2017年2月11日 台高・高見山方面 明神平
一番乗りの林道を ラッセルして
此処までやってきて 倒木に阻まれ 撤退!・・・
四駆でも この倒木は除けられません・・・
終点までは もう少しだったのに・・・
無念です・・・
ここからは・・・大山林道からの続きです
林道終点登山口
林道ラッセル
まさか 大又林道からラッセルが始まるとは…
深いところは膝ラッセル
車は駐車場迄辿りつけず
人も明神平までも怪しくなります・・・
そんな山歩きの様子を
反省も兼ねて 残しておきましょう
撤退この二文字は 私の中で嫌な響き・・・
タイムリミットという時間もまた 辛い・・・
それでも、雪のお山では
その選択するタイミングを間違えてはなりません
今年に入って2度目の撤退・・・
それは、私の体力の無さ・・・
若かりし頃には考えられないほど 衰えていく身体は
こうして 現実を気付かせてくれるのかもしれません・・・
意気揚々と出かけたお山は
最初から躓くものでした
林道に積もったお山は 車を阻み
人すらも 容易に受け入れてはくれません
それでも 行けるところまでと
白き魔物に立ち向かいます
コースタイム
8:03 駐車した地点出発(魚止の滝手前下路肩)→ 8:52 大又林道終点 → 12:00 撤退 12:10 →
13:38 大又林道終点 → 14:15 駐車地点
登山届を出してからの道は
誰も踏んでいない雪の上を
膝下~膝上までをラッセルしながら歩きます
途中 ワッパを付けた方がいいと判断して
ワッパとアイゼンを付ける事にしました
その時に 車がスタックして
林道を引き返した あの青年が登ってきます
ワッパを持ってこなかったと笑いながら言い
壺足でける所まで行きますと言って
ここで先頭交代となります
鉄橋
先行者ができた事もあり
ラッセルも緩くなり歩きやすくなります
この時は まだ
明神平まで登れる気持でおりました
あの 単独の青年に追いつくかと思っておりましたが
中々追いつくことができません
それどころか・・・ 厳しさは増してゆき
青年が付けてくれた後であっても
ラッセルをせざるを得ない状況となってきます
標識 明神平の字が・・・不安を感じ始めます
次第に山の様相は変わり始めます
雪は締りなく 崩れやすい様で
歩く傍ら 斜面に転がる 雪塊・・・
足元が谷側に崩れる所も・・・
ここは ワッパよりも
アイゼンだけの方が歩きやすそう・・・
そんな思いが次第に強くなり始めます
最初の渡渉
渡渉後の登りはピッケルも埋まる
思う以上に雪は深い・・・
谷の様子 2度目の渡渉
深雪の登り
ここはどこ・・・?
明神平への道・・・?
そこはまるで別の世界に導くみちのよう…
トラバース
重そうな枝の向こうは きつい斜面のトラバース
試練与えて 楽しんでいるのでしょうか…
重たげな枝から覗ける雪の世界
背後から 冬将軍の含み笑いが聞こえてきそう・・・
三度目の渡渉 振り返ると・・・
三人歩くと 道はきれいに出来ております
後に続くトレースの跡が余りにも静かで
登って来た苦労が嘘のよう…
ただ…
歩いた跡がしっかりと残ってくれているのは嬉しい・・・
帰りはこれを辿ればいい・・・
なおも道は 険しさを増していきます
急な斜面は足場も崩れやすい・・・
ゆっくりと高度を稼ごうと登って行きますが
次第に 身体は重く 踏ん張る足の力を奪われていくよう…
途中 この急斜面で
先行していたあの青年に追いつきます
アイゼンを付けなければ登るのがしんどくなった…
そう言いながらアイゼンを付けています
ここで先頭を交代して
急斜面を登って行く事に・・・
半端なくしんどい作業が続きます
軟らかい新雪はすぐに崩壊し
ワッパを付けている為 蹴り込みも弱く崩れます
明神滝分岐
白い世界が壁となって続きます
喘ぐ私・・・
チチとの距離は開く一方・・・
そして足の力も失われていくのを感じます
この辺りから 身体に違和感すら感じ始めます
追いついた青年
若さとは羨ましい・・・
私を追い越し、チチの後を追う様に登って行きます
覆いかぶさるモンスター
行く手をこれでもかと阻む勢いです
突き刺したピッケルは
深々と雪の中に消えていきます
まるで 雪の中から奪う様に・・・
モンスターの向こうに見える滝
明神滝
モノトーンの世界で
滝も滝で無い様に見えます・・・
先が思いやられると思いつつも チチを追う私・・・
枝の向こうのチチを追うけど
中々追いつけません
雪の世界の魔物たち
ともすれば チチすら隠してしまいます・・・
重たげに垂れる枝が阻むよう
モンスターになり掛けのトンネル
重たいよう…
重たいよ!
