昨日はピッピちゃんの命日でした。
ピッピちゃんというのは小学校3年生のころ私が飼っていた黄緑色のセキセイインコです
当時志村けんさんのだいじょうぶだぁをよく見ていて、
「だ~いじょうぶだぁ~」 ドドンドドン(太鼓の音)
「ウェツウァッウェッ(←確かこんな感じ)」というのを真似して
ピッピちゃんに「だ~いじょうぶだ~」と言うと ピッピが「ウェッウァッウェッ」
とすごくリズム感良く言ってくれるかわいいお茶目な子でした
すごく大切に飼っていたつもりでしたが、いつも寝る前にかけていた毛布をかけるのを忘れてしまい、
さらに餌をやるのも忘れていて、鳥かごの底に落ちた餌を一生懸命に食べようとしたようで
亡くなった時はくちばしの所から血がでていました。
私は自分のせいでピッピちゃんが死んでしまったことがかわいそうでたまらず、
学校へ行ってもずっと泣いて、責任を感じ、その後はとてもペットを飼う気にはなれませんでした
近所のみんなからもかわいがられていたので、お礼の言葉を添えて
皆さんあてに亡くなったことを知らせるお手紙とピッピの似顔絵を書いて
しばらく鳥かごを置いていた玄関に飾っていました。
そして20年以上も経った今でも、ピッピちゃんを忘れられず、ある作品を作りました。
いつものように曲ではなく、新しいチャレンジをしました
数年前、ラジオで私の出演した放送を聴いてくださって、即興連弾をしたいと遠い今治から飛んで来てくださり、
それ以来、よくコンサートに来てくださるお客様の一人で、世界的にも活躍されている石彫家の馬越正八さんが
私がまだ松山にいたころ近くに引っ越して来られたので、
昨年、お仕事場を見せて下さり、「作ってみる?」と一から教えてくださいました
私は絵を描くのは好きですが、昔からマイペースなので、
図工や美術の授業でも粘土の時はどんどんひび割れ固まっていくので
すごく苦手でしたが、馬越さんは自由な私の感性をとても褒めてくださり、
勇気をだしてまた粘土に触れて天国のピッピちゃんを思いながら心を込めて作りました
馬越さんの素敵な作品は皇居にも作品が置かれていて、全国のあちこちに作品があるので
きっとみなさんもどこかでお目にかかったことがあると思います。
作品は一つ一つお顔の表情がとてもきれいで、童の作品は子供のほほえみがすごく愛らしくて
思わずこちらまで笑顔になります(^^)
作りながらいろんなお話を聞かせていただいていると、
作品には馬越さんの優しく前向きなお人柄がそのまま出ているから魅力が溢れているんだなぁ、
やっぱり芸術には心がそのまま出るんだなぁとあらためて思いました
十何メートルもある大きな石像から、お部屋置けるような小さなかわいい小物まで
何万体もの作品が全国のお寺や神社などにあるすごい方なのですが
亡くなった私の大好きなおじいちゃんに似ていて本当に優しくて、
会話を楽しんでいるうちに数十分で作ることができました。
焼きあがるとこんな感じになりました
背中にお花をさして花瓶にもなるように作りました
ピッピちゃんは私に大切なことをたくさん教えてくれたました。
天国で幸せに羽ばたいてますように・・・。