中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

雲南省の色々な過橋米線

2017年06月02日 | 中国事情

雲南省の名物料理の一つに過橋米線と云う食べ物があります。米線と呼ばれる米で作った麺の食べ方の一種で、今では中国の大都市では何処でも過橋米線の専門店を見かけますし、そこで過橋米線を食べる事が事が出来ます。そう意味では、過橋米線は云わば中国全体で広く知られている雲南省の名物料理の一つと云えます。

過橋米線の発祥の地は、一説では、雲南省の蒙自県と云われる様に雲南省の名物料理なので、雲南省以外の都市での過橋米線の味は、実を云えばイマイチと云う感じがします。(注:過橋米線の発祥の地は、蒙自以外にも別の説もあり)

私は、雲南省以外では、上海、西安、貴州等で過橋米線を食べた事がありますが、雲南省昆明等で食べる過橋米線と比較すると、何か物足りない物を感じます。特に貴陽市花渓で食べた過橋米線は、これは過橋米線とは云えない様な物が出て来て驚いた事があります。本物の過橋米線を食べた事の無い人は、雲南省の過橋米線はこんな物かと思い食べているかも知れませんが、その店で出された過橋米線は、雲南省で食べる本格的な米線とは大分違い、過橋米線とは呼ぶのもどうかと云う様な感じでした。

上海市の南京路には一軒過橋米線の専門店があり、まあまあと云う感じで以前上海に行った際には良く食べていました。今もあるかどうか分かりませんがその店には何度か通った記憶があります。日本の秋葉原にも過橋米線の専門店があり、日本にいる時には度々行った覚えがあります。

今私が滞在中の大理市も当然、沢山の過橋米線の店がありますが、去年末大理市の下関に出来た建新園の過橋米線以外は私は余り美味しいとは思いません。また、過橋米線が生まれたと云う蒙自の過橋米線の店も大理にもありますが、値段が高い上、美味しいとは云えません。値段が高いのは、過橋米線に入れる具が余りにも多いからです。色々な具を沢山入れば美味しいとは云えないと思いますが、菊花過橋米線と云って具に菊の花を入れる過橋米線やマツタケを入れたマツタケ過橋米線と云うのもあります。

麺と具とスープと云う様に三つに分かれて出される過橋米線は、昆明市を拠点に店舗展開している建新園や橋香園等の老舗の米線店の特徴と云えるかもしれません。と云うのも、建水県や蒙自県の過橋米線は、米線とスープと云う形で出てくる場合も多い様です。また、蒙自の過橋米線は、店により、最初から大きな丼に、具や米線が入った状態で出される場合もあります。

 

建水県の過橋米線は、米線とスープの二種類に分かれています。右のスープの中に肉などの具が既に入っています。蒙自県等の食堂では、店の方でスープに具も入れ、米線も入った状態で出される場合も多い様です。そう意味では、具、米線、スープの三つに分かれた状態で出される様になったのは何時頃からなのでしょうか興味があります。

 

これは雲南省芒市で食べた過橋米線。ニラ、もやしが生で出されたのには些か驚きました。普通は湯がいた状態で出されます。

 

これは麗江市で食べた過橋米線ですが、具には落花生、漬物、トマト、ハム、揚げ物等が入ります。何時頃始まったのか知りませんが、近年はこの様に小皿にスープに入れる具を盛って出される事が多い。近年の流行りの様ですが、10皿を超える様な物もあり。

 

最近は、ウズラの卵が付くのが定番の様になっていますが、ウズラの卵に麺を付けて、その後にアツアツのスープに麺を入れるとの事ですが私はやった事はありません。

 

スープが入れてある丼は、かなり大きい。昆明の老舗建新園や橋香園の店や建水県、蒙自県では、この様な物にはスープは入れません。


具として入れる野菜が湯通ししてないのが気になります。お椀には唐辛子が入っており、好みでこれに付けて食べる。具としてハムが付いてくる場合も多いのですが、ハムも如何にも合成調味料や添加物が盛沢山と云う感じで食べる気はしません。


普通はこの様な大きな丼で出されます。日本では余り見ないような大きな丼で吃驚します。

 

創業100年を誇る過橋米線の老舗建新園の本店。


これは経典米線と云う1990年頃からある伝統的な建新園の過橋米線。18元。私はこの建新園で初めて過橋米線を食べたのは1989年の事ですが、その頃はウズラの卵は付いてなかった記憶があります。肉類以外は、この様に、ニラ、湯葉、もやしだけでした。この店は大理市下関にも去年末に開店。この過橋米線を食べなれていると、米線にトマト、落花生、漬物、揚げ物が入るのはどうもと云う気になります。まして、生のニラを具として入れるのは、いくらアツアツのスープとは云え如何なものかと思います。私は、これが一番美味しいと思います。

 

建新園と並ぶ、過橋米線の老舗橋香園。建新園と同様昆明では過橋米線の有名なチィーン店です。大理市の下関にもあります。建新園や橋香園では、刻み葱は好みで自分で入れる様になっており付いてこない。唐辛子やラー油も好みで自分で入れます。米線は、粗(太い)と細(細い)の二種類あり、注文する時にどちらにするか聞かれます。

 

建新圓の過橋米線



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