山に癒されて…♪

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複雑なお天気の リトル比良のプチ縦走 2

2015年12月05日 | 山登り 近畿 比良方面
リトル比良のプチ縦走 1からの続きです



プロローグはこちらから





岳山 565m


すべてのものが
沈静したかの様に無音の世界から
先へと進む事にします

観音三尊の石窟に巻くように越えて 稜線の道へと進みます






落ち葉の音を聞きながら
静かな稜線を歩くと

道の片隅に一輪…

春とも夏とも言い難い 落し物が見つかります







季節が狂っているのか
お花に根性があるのか…

ひっそりと独り静かに
落ち葉の間から覗くその姿に
心が熱くなってきます





小さなお花とは違い
周りは茶けた落ち葉の世界

殺風景とも思える アップダウンの止まない
錆びた稜線をひたすら歩きます






稜線の引く所の手前で 標識があらわれます
少し下って左手に 大きな岩が見えてきます



オウム岩


オウムのくちばしの姿に見える所から
その名は付けられたそうですが
着いたのは オウム岩の頭なので
その全貌を見る事はできません…が…ご立派です

ここからの景色もまた…
複雑な動きを見せる雲に覆われ  展望は望めません…





オウム岩から稜線に戻って 
再び登りの道を歩くと 少し開けたところに出ます




鳥越出会


鳥越峰


ここが鳥越峰のようですが 
置かれている標識には 鳥越出会…?

