大学受験対策も進学校に任せておけば安心
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って思ったら大まちがいですよ。
国語で消去法は常識ですが、英語でも消去法は常識です(もちろん消去法で解けない問題もあるが)。
そして、
・本文の重要なところに線を引く/丸で囲む
・設問と選択肢のキーワードに線を引く/丸で囲む
・(ついでに言えば、数学などで)数値を丸で囲む
のも常識です。
ところが、どうもこのやり方を教えてもらってない高校生が少なくない。
今日、見た子は本文も選択肢もほぼまっさら。
国公立大を目指すのに、線一つ引いてない。
これは数学で言えば、全て暗算で解いているようなもの。
そりゃミスりますよね?
本文や設問の重要なところに線を引いたり丸で囲ったりするのは、本文から目を離して設問や選択肢を見ている(目を切る)間に、本文のどこに重要な情報が書かれているかを見失ってしまうのを防ぐためです。
「本文のどこに書かれていたっけなー」
って探している間にも、数秒~十数秒が経ってしまいます。
これを試験中にやってたら、トータルで何分「ロス」すると思いますか?
恐らく、数分~下手をすると10分以上ロスしてます。
ただでさえ時間が足りない共通テストで、こんな無駄なことをやっていたら時間が足りなくなるのは当たり前ですよね。
しかも、読解ミスやケアレスミスにもつながる。
時間的なロスを防ぐ意味でも、下線/丸囲みのテクニックは必須です。
そして、消去法が必須な理由は、その方が正答率が上がるからです。
確かに、消去法だけでは解けない問題もありますが、しかし、4択を3択、3択を2択と減らしていくことで、正答にたどり着く確率はぐーんとあがります。
英語でも、消去法は最低限、取り入れるべきテクニックなのです。
ここで少しやり方を紹介しましょう。
2023年の共通テストの英語、第1問ですが、まずは問1の設問を読みます。
after readingとあるので、このパンフレットを読んだ後、何をすべきかということを問われていることがわかります。
そこで、まず、選択肢の1を見るとComplete and hand in the bottom partとあります。
本文中にbottomなんて単語は出てきてませんから、なんとなく違うのではと思った人もいるかもしれません。
語彙力がないと
「これが正解かどうか」
が、よくわからないので、他の選択肢を検討して、結果、ドツボにはまります。
たとえば、4.に「名前を書く」とあるのでこの部分だけを読むと、なんとなく正解に思えます。
しかし、後半部分のexplain your choice(=選択した理由について説明する)は本文に書かれていないので、これは正解ではありません。
選択肢を最後まで読まず、消去法を徹底してない人の中で、4.と答えた人が少なくなかったはずです。
ここで、もう一度、1.を読んでみると「一番下の部分(の空欄)を埋めて(完成させて)提出」という意味なので、これが正解だとわかるはずです。
(本文の一番下を見ると、提出用のキリトリ部分があることがわかります)
本文中ではfill in the form below(すぐ下)とあるのに、選択肢ではbottom(一番下)と言いかえていますが、「本文中」か「設問」か基準となる場所が異なるので、言い方が変わるのは当たり前です。
これも、ちゃんと本文に書かれているところ(重要なところ)を見つけて、下線なり印なりをつけていた人は戸惑わなかったはずです。
次に問2ですが、bothとあるので、両方の劇場に共通している公演を選べばよいことがわかります。
まず、1.どちらも飲み物が買えないかどうかは、グランドシアターは軽食が買えるとあるので不適です。
同じように2.のTシャツがもらえるかどうかは、パレスシアターは「無料」でもらえるけれど、グランドシアターはsold(=売っている)と書かれてあるので不適です。
3.は、公演は同じ時間に終わるかですが、計算すればわかります(グランドシアターの15分休憩を勝手に引かないように)。
4.は、1~3までを確実に消せれば正解とわかりますが、念のため本文で確認すると、
actors available to talk
opportunity to greet the cast
とあることからも正解だとわかります。
軽食をlight refreshmentsと書いたり、performerをactorやcastと言いかえたりしているあたりが「いやらしい」ですが、選択肢も本文も「正確に読む」ということをしていれば、ひっかからないはずです。
このように、消去法と下線/囲みを利用することで、的確、かつ素早く正解にたどりつける可能性が上がるわけですから、これをやらない手はないわけです。
ところが、このような解き方を多くの高校で指導していない!
