ヤフオクでかなり使い込まれたDNを入手した。約170000円。
50年前に製造されたらしい。
管体が厚く、重めで結構ズシリとくる。
使ってみたら低音・中音が全く鳴らないので、キーが歪んでいるのだろうと思い、新宿のムラマツに修理の見積もりに出したら、左手親指のHキーのタンポが虫食い状に欠けているので、これを直せば音は出せるようになると。
修理代はわずか4000円。
他のタンポはもうそろそろいい加減交換したほうが良いかも、というくらい変色してトーンホールの跡も深目についていた。
※ムラマツの新型タンポには残念ながら対応していないとのこと。キーカップが小さいから合わないらしい。
しかし、応急処置ということで一旦、Hキータンポのみの交換で引き取ってきたのだが、恐ろしいくらいの爆音でダークで重厚な音を奏でた。
緻密というか極めて濃厚というか、表現し難い音色だ。
所々錆びてメッキが剥がれて見窄らしいが、そこまで使い込まれた理由がよく分かった。
ムラマツは抵抗感が強く、使いこなせなかったので、15年前位にPTPを手放してしまった。
今はEXとDNがあるのだが、EXはヤフオク行きになるだろう。
今ならムラマツを吹きこなせる状態になった。息圧も肺活量も十分、息の効率の良い使い方も身についた。
いずれPTPを再び手に入れたい。