潜っておいで
此処までおいで
雪の精があざ笑う・・・
4度目の渡渉 悲劇の前の静けさ・・・
渡渉後の危険斜面
4度目の渡渉をする頃には
疲労感は半端なく 慎重に歩く私
この後に 予期せぬ悲劇が待ち受けておりました・・・
渡渉後の狭い斜面
足場が狭く ワッパが邪魔に感じたところ・・・
チチも嫌らしい所とあって
用心しながら 道を少し広く作ってくれています
アイゼンを山側に刺して
トラバースしようとしたその時
谷川の雪が大きく崩れます
バランスを崩した身体が 谷へと傾きます
張っていたロープが私の身体に絡み 切れます
虚しく身体は谷側へ・・・
スローモーションのように画像が流れていきます・・・
不思議と冷静な自分がおります
咄嗟に滑落停止姿勢
気が付けば
スピードが出る前に止まったのか
埋もれた顔に雪の冷たさを感じて 状況を知ります
谷の底へ 滑落してしまうのは 免れたよう…
何と・・・こんなところで・・・
茫然とはしておられません
戻らねば・・・
しかし足場を確保する為にけり込みますが
ワッパが邪魔をして、アイゼンの爪が利きません
それでも思いっきり蹴り込みながら
足場を確保し 体制を整えます
それでも 足場は脆い・・・
崩れていきます
長居はできません・・・なんとかせねば・・・
ピッケルで身体を確保しつつ
落ちた地点の木の渡り橋まで辿りつきますが
出っ張ったその橋が反対に邪魔をして
上がる事ができません
声を出そうにも 足場の緩い所では
声も出ません
何とか蹴り込み直して 再び体制を作って
渾身の声を張り上げます
チチ~!
後ろに姿を見ない為 気になって戻ってきていたチチが
その声を聞いたようで駆けつけてくれます
もう一度状況を確認して
少しトラバースする事にしてみます
足場は崩れつつも
何とか移動は可能のよう
そしてチチが
ピッケルに繋いでいるシュリンゲを出してくれて
引きあげてくれます
ベンチ
ベンチの所まで そのまま登りますが
身体は小刻みに震えています
足元を見ると
蹴り込んだ際に ワッパがずれて
アイゼンの刃がワッパより先に出ています
必死の場面になると
人とは予想以上の力を発揮するようです
よれよれの私・・・
しかし この事で精根尽き果ててしまった私
足場を確認するにも慎重度が増し
一気に力を取られた感じです
それでも まだ先を進もうとします
更に急な登りが続きます
カメラも雪まみれ
カメラのガラスの表面が凍り
ここからは画像も幕が付いたようになり
撮る気力もなくして
写真は殆んどありません・・・
手袋が凍ってきます
この当たりで
手袋が凍るなんて 珍しい・・・
アルプス以来の事です
手袋が凍る現象を経験する事は少ないのに・・・
ここからは急な斜面といえど
ジグザグに登るだけ・・・
しかし空気が変わり
風の冷たさが一気に下ったよう…
雪もちらつき始めます・・・
もう少し・・・もう少しと 足を運びますが
身体は予想以上に体力消耗したよう…
不思議と 寒さは感じません
ただ…
呂律が回らなくなっています
思考も少しおかしく感じます
何よりも 手の感覚が無いのに 寒さを感じない事・・・
吐き気がしてきます・・・
これは変です・・・
チチが心配そうに振り返り振り返りこちらを見ます
その様子ががスローモーションのように見えます・・・
喉が妙に乾きます・・・
チチ・・・引き返しましょう・・・
珍しく私からギブアップ
そうだな・・・それにタイムアップだし
もう12時だ・・・
ワッパが機能していないし・・・
この状況と雪質では アイゼンの方が歩きやすい・・・
外してもいいですか?