授業と受験指導はちがうと言われればそれまでですが、夏期講習をやっているこの時期ですら、教えてない高校があるのは非情に残念です。
受験生の根性や地頭に頼るようでは、これは受験指導とは言えません。
夏休み中は、時間を気にせずに、まずは
・本文や設問の重要な部分に下線や印をつける
・正確に消去法ができる
を徹底してやりましょう。
できれば、夏休み後半、遅くとも秋からは「時間制限」を設けて、素早く消去法ができるように練習すると良いでしょう。
■江南ネクサスの空席状況をチェック
・学年ごとの曜日・空席状況がチェックできます
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って思ったら大まちがいですよ。
国語で消去法は常識ですが、英語でも消去法は常識です(もちろん消去法で解けない問題もあるが)。
そして、
・本文の重要なところに線を引く/丸で囲む
・設問と選択肢のキーワードに線を引く/丸で囲む
・(ついでに言えば、数学などで)数値を丸で囲む
のも常識です。
ところが、どうもこのやり方を教えてもらってない高校生が少なくない。
今日、見た子は本文も選択肢もほぼまっさら。
国公立大を目指すのに、線一つ引いてない。
これは数学で言えば、全て暗算で解いているようなもの。
そりゃミスりますよね?
本文や設問の重要なところに線を引いたり丸で囲ったりするのは、本文から目を離して設問や選択肢を見ている(目を切る)間に、本文のどこに重要な情報が書かれているかを見失ってしまうのを防ぐためです。
「本文のどこに書かれていたっけなー」
って探している間にも、数秒~十数秒が経ってしまいます。
これを試験中にやってたら、トータルで何分「ロス」すると思いますか?
恐らく、数分~下手をすると10分以上ロスしてます。
ただでさえ時間が足りない共通テストで、こんな無駄なことをやっていたら時間が足りなくなるのは当たり前ですよね。
しかも、読解ミスやケアレスミスにもつながる。
時間的なロスを防ぐ意味でも、下線/丸囲みのテクニックは必須です。
そして、消去法が必須な理由は、その方が正答率が上がるからです。
確かに、消去法だけでは解けない問題もありますが、しかし、4択を3択、3択を2択と減らしていくことで、正答にたどり着く確率はぐーんとあがります。
英語でも、消去法は最低限、取り入れるべきテクニックなのです。
ここで少しやり方を紹介しましょう。
2023年の共通テストの英語、第1問ですが、まずは問1の設問を読みます。
after readingとあるので、このパンフレットを読んだ後、何をすべきかということを問われていることがわかります。
そこで、まず、選択肢の1を見るとComplete and hand in the bottom partとあります。
本文中にbottomなんて単語は出てきてませんから、なんとなく違うのではと思った人もいるかもしれません。
語彙力がないと
「これが正解かどうか」
が、よくわからないので、他の選択肢を検討して、結果、ドツボにはまります。
たとえば、4.に「名前を書く」とあるのでこの部分だけを読むと、なんとなく正解に思えます。
しかし、後半部分のexplain your choice(=選択した理由について説明する)は本文に書かれていないので、これは正解ではありません。
選択肢を最後まで読まず、消去法を徹底してない人の中で、4.と答えた人が少なくなかったはずです。
ここで、もう一度、1.を読んでみると「一番下の部分(の空欄)を埋めて(完成させて)提出」という意味なので、これが正解だとわかるはずです。
(本文の一番下を見ると、提出用のキリトリ部分があることがわかります)
本文中ではfill in the form below(すぐ下)とあるのに、選択肢ではbottom(一番下)と言いかえていますが、「本文中」か「設問」か基準となる場所が異なるので、言い方が変わるのは当たり前です。
これも、ちゃんと本文に書かれているところ(重要なところ)を見つけて、下線なり印なりをつけていた人は戸惑わなかったはずです。
次に問2ですが、bothとあるので、両方の劇場に共通している公演を選べばよいことがわかります。
まず、1.どちらも飲み物が買えないかどうかは、グランドシアターは軽食が買えるとあるので不適です。
同じように2.のTシャツがもらえるかどうかは、パレスシアターは「無料」でもらえるけれど、グランドシアターはsold(=売っている)と書かれてあるので不適です。
3.は、公演は同じ時間に終わるかですが、計算すればわかります(グランドシアターの15分休憩を勝手に引かないように)。
4.は、1~3までを確実に消せれば正解とわかりますが、念のため本文で確認すると、
actors available to talk
opportunity to greet the cast
とあることからも正解だとわかります。
軽食をlight refreshmentsと書いたり、performerをactorやcastと言いかえたりしているあたりが「いやらしい」ですが、選択肢も本文も「正確に読む」ということをしていれば、ひっかからないはずです。
このように、消去法と下線/囲みを利用することで、的確、かつ素早く正解にたどりつける可能性が上がるわけですから、これをやらない手はないわけです。
ところが、このような解き方を多くの高校で指導していない!
授業と受験指導はちがうと言われればそれまでですが、夏期講習をやっているこの時期ですら、教えてない高校があるのは非情に残念です。
受験生の根性や地頭に頼るようでは、これは受験指導とは言えません。
夏休み中は、時間を気にせずに、まずは
・本文や設問の重要な部分に下線や印をつける
・正確に消去法ができる
を徹底してやりましょう。
できれば、夏休み後半、遅くとも秋からは「時間制限」を設けて、素早く消去法ができるように練習すると良いでしょう。
■江南ネクサスの空席状況をチェック
・学年ごとの曜日・空席状況がチェックできます