今日は農業歴の8月15日で、中秋節です。中国では、この中秋節の日には、一般に、月餅を食べ、一家揃って食事をする、そして名月を観賞する事が習わしになっているとの事です。
中国では、中秋節には、月餅は欠かせない食べ物ですが、中国には、月餅にも様々な種類がある様です。代表的な月餅は、広式(広東風で主に広東省で作られる)、蘇式(浙江省、江蘇省、上海等で作られる月餅)、京式(北京、天津で作られる月餅)、滇式(雲南省のハム入り月餅)、港式(香港で作られる月餅)等があるとの事です。広東風月餅は、中国では多くの地方でよく売られている月餅の一つで、皮が薄く、餡が多いのが特徴との事です。アンコ、卵の黄身等が餡として中に入っている様ですが、広東式で最も有名な月餅は、五仁月餅との事。餡としては、クルミ、ピーナツ、ひまわりの種、ゴマ等五種類の餡が入るとの事です。
広東風の五仁月餅。日本でもよく見かける月餅かと思います。
広東風の卵の黄身入り月餅。
蘇式は、上海や江蘇省、浙江省周辺で作られる月餅で、月餅の皮が何層に重なっており皮が、パリパリとしているのが特徴との事です。皮がパリパリしておりとても柔らかいので、口に入れる際に、皮がポロポロとこぼれます。餡としては、果物、肉等が入っているとの事です。外観も広東式と違うのが一目瞭然でわかります。
この様に月餅の皮が柔らかく、パリパリしているのが特徴。食べる際には、皮がこぼれ落ち結構食べ難いです。
京式は、北京や天津周辺でよく見られる月餅との事です。滇式(雲南省)とは今ではすっかり有名になり、今では中国でも広く売られている雲南省特産のハム入りの月餅、雲腿月餅の事です。火腿とは、ハムの事です。大理市のスーパー等では、当然ですがハム入りの「雲腿月餅」が圧倒的に多い様です。個人的には、私は雲腿月餅は余り美味しいとは思いません。浙江省衢州の月餅も有名との事ですが、これはゴマをふんだんに使った月餅との事です。今年の変わり種の月餅としては、餡として、ニラ玉、アメリカザりガニ、ザーサイ等が入った月餅も登場しているとの事。
尚、中国中央TV等に拠れば、北京の老舗稲香村や上海の老舗花杏楼等では、月餅を買い求める為に、今日は特別に長い行列が出来ており、月餅を手に入れる為には、一時間も待つ様な状態との事です。
今日は、中秋節との事で、大理古城でも休業している店も多く見かけます。これは、中秋節なので一家揃って食事をしたり、親しい人と食事をする為の様です。今夜の大理鎮の天気は、晴れで十五夜の月がよく見えます。
大理市には白族独特の月餅がありますが、雲腿月餅程には有名ではありませんで、大理市周辺にのみ売られている月餅の様です。このブログで大理の白族の月餅について触れた事がありますが、興味あれば覗いてみてください。