ここは もうワッパは必要ないよ
鈍い動作でワッパを外そうとしますが
ワッパが外せません
チチがワッパを外して解放してくれます
そんな時に
二人の登山者が登ってきます
チチと何やら笑って会話しているのを見て
私も作り笑いをしながら
何事もなかったかの様に頷いています
あれ 君たち先頭?
単独の青年が一人で登っているよ
そのおかげでここまで来れたよ
へぇ~ そうか
ラッセルをしたくて登って来たんだ
そう言いながら その先の斜面を登って行きますが
ズルズル後退してきます
直登か ここは!しんどいな
大丈夫 横にジグザグに行く道が出来ていますよ
チチが教えると
おっ 本当だ! ありがとうな
そう言って登って行きました
その後も続々と登ってこられ
これだけ登ってこられれば 道はきれいに出来ているはず
下りは 楽に下れそうです
チチと
これだけ人が入れば ラッセル交代できるし
上まで行けるといいね
と話をしている時に
あの青年が下ってきました
丁度谷の辺りで 胸のラッセルをしていたけど
もうタイムアップだし しんどいし・・・
丁度二人の男の方が登って来られたので
ラッセル交代して 下ってきました
笑いながらそう言います
いやいや凄いよ
君のおかげで 私らも此処まで来られた
ありがとう
チチと会話する青年は
そのまま軽々と下って行きます
私たちも 下って行きます
後からどんどん登る人とすれ違います・・・
私たちが歩いたそのままの跡が
一本の道となって出来上がっています
疲れた体には
優しい舗装道路のように感じます
駐車した所に戻ると
車がスタックして 立ち往生しておりました
雪面が凍っており 滑りやすくなっているよう
降りてきてすぐに 助け合いです
その後 助け合った 四駆の車が何とか
この場を乗り越えて先に進みます
しかし 林道終点までは行く事が出来ず
途中で諦めた様です
今回のネックは この林道にあったようです
ここをまずクリアする事が最大の目標かもしれません
早々に片づけると
冷えた身体を早く温めたくて
やはた温泉に直行です
今日という日ほど 温泉の有難さを
噛みしめた事はありません
そして 併設されているふるさと村食堂いちえで
食の幸せを戴く事に・・・
温かな暖炉
窓の外は しんしんと雪が降り
学校の食堂の様な懐かしさの中
とんかつ定食
ふるさと定食
目的は達成できませんでしたが
お腹満たして幸せに包まれます
今回は本当に良き経験をしました
山に登り続ければ 色々な事が有ります
どんな時でも 冷静に・・・判断を間違えず・・・
無事に帰って来ることが大切です
改めて 反省させられたお山でした
さて…このリベンジ いつしましょう・・・
一番乗りの林道を ラッセルして
此処までやってきて 倒木に阻まれ 撤退!・・・
四駆でも この倒木は除けられません・・・
終点までは もう少しだったのに・・・
無念です・・・
ここからは・・・大山林道からの続きです
林道終点登山口
林道ラッセル
まさか 大又林道からラッセルが始まるとは…
深いところは膝ラッセル
車は駐車場迄辿りつけず
人も明神平までも怪しくなります・・・
そんな山歩きの様子を
反省も兼ねて 残しておきましょう
撤退この二文字は 私の中で嫌な響き・・・
タイムリミットという時間もまた 辛い・・・
それでも、雪のお山では
その選択するタイミングを間違えてはなりません
今年に入って2度目の撤退・・・
それは、私の体力の無さ・・・
若かりし頃には考えられないほど 衰えていく身体は
こうして 現実を気付かせてくれるのかもしれません・・・
意気揚々と出かけたお山は