地図で確認すると ハッキリとした表示がありません
ただ…もうひとつのピークがその先にあり
もしかしたら そこが 鳥越峰 



 もうひとつのピーク


もうひとつのピークには 何の標識ありません!
無名のままです

どうも 手前の分岐になっていた鳥越出会鳥越峰のようです



道は直進して行きます







で~んと大岩が突然現れます


丁度 大岩を巻いて歩く感じです
小さな踏み跡があちらこちらにあり 少々迷います







大岩が点在する中を行くと
勿体ないほどの下り坂の道になります




鞍部


下るだけ下ると鞍部らしきところに出ます






鞍部があるという事は
登り返しがあります… 

ファイトでございます…


岳山を越えてから
何か吹っ切れたように身体は軽く
頑張って登れます


ホッサ ホッサ ふぁいと~




頑張って 登り返した先には…




岩阿沙利山(いわじゃりやま)686m


少し広場になった所が 岩阿沙利山

でも…砂利もなし もなし
変わったお名前?…どんな謂れが…と


夏は展望も望めない所の様ですが
葉を落とした木々の間から 
何やら大きなが見えます


その岩を見ながら休憩を取っていると
岩が気になるらしく チチが偵察に行きます




大岩の上に立つチチ


ここがどうも仏岩と言われている所の様です


登って見れば ロープもなく
セルフビレイないとなると 
ちょっと冒険するのには 足がすくみそうなです






ここからの展望もよさげです
本来なら、比良の最高峰でもある武奈ヶ岳から
北稜の蛇谷ヶ峰が一望できるはずですが…

今日は 雲の中に隠れて ここも展望は望めません







残念がる私の姿を 傍に立つ枯れ枝が 静かに見つめているよう…



あなただけでも 写して 記念写真としましょう…♪



ハイ!チーズ





さて…下りましょうか♪







岩阿沙利山からの道もまた
落ち葉の急坂です
 
落ち葉と共に ちる様にって行きます






振り返ると 後から来た登山者の姿が見えます








途中 常緑の灌木の木々が足元を飾りだし
その木の一つに お花が残されていました

この一株だけに残された花
これも俣 春から夏にかけて咲くお花の忘れ形見…


シキミのようですが…




 鵜川越の出口  鵜川越の対岸の入口  取り付き



どんどん下ってに出ます
ここが鵜川越で 舗装された林道を横断します


少し道沿いの山道を登り返しますが
今度は急な登りとなります





下った分だけ 高度と取り戻すべく
どんどん歩きます






樹木のすそ野を飾る常緑とは裏腹に
葉を落とした木々が 無造作に手を広げ
到来する冬を手招いているよう…







あの先に見つけたお花以外のお花を
見つける事は出来ませんでした…









道は植林と自然林の間に延びています
その道も 緩やかにアップダウンを繰り返します

そしてコルの分岐に出ます



 コルの分岐  コルの直線状の道



寒風峠には右手に下る形になりますが
正面の方にも道があるような…

しかしその先には ロープで通せんぼしてあります



 地図1


でも 地図を見ると になりますので 
偵察に行く事にします


 嘉嶺ヶ岳  嘉嶺ヶ岳(かねがだけ)山頂付近



尾根の延長の様な頂 木の幹にテープで 
お山のお名前が記されています

もう一度地図で確認しますが
ここの地形は 迷いやすい様に思います


気になる所を確認してから 一旦 コルの分岐に戻り 
寒風峠を目指して下って行きます

尾根を歩いていくと
丁度 字の様な分岐に当たります





ここで地図を確認しますが
本当に見間違いやすい地形です

ここをまずの方向に登って見る事に…


 滝山 703m  滝山山頂



このリトル比良コースの最高点の滝山ですが
視界の悪い 尾根上のピークといった感じのお山です


確認を済ませ 長居は無用と すぐに引き返し 寒風峠へと急ぎます

この滝山の左側は オトシという地名で複雑な地形をしています 
迷いやすいのもそれが影響をしているのでしょうか…


そのオトシ方面へと下る途中に 寒風峠はあります



 
寒風峠



寒川峠はお山の十字路になっています


まっすぐ行くと釈迦岳への縦走路

右手は 八淵ノ滝

今回は 左手方面の オトシへと下って行きます








ここからは湿原地帯で雰囲気が変わります
まるで自然庭園の様な感じです…しかし







見た目以上にぬかるんで…歩きにくです







右手に沼地を見ながら 植林の中の道を進みます

これで泥濘と縁が切れたと思ったら







そう甘いものではありません







泥濘は容赦なく 顔を出します


小さな渡渉を繰り返し
混生林の間を歩いていくと…



涼峠


涼峠に出ます


 涼峠 



オトシからの水が集まり水流の出口になる所が涼峠です






峠からの道もまた 雨に削られたのでしょうか
切れた様な道も出てきます





樹林の中のゆるい曲線の道を下って行くと
風情のある看板が所々にあります


 畑の小場 



畑の小場の樹林の間から何かが望めるはず…
だけど 今日の景色は…見えるは白いガス

慕之橋が見えるはずだったのでしょうか…?


古い笠松が無言のまま迎え立つだけでした







えぐり取られた様な 
落ち葉にまみれた細道

足元に注意しながら下って行きます



見た目以上に急な坂です






ジグザグに下る道の途中に展望台があります
オトシの水が流れ落ちる 揚梅ノ滝展望台に出ます




揚梅ノ滝



岩壁(獅子岩)を落ちる滝の見事さ…
近くで見たいものの 帰りの事を考えると
今回はスルーして 遠くより目の保養をさせてもらいます






舗装道路 慕之橋の東屋


慕之橋




漸く下界らしい道に出ます

一気に下ってきたという感があります


ここから 揚梅ノ滝に行く道は崩壊して現在通行止め
解除になるのはいつの事なのでしょう






東屋のベンチで一休憩をしてから
比良げんき村へと下って行きます


ここから北小松駅まで 舗装道路を歩いていきます


   
比良元気村のキャンプ場と 山岳センター








最後の紅葉も 時雨かけたお空の下
精一杯微笑み返してくれていました




リトルといえども 侮ることなかれ…

その歴史の重み分 山にも主張するものがある


山が笑い  山が滴る

山が粧い  山が…

深き眠りに入らんとする…



静かに眠りを繰り返し

その地に鎮めし 歴史の紐解き 

糸口を探る旅もまた愉しかろう…














いつも 長いブログを
最後まで読んでいただき ありがとうございます

皆さまのご訪問が励みとなり
幸せを分けて頂いております

感謝の時でございます






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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
静かな山歩き (Unknown)
2015-12-05 21:55:51
一見、地味な様であり
変化を内に秘めた奥深い山
いいですね、こんな山
私も登ってみたいです。

おや、スミレが・・・
季節を頓珍漢しましたね。
誰が悪いのか
やはり、便利を優先させた人間でしょう
可哀そうに・・・

オウム岩
全容を見て見たい
今日、榛名の山を登って耳岩を通りましたが
谷側に傾斜した一寸、怖い岩です。
勿論そこからは耳など想像も出来ない岩の塊
峠に下りてみれば耳岩、なるほどなと思いました。
そんな所が似てますね。

オトシから水が集まり~~涼峠
今は涼むどころでは無いでしょうが夏にはそう感じられるのでしょうね。

写真では中々傾斜は出しづらいものです。
言葉で言うより方法が有りませんね
と思っていましたら
滝だ!滝
その名も揚梅の滝
通行止めとは何て事でしょう
側で見せて欲しかった・・・な。

そして最後に来ましたね。
見事な紅葉
目が覚めました。
返信する
静かな山歩き (たか)
2015-12-05 21:57:20
Unknownは「たか」でした。
返信する
たか様 (nnanekobi5963)
2015-12-05 23:21:37
お帰りなさい♪
榛名の山 如何でいたか?

比良の山も 標高こそありませんが
中々面白いお山でしょう?v()^^()v
岩あり 湿地帯あり 滝もあり
最後の紅葉のお土産 愉しませてもらえました♪

ですがここは 意外に複雑で 
迷いやすいようです 特に…
冬は雪深い所のようで 
もっと…迷いやすいかも…

それから…滝は 別ルートであるのですが
人の足跡も浅く、長い長い梯子を下らなければならないようで

今回はスルーしてしまいました(汗)

根性がない私です(笑)

涼峠への道は 
たか様が言う通り 夏はきっといいところだと思います
どこか神秘な雰囲気もあり
下界から隔離された自然の庭園です

また、訪れてみたいです

いつも素敵なコメントをありがとうございます



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