ようこそ!奈良大学国文学科へ!!

奈良大学文学部国文学科の日々の出来事を綴っています。
特色ある授業の様子や、学生や教員の活動ををご覧ください。

永井一彰教授の近著が新聞等で大きく取り上げられました。

2009-07-22 19:58:56 | 永井研究室
国文学科・永井一彰教授の著書『藤井文政堂版木売買文書』(2009年6月、青裳堂書店発行)が、『毎日新聞』『奈良新聞』等いくつもの新聞で紹介されています。

タイトルにある「版木」とは、木の板に文字や絵を彫ったもので、主に近世(江戸)期に図書や浮世絵を印刷する際に使用されました。
この版木を調べると、江戸時代の本の作られ方や出版の方法、さらには文学作品の生み出された状況など、さまざまな事情が浮かび上がってきます。

永井先生は、この版木に関する研究の第一人者として高名です。
これまでにも「奥の細道」の版木を発見するなど、重要な業績をいくつも残されています。

今回先生が出版された本は、江戸時代から続く京都の書肆(出版社)藤井文政堂に残された版木の売買にかかわる文書を調査・研究されたもの。

今回の先生の著書によって、江戸時代の図書出版の研究が一段と進展することが期待されています。

奈良大学はこれまでにも藤井文政堂、竹苞楼といった書肆より版木を引き受け、保存・調査を行ってきました。
今回取り上げられた売買文書は、その調査過程で藤井文政堂より提示されたものです。

奈良大学国文学科では、永井先生のような第一人者の講義を聴くことが出来るだけではなく、版木をはじめとする貴重な資料に触れる機会にも恵まれています。

興味関心のおありの方は、奈良大学国文学科ホームページをご覧下さい。
http://www.nara-u.ac.jp/koku/

共同研究室&印刷室を覗いてみた

2009-07-22 01:12:19 | 国文学科の毎日
本日は国文学共同研究室&印刷室をご案内。

この部屋は、国文学科の学生ならば自由に利用できる学習スペースです。
論文やレポート作成のための基本文献がずらりと並んでいます。

また中央と部屋奥には大きな机があり、個人の学習だけではなく、共同発表などの相談場所としても利用できます。

そして共同研究室の隣には、印刷室も完備されています。
ルールさえ守れば、授業で発表する際のレジュメ(資料)の印刷も自由に出来ます。

実はこれ、結構すごいことなんです!

多くの学校では授業の資料は自腹を切って印刷しなければならないのですが、奈良大学では学校の予算でまかなわれています。

さりげなく学生の学習活動を支えるのが、奈良大学国文学科の特色です。


ちなみにここにある印刷機は、先月最新版のものにリニューアルされたばかり!
丹精こめて作ったレジュメ原稿も、美しく印刷できます。

なおこの研究室&印刷室の場所は、国文学科の先生方の研究室と同じ並びにあります。
そんなわけで

「印刷機に紙が詰まったー!」

とか

「調べ方がわからないーー!」

と学生が叫べば、すぐに先生が駆けつけてくれます(笑)

ここにも学習をフォローする教員体制が垣間見えます。