1977年9月9日 突如として沖永良部島を
襲った台風9号 いわゆる沖永良部台風・・・
知名町を始め島内の8割の住居が全半壊する
大きな被害を受け 和泊町史でも約90億円の
被害と記載されている
その沖永良部台風を20代で体験して惨状を
体験したものとして語り継いでいく責務が
あるのでは・・
残念ながら 当時撮影した写真は全て紛失
してしまいましたが・・ネット情報で当時の
状況を伝えたいと思います。
因みに台風の日は 私の誕生日です。
和泊町防災の日が設定され 9月9日は
オニギリと漬物 あるいは サツマイモで
1日の食事を過ごそう・・・という運動もありました。
現在の「新生活運動」「明日の和泊を創る運動」は
沖永良部台風が残した膨大な借金を早く完済し
復興するために創設されたものです。
そのころから、旧正月 旧盆も 新暦行事だけに
なりました。
また、冠婚葬祭も「引き出物無し」「香料は300円」
と 徹底した節約思想と勤労精神を島内に喚起しました
その当時の住民一体運動が 今日の沖永良部の繁栄に
繋がっていることを 忘れてはいけないと思います。
【沖永良部台風資料より】
沖永良部台風(おきのえらぶたいふう)
[ 日本大百科全書(小学館) ] .
1977年(昭和52)9月9日夜に、沖縄の南海上から北上して沖永良部島を直撃した台風第9号のこと。最盛期の気圧は905ヘクトパスカルで、その強い勢力のまま通過したため、同島では最低海面気圧の日本記録(陸上)907.3ヘクトパスカルを観測した。瞬間風速が60メートルを超す暴風雨により、島内のおよそ半数にあたる2600棟の住家が全半壊した。台風はその後西進し、中国大陸に上陸して衰弱した。
【沖永良部台風別資料より】
沖永良部台風おきのえらぶたいふう(サイエンス)
1977年(昭和52年)9月に発生した台風9号。
9月2日12時にカロリン諸島付近で発生、発達しながら西北西に進み、次第に北へと向きを変えて、9月9日23時前に沖永良部島を通過した。その後、東シナ海を西に進み中国大陸に上陸、9月12日に熱帯低気圧に変わった。
沖永良部島(鹿児島県和泊町)では、日本の陸上で観測史上1位となる最低気圧907.3hPaを観測した。
気象庁によって「沖永良部台風」と命名された。現在のところ、気象庁が命名した最後の台風となっている。