最初から躓くものでした
林道に積もったお山は 車を阻み
人すらも 容易に受け入れてはくれません
それでも 行けるところまでと
白き魔物に立ち向かいます
コースタイム
8:03 駐車した地点出発(魚止の滝手前下路肩)→ 8:52 大又林道終点 → 12:00 撤退 12:10 →
13:38 大又林道終点 → 14:15 駐車地点
登山届を出してからの道は
誰も踏んでいない雪の上を
膝下~膝上までをラッセルしながら歩きます
途中 ワッパを付けた方がいいと判断して
ワッパとアイゼンを付ける事にしました
その時に 車がスタックして
林道を引き返した あの青年が登ってきます
ワッパを持ってこなかったと笑いながら言い
壺足でける所まで行きますと言って
ここで先頭交代となります
鉄橋
先行者ができた事もあり
ラッセルも緩くなり歩きやすくなります
この時は まだ
明神平まで登れる気持でおりました
あの 単独の青年に追いつくかと思っておりましたが
中々追いつくことができません
それどころか・・・ 厳しさは増してゆき
青年が付けてくれた後であっても
ラッセルをせざるを得ない状況となってきます
標識 明神平の字が・・・不安を感じ始めます
次第に山の様相は変わり始めます
雪は締りなく 崩れやすい様で
歩く傍ら 斜面に転がる 雪塊・・・
足元が谷側に崩れる所も・・・
ここは ワッパよりも
アイゼンだけの方が歩きやすそう・・・
そんな思いが次第に強くなり始めます
最初の渡渉
渡渉後の登りはピッケルも埋まる
思う以上に雪は深い・・・
谷の様子 2度目の渡渉
深雪の登り
ここはどこ・・・?
明神平への道・・・?
そこはまるで別の世界に導くみちのよう…
トラバース
重そうな枝の向こうは きつい斜面のトラバース
試練与えて 楽しんでいるのでしょうか…
重たげな枝から覗ける雪の世界
背後から 冬将軍の含み笑いが聞こえてきそう・・・
三度目の渡渉 振り返ると・・・
三人歩くと 道はきれいに出来ております
後に続くトレースの跡が余りにも静かで
登って来た苦労が嘘のよう…
ただ…
歩いた跡がしっかりと残ってくれているのは嬉しい・・・
帰りはこれを辿ればいい・・・
なおも道は 険しさを増していきます
急な斜面は足場も崩れやすい・・・
ゆっくりと高度を稼ごうと登って行きますが
次第に 身体は重く 踏ん張る足の力を奪われていくよう…
途中 この急斜面で
先行していたあの青年に追いつきます
アイゼンを付けなければ登るのがしんどくなった…
そう言いながらアイゼンを付けています
ここで先頭を交代して
急斜面を登って行く事に・・・
半端なくしんどい作業が続きます
軟らかい新雪はすぐに崩壊し
ワッパを付けている為 蹴り込みも弱く崩れます
明神滝分岐
白い世界が壁となって続きます
喘ぐ私・・・
チチとの距離は開く一方・・・
そして足の力も失われていくのを感じます
この辺りから 身体に違和感すら感じ始めます
追いついた青年
若さとは羨ましい・・・
私を追い越し、チチの後を追う様に登って行きます
覆いかぶさるモンスター
行く手をこれでもかと阻む勢いです
突き刺したピッケルは
深々と雪の中に消えていきます
まるで 雪の中から奪う様に・・・
モンスターの向こうに見える滝
明神滝
モノトーンの世界で
滝も滝で無い様に見えます・・・
先が思いやられると思いつつも チチを追う私・・・
枝の向こうのチチを追うけど
中々追いつけません
雪の世界の魔物たち
ともすれば チチすら隠してしまいます・・・
重たげに垂れる枝が阻むよう
モンスターになり掛けのトンネル
重たいよう…
重たいよ!
