中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

いろいろな蒟蒻(魔芋)の食べ方

2016年06月16日 | 少数民族の食べ物

中国では、蒟蒻(jǔ ruò)は、魔芋と云う呼び方が一般的の様で、場合により魔芋豆腐とも呼ぶ様です。貴州や雲南省等でも蒟蒻と云わず魔芋と呼んでいます。「百度百科」に拠れば、魔芋は、中国では貴州省、雲南省、四川省、湖北省西部及び陝西省南部に多く、中でも四川盆地が特に多いとの事です。

以前日本にいる時に書いていたブログでも触れた事があるのですが、中国の何処にでも魔芋がある訳ではないので、魔芋を知らないと云う中国人も結構いる事になります。「蒟蒻を何と読むのか」とか、「魔芋とは何ですか」と云うような書き込みもネット上では見受けられます。魔芋の生産地は、雲南、貴州、四川及び陝西や湖北の一部と云う事ですので、全体的に見れば、中国ではそれ程一般的な食べ物ではないと云う事になるのかも知れません。

雲南省でも良くコンニャクは見かけますが、私の印象では、どちらかと云えば貴州省の方がコンニャクが良く食べられて居る様に思います。貴州省では祭りの際には、屋台などでもコンニャクを売っているのを見かけますし、貴陽市内の屋台でもコンニャクを売っているのを良く見かけます。雲南省では、市場等でコンニャクを売っているのは、良く見ますが、街頭の屋台でコンニャクを売ると云う様な光景はあまり見掛けません。貴州では、鍋にも良くコンニャクは入れて食べます。また、コンニャクをステーキしたり、煮た上で、唐辛子やタレを付けて食べると云う方法も、貴州では良く見かけます。

 

貴州省台江県の苗族の祭りの際のコンニャク。コンニャクを小さく切って串にさし茹でて、その後は辛子やタレをつけて食べる。

 

茹でたコンニャクに唐辛子をつけて食べる。

 

貴州省榕江県の農貿市場で見かけたコンニャク料理。コンニャクを炒めた物。

 

貴陽市の花渓の農貿市場で売っているコンニャクとアヒルの肉炒め物。大変美味しいです。


コンニャクステーキ。コンニャクを炒めて、唐辛子とドクダミノ根をまぶして食べると云ういかにも貴州省ならではコンニャク料理。


大理にある素食の店のコンニャク料理。もともとこの店の本店は四川省成都にあるそうですので、それで良くコンニャクが出されるのかも知れません。コンニャクを煮た物。

 

おでんの様な感じで、ジャガイモ、こぶ、豆腐等と一緒に煮込んだ物。

 

こちらもコンニャクをステーキして食べる。貴陽市内。

 中国では、蒟蒻とは云わない様で、魔芋(mo yu)と呼ぶのが一般的。また、中国で蒟蒻が食べられている地域は意外にも限られている様で中国の四川省、貴州省、雲南省、広西省等の中国の西南部では良く見ますが、その他の地域では余り見かけません。
以前にも、蒟蒻について触れた事がありますが、覗いて見て下さい。 

コンニャク(魔芋)について



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