5月22日に、アメリカメリーランド大学で、雲南省は昆明市出身の女子学生が卒業式のスピーチで、その女子学生は、「アメリカに何故来たのかと問われ」「何時も新鮮な空気に為と」「アメリカに来る際にマスクを5個持参したが飛行場を降りて外に出たら、ここの空気はとても甘く、新鮮で、マスクを掛ける必要がなかつた」「故郷(昆明)では、外出する時は必ずマスクをしていた」等と述べたので、地元昆明市で発行されている新聞「都市時報」では、昆明は「四季如春」と云われる様に昆明市の空気は綺麗で、その様な非難は当たらないと反論していました。
この件は日本の幾つかのメディアでも取り上げられた様で、どの様に報道されたか興味があったので私も幾つかの日本のメディアを覗いたのですが、日本語版「ハフィントン・ポスト」では、ナカナカ面白い記事になっています。
日本語版「ハフィントン・ポスト」は「中国では外出するときに常に5枚のマスクをしていました。飛行機を降りてアメリカの空気を吸った時、私は自由を感じました」と書いています。がいくら中国の空気が汚れているとは云え、「外出の際には常にマスクを5枚していました」とは可笑しいとは思いはしなかったのでしょうか この記事を書いた人は、マスクを5枚もする事の奇怪さ、奇妙さを感じなかったのでしょうか それとも中国は空気の汚染度が凄いので5枚位マスクをするのは普通の事と思い込んでいたのでしょうか全く持って不思議であります。
今では中国ではマスクをする人も多く、マスクをする事は珍しくもありませんが、5年前と云うとマスクをする人は中国では左程多くは無かったと思います。マスクをする人はかなり珍しかったと思います。まして何枚も重ねると云う人はいないように思います。
云うまでもないのですが正確にはアメリカに来る時5個マスクを持参したと云うのが正しいのです。故郷では、外出する際には何時もマスクをしていたとありますが、当然一枚と思われるので、特に枚数については触れていません。(一度に2枚位はする人がいるかもしれませんが、、)
日本語版「ハフィントン・ポストは、『また、彼女が育った昆明市の青空の写真とともに、「5枚のマスクが必要なほど大気汚染はされていない」とする反論もあった。』としていますが、5枚もマスクをしていない以上、5枚マスクが必要な程云々との反論も無理となります。
時々、日本メディアの中国の報道について違和感を感じる事があるのですが、結構杜撰な記事や報道も意外に多い様に思います。
以前日本語版ニューズウェークにもジャガイモに関してかなりいい加減な記事が掲載され批判した事があるのですが、気を付けたいものです。
気になったニューズウィークの土豆の記事