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本間宗久 「三位の秘法」

2010-07-09 14:44:50 | 相場の張り方
引き続き「相場の張り方」から 伝説の相場氏 本間宗久

江戸の米相場で、さんざん打ちのめされた宗久は、何故負けたか考えた。
天候、作柄とも申し分なく、数年続いた豊作のあとである。その相場を売って
かなり かつがれた。宗久はさらに売り上がった、確信を持って売り上がった。
しかし、どういう訳か売れば売るほど高くなる。江戸の相場は酒田と違って
財力にものを言わせる天下の富豪がひしめいている。まるでつかみ所のない
資金が相場を動かしている。宗久は、惨めな気分で故郷酒田に戻った。

本間家の準檀家寺である阿雲山海安寺の海山和尚に、相場のことを根本から
考えてみたいと相談した。
江戸の相場の失敗を、宗久から聞いた海山和尚は公案を示した。
世に有名な「非風、非旗」の公案である。これを解けというわけだ。

昔、中国で城に立てられた旗が揺れ動くのを見て、城兵たちが、あれは風の
ために動くのだ、いや旗自身が動いているのだと言い争っているのを聞いた
高名な儒者が「風に非ず、旗に非ず、仁者の心なり」と解いたという公案である。

宗久は、この公案を示され、七日間座禅を続けて、遂に開眼した。
これが宗久の「三位の法」である。


え~~っと、続きは次回!!




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