潜っておいで
此処までおいで
雪の精があざ笑う・・・
4度目の渡渉 悲劇の前の静けさ・・・
渡渉後の危険斜面
4度目の渡渉をする頃には
疲労感は半端なく 慎重に歩く私
この後に 予期せぬ悲劇が待ち受けておりました・・・
渡渉後の狭い斜面
足場が狭く ワッパが邪魔に感じたところ・・・
チチも嫌らしい所とあって
用心しながら 道を少し広く作ってくれています
アイゼンを山側に刺して
トラバースしようとしたその時
谷川の雪が大きく崩れます
バランスを崩した身体が 谷へと傾きます
張っていたロープが私の身体に絡み 切れます
虚しく身体は谷側へ・・・
スローモーションのように画像が流れていきます・・・
不思議と冷静な自分がおります
咄嗟に滑落停止姿勢
気が付けば
スピードが出る前に止まったのか
埋もれた顔に雪の冷たさを感じて 状況を知ります
谷の底へ 滑落してしまうのは 免れたよう…
何と・・・こんなところで・・・
茫然とはしておられません
戻らねば・・・
しかし足場を確保する為にけり込みますが
ワッパが邪魔をして、アイゼンの爪が利きません
それでも思いっきり蹴り込みながら
足場を確保し 体制を整えます
それでも 足場は脆い・・・
崩れていきます
長居はできません・・・なんとかせねば・・・
ピッケルで身体を確保しつつ
落ちた地点の木の渡り橋まで辿りつきますが
出っ張ったその橋が反対に邪魔をして
上がる事ができません
声を出そうにも 足場の緩い所では
声も出ません
何とか蹴り込み直して 再び体制を作って
渾身の声を張り上げます
チチ~!
後ろに姿を見ない為 気になって戻ってきていたチチが
その声を聞いたようで駆けつけてくれます
もう一度状況を確認して
少しトラバースする事にしてみます
足場は崩れつつも
何とか移動は可能のよう
そしてチチが
ピッケルに繋いでいるシュリンゲを出してくれて
引きあげてくれます
ベンチ
ベンチの所まで そのまま登りますが
身体は小刻みに震えています
足元を見ると
蹴り込んだ際に ワッパがずれて
アイゼンの刃がワッパより先に出ています
必死の場面になると
人とは予想以上の力を発揮するようです
よれよれの私・・・
しかし この事で精根尽き果ててしまった私
足場を確認するにも慎重度が増し
一気に力を取られた感じです
それでも まだ先を進もうとします
更に急な登りが続きます
カメラも雪まみれ
カメラのガラスの表面が凍り
ここからは画像も幕が付いたようになり
撮る気力もなくして
写真は殆んどありません・・・
手袋が凍ってきます
この当たりで
手袋が凍るなんて 珍しい・・・
アルプス以来の事です
手袋が凍る現象を経験する事は少ないのに・・・
ここからは急な斜面といえど
ジグザグに登るだけ・・・
しかし空気が変わり
風の冷たさが一気に下ったよう…
雪もちらつき始めます・・・
もう少し・・・もう少しと 足を運びますが
身体は予想以上に体力消耗したよう…
不思議と 寒さは感じません
ただ…
呂律が回らなくなっています
思考も少しおかしく感じます
何よりも 手の感覚が無いのに 寒さを感じない事・・・
吐き気がしてきます・・・
これは変です・・・
チチが心配そうに振り返り振り返りこちらを見ます
その様子ががスローモーションのように見えます・・・
喉が妙に乾きます・・・
チチ・・・引き返しましょう・・・
珍しく私からギブアップ
そうだな・・・それにタイムアップだし
もう12時だ・・・
ワッパが機能していないし・・・
この状況と雪質では アイゼンの方が歩きやすい・・・
外してもいいですか?
