…
状況が変わると 理解に時間が掛かり
頭の中の地図と重ならず
どうしてもプチ混乱を起こしてしまうのです
チチは颯爽と登る
ハハは急に婆と化す…
赤ゾレへの登り
小池からほんのちょっと
夏は歩かないルートを通っての赤ゾレへの登り!
チチの後を追うけれど
凍った急坂では 到底追いつかず 必死もっし!
木曾駒ヶ岳の八丁坂の事を思うと
屁の河童!…と言いたいけど
凍った斜面に手こずります
木曽駒ヶ岳と違うのは気温の差でしょうか
マイナス17℃と-1℃の差は大きいです
だけど 吸う息の冷たさは 芯の臓を貫く感じです
そして凍った急斜面を登る体力
見事に奪われていく感じです…
頑張って頑張って
登って登って
霧氷の林を抜けて 視界が開けます
凍てついたカヤト
赤ゾレ山(小女郎ヌケ)
樹林帯を抜けると 待っていたかのように
容赦ない風が体当たりをしてきます
そして漸く赤ゾレ山に着きました!
これしき なんのその!のはずなのですが
どこか頼りなくなった私の体…耐えかねて
早々にその場から離れていく事を選択します
寒々しい標識に別れを告げて
せせら笑うような風の音を聞きながら
樹林帯へと下っていきます
北東方向の尾根を下る
倒木気にせず下る
雪は段々なくなりますが 凍った尾根道は変わりません
風も樹林帯に入ると 漸く静かになって
安堵の気持ちで歩けそう…
だけど…やはり 凍った斜面油断は禁物
アイゼンは外せません!
凍ったヤセ尾根
植林の急斜面
植林と自然林の間を下っていきます
アイゼンを外すタイミングを考えますが
雪が無くとも まだ ここでは外せません
結局 林道手前まで アイゼンは着けたまま…
沢まで下ってきました
林道は目の上に見えます
やれやれです…
ここで少し休憩を取りながら
アイゼンを外し洗います
冷たい水の美しさ…
洗う指先に伝わるその冷たさが 意外に心地よい♪
沢の水でアイゼン洗い
林道へ上がる
林道へ上がる斜面 バッリバリ
アイゼン外すの早かったかも…と
後悔が ほんのちょっと過った時です
出たところは 往路で確認した所とドンピシャ!
やはりここだったのかと
妙な嬉しさが湧いてきます
林道に出れば一安心!
あとは ダラダラ歩きのはじまりです♪
小さな氷瀑
さぁ 戻ろう…
林道歩きを頑張るだけです
これが 長い…長い 道のりに感じます
今度は左側に氷瀑
林道の分岐
行と帰りでの視点が異なります
往路の時とは違った雰囲気も味わえます
丁度 林道の合流点から見える景色
山の間から顔をのぞかせるお山が目に留まります
白い頭の あのお山…
なんというお山なのでしょう
地図で確認してもはっきりせず
とても気になります
忘れ物をしたような気持ちが残ります
滝の姿も違って見えます
綺麗な一筋の線を作って流れる滝が見事です!
キワラ滝駐車場
キワラ滝
最近は体調がいい感じがして 連チャンで来たけど
流石に疲労感が隠せません
こんなに疲れやすかったかな…
車に乗り込むなり 爆睡…
汗を流すために立ち寄った温泉の中でも 爆睡…
危うく溺れそうになってしまいました…
歳なのか…疲れなのか
少し胸にも疲労感が残るけど
今季最後かもしれないスノーハイクを
楽しめた事が とても嬉しい1日になりました
さて…次は
どこに行こうかしら~♪
終
最後まで お付き合い下さって
ありがとうございます
最後まで お付き合い下さって
ありがとうございます
「ハハ」は好きな響きです
よろしければそう呼んでいただけると嬉しいです♪
最高の誉め言葉ありがとうございます
何よりも 私の方こそ励みになるお言葉に
感謝いたします♪
冬は芸術家の集まりですよね
色々な形を作って 表現して…美しい…♪
離れていても 共有するものがあり
お山を愉しめるといいですね♪
恐ろしさも 優しさも 美しさも 山には数えきれないものがあり
小さな私の悩みも吸い取ってくれそう~♪
続けられるだけ 続けていきたいと思います
これからも宜しくお願い致します♪
ありがとうございました♪
Misaです。本当にさまざまな雪や氷、霧氷の表情を共有して下さってありがとうございます。霧氷祭り、パン粉、衣の多い海老フライ、暖簾に髭・・・クックック・・・美しさにため息つきながら笑わせてもらいました。
所属する山岳会で『メロン』先輩に教わりながら沢も登るのですが、いつもこの美しい沢清水の旅に思いを巡らせます。一体どんな過程を得てここに至るのか?そんな時間が大好きなのですが、気温が下がると、またまたこんな豊かな表情を水は作ってくれるのですね。
ハハ様の文章大好きです。
次も楽しみにしております。