中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

眼をくりぬかれた子供の伯母が自殺した件

2013年08月31日 | 中国事情

山西省で眼がくりぬかれた子供の伯母が、昨日自殺した件は、中国でもかなり大きな反響を呼んでいるようです。私が良く見る電子版の「新京報」「南都報」等では、この伯母が自殺したニュースにアクセスする人が今日のニュースの中では一番多いようで、今回の子供の両目をくりぬくという凶悪で、残酷な事件に対する関心の高さが伺えます。

他のメディアが伯母の自殺の事実について割合に簡単に触れているだけなのに対して、「南都報」(電子版)は、伯母が住んでいた鎮や村へ行き、夫や村の住民、村の幹部等にも取材をして、今回の自殺の件をかなり詳しく報道しています。

その報道に拠れば、伯母は30日早朝に空井戸に身を投げ自殺したとの事です。夫の話しでは、当日は6時頃起きたそうですが、普段となんら変わりは無かったそうです。夫は起床後、朝食用のマントウを作っていたそうですが、伯母は夫がマントウを拵えている時に、何も言わず家を出て行き、その直後空井戸に身を投げ自殺したとの事です。元々は、伯母夫妻も事件に巻き込まれた子供の近くに住んでいたとの事ですが、事件が起きた二日後に、夫と義父共々橋家庄村に帰った来たそうです。元々は、父親(注:障害があり独りでは生活出来ない)は事件に巻き込まれた子供の両親と一緒に住んでいたようですが、今回の事件で両親が子供の付き添いで、父親の面等を見る事が出来ないので、伯母夫婦が父親を引き取り村に帰って来たそうです。村に帰って来た当座は、伯母にはなんら異常な様子は見られなかったそうですが、ある村人の話では自殺する前日には意味不明な事を口走る等の異常な言動も見られたとの噂も流れているそうです。

6年前に今回事件に巻き込まれた子供の姉が、不幸にも井戸に落ちて亡くなった事件が起きた祭には、その事件を聞いて伯母は気を失ったそうです。その後も、この伯母は時により意識を失ったり、卒倒するような事が度々あり、今回の事件で、伯母は大変大きな衝撃を受けた様子だったという村人の話も紹介しています。

伯母は、養鶏場で働いており普段は養鶏場の寮に住んでいたそうですが、仕事が休みの時には村へ帰って来ていたそうです。今回このような事件が起きて様々な人が村へ取材や調査に来ていた事もあり、それが伯母の精神を刺激したのではないかと推測する村人もいるとの事です。自殺する前日に伯母が異常な事を話した事を聞いた村人もいたとも「南都網」は報じています。事件に巻き込まれた子供の周辺では、過去には子供の姉が事故で亡くなった上、今回は伯母が自殺したという事件が起きたこともあり、中国でも今回の事件は大きな反響と関心を呼んでいるようです。

 



最新の画像もっと見る