ここは もうワッパは必要ないよ
鈍い動作でワッパを外そうとしますが
ワッパが外せません
チチがワッパを外して解放してくれます
そんな時に
二人の登山者が登ってきます
チチと何やら笑って会話しているのを見て
私も作り笑いをしながら
何事もなかったかの様に頷いています
あれ 君たち先頭?
単独の青年が一人で登っているよ
そのおかげでここまで来れたよ
へぇ~ そうか
ラッセルをしたくて登って来たんだ
そう言いながら その先の斜面を登って行きますが
ズルズル後退してきます
直登か ここは!しんどいな
大丈夫 横にジグザグに行く道が出来ていますよ
チチが教えると
おっ 本当だ! ありがとうな
そう言って登って行きました
その後も続々と登ってこられ
これだけ登ってこられれば 道はきれいに出来ているはず
下りは 楽に下れそうです
チチと
これだけ人が入れば ラッセル交代できるし
上まで行けるといいね
と話をしている時に
あの青年が下ってきました
丁度谷の辺りで 胸のラッセルをしていたけど
もうタイムアップだし しんどいし・・・
丁度二人の男の方が登って来られたので
ラッセル交代して 下ってきました
笑いながらそう言います
いやいや凄いよ
君のおかげで 私らも此処まで来られた
ありがとう
チチと会話する青年は
そのまま軽々と下って行きます
私たちも 下って行きます
後からどんどん登る人とすれ違います・・・
私たちが歩いたそのままの跡が
一本の道となって出来上がっています
疲れた体には
優しい舗装道路のように感じます
駐車した所に戻ると
車がスタックして 立ち往生しておりました
雪面が凍っており 滑りやすくなっているよう
降りてきてすぐに 助け合いです
その後 助け合った 四駆の車が何とか
この場を乗り越えて先に進みます
しかし 林道終点までは行く事が出来ず
途中で諦めた様です
今回のネックは この林道にあったようです
ここをまずクリアする事が最大の目標かもしれません
早々に片づけると
冷えた身体を早く温めたくて
やはた温泉に直行です
今日という日ほど 温泉の有難さを
噛みしめた事はありません
そして 併設されているふるさと村食堂いちえで
食の幸せを戴く事に・・・
温かな暖炉
窓の外は しんしんと雪が降り
学校の食堂の様な懐かしさの中
とんかつ定食
ふるさと定食
目的は達成できませんでしたが
お腹満たして幸せに包まれます
今回は本当に良き経験をしました
山に登り続ければ 色々な事が有ります
どんな時でも 冷静に・・・判断を間違えず・・・
無事に帰って来ることが大切です
改めて 反省させられたお山でした
さて…このリベンジ いつしましょう・・・
終
最後までお付き合いくださいまして
ありがとうござくぃます
最後までお付き合いくださいまして
ありがとうござくぃます
この先どうなるのだろうと、読み進む内に
新田次郎氏の小説の世界に引き込まれる感じでした・・・・・
撤退後の温泉と食事は、この世の天国みたいな感じだったのでは・・・・・
お疲れ様でした。
このところ山陰地方の降雪がニュースとなっていまし
たが、奈良県でも雪も凄かったんですね。
まるで雪国~私達なら天気、そして膝上ラッセルなら
即座に撤退です~凄いです。
それにしても咄嗟の滑落防止、さすがですね~大事に
至らず、本当に良かったですね。
奮闘後の温泉、格別でしたでしょうね。
羨ましくも思いますが、胸まだのラッセルは厳しいですね。
すぐに体力が尽きはてそうですね…(^^;
雪山は登山口に着くまでも心配ですね~
無事に帰ってくると、ほんとホッとします。
ヤマレコも併せてアップされていましたね
唯一の危険個所もこれだけ雪に埋もれて見えなくなると
本当に”危険”ですね。
大事に至らなくて何よりでした。
早速リベンジ計画を立てていらっしゃるのですね
自分のことのように楽しみです(笑)
本当に体力勝負でしたが 負けました・・・(笑)
お山はやはり侮れません・・・
撤退後の温泉と食事♪
この上ない幸せで極楽浄土のようでしたよ(笑)
長いブログを最後まで読んでくださってありがとうございます♪
雪の影響は大きかった所が多く見られました
お山も、普段になくどか雪となっていて
ラッセルも楽しかろうと思ったけれど
予想以上のもので 甘かった自分に反省をしています
滑落停止・・・まだまだ生きる事への執念が強かったようです
助かってホッとしております
そんなこんなで やはり撤退後の温泉
天国でした(笑)
長いブログにお付き合い下さり
コメントも残して下さって ありがとうございます♪
雪が多いと期待していましたが
期待を通り越して 難儀させられました(笑)
ラッセルも楽しみにしていたものの
これは多過ぎでした(汗)
体力の無い私は 常に2~3番手でしたが
それでも 一番バテバテ・・・お恥ずかしいばかりです
足を引っ張るのは得意なのですが
今回は 本当に 落ち込みました・・・(笑)
最後までブログにお付き合いくださり
コメントも残して下さって ありがとうございます♪
恥ずかしい山歩きの無い様ですが
これも事実の経験・・・
まだまだしぶとく生きる私は
この経験を大事にしなければと思っております
そして 次の計画・・・
懲りない私ですが
一緒に喜んで下さるなんて 嬉しく思います(笑)
では・・・頑張って来ようかと意気込んでしまいそうです(笑)
嬉しいコメントをありがとうございます
変換間違いも半端なく 恥ずかしいばかりです(汗)
スミマセン<(_ _)>
そうそう♪
ヤマレコ見つけられたのですね(笑)
ヤマレコは いつもチチがアップしています
チチに伝えると 嬉しそうにしていました♪
ありがとうございます
コースやタイムはチチの方が正確だと思います
GPSでの記録ですので
私のは 腕時計で 見ながらのタイムですので
少しずれがありますし
私は遅いのでタイムロスがかなりありますから(笑)
チチと私 共に ありがとうございます♪
「私って・・・」と同じ人かと疑うくらいの衝撃です。
このくらいの体力とチャレンジ心があれば、まだまだ難関の山と共に、自然を謳歌できるでしょう。
私はもう里山専門です。
栂池にコメントありがとうございます。
すごい積雪ですね。途中からどうなるのだろう 「滑落」の文字に衝撃!を受けた私ですがnanekobiさんの冷静な行動を尊敬します。
最後の温泉と食事のありがたさは同感ですよ
本当に チャレンジまだまだ できる可能性が
あるのでしょうか…
なんだか 嬉しいお言葉に ちょっと歓喜してしまいます
登れるうちに…と思う心が
焦燥感を齎す事があって
今回も 本当になんでこんなところで…と思うほど
それでも お山には行ってみたいです
旅山助智様のファンとして
これからも楽しませて下さいませ
これからもよろしくお願い致します
コメントをありがとうございます♪
今年は 暖冬なのか厳冬なのかわからなかったけど
雪は確かに凄く 豪雪となってしまっています
変な天気にお山も困っているかしら(笑)
そんな今回のお山・・・
落ちてしまった事が もうすでにアウトなのですが
そういう事もあったという事実を残したくて
書いてしまいました…
きっと冷静というより
生きる本能が勝っただけかもしれません…
気を付けねばと思いつつ
恥ずかしい記録となってしまいました
それでも コメントを下さってありがとうございます
これからもよろしくお願い致します♪