中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

雲南省の人口は約4700万人

2015年04月24日 | 中国事情

4月24日付の春城晩報に拠ると、雲南省の2014年末の時点での「常住人口」は、約4713.9万人との事です。2010年と比べると、「常住人口」は、約112.3万人増加したとの事で、率にして2.44%増加したそうです。この数字は、全国平均より0.45ほど高いとの事。

また、中国では近年人口の高齢化が問題となっていますが、、雲南省でも高齢化が進んでおり、65歳の以上の「常住人口」は、約400.7万人で総人口の8.5%を占めるとの事です。また、雲南省の城鎮化率は41.73%で、この数字は2010年と比較すると7.83%程高いとの事。雲南省の城鎮化率は、中国の西蔵(チベット)、貴州、甘粛よりは高いとの事です。今回発表された、これらの数字は、雲南省内に住む人口の1%を抽出調査した結果との事です。

判りにくいのは、省内の全人口の約1%を抽出し調査した結果との事ですが、その調査の結果、高齢化率や城鎮化率の数字が出るのは理解出来ますが、雲南省の総人口約4700万人と云う数字が、どう云う形ではじき出されたかが、私としは良く理解できません。

中国では60歳以上が、俗に老人とされていますが、2015年時点で、高齢者の数が2億人を超えたと云うニュースがTV等で報道されました。高齢化社会を迎えるにあたり中国でも、退職年齢の引き上げが議論されているようですが、反対者が多く難航しているようです。また、今後高齢者が、劇的に増えるので、中国も日本同様に将来に渡り、年金がきちんと支給されるか心配する人も多いようです。

「常住人口」と云う言葉も中国特有の社会制度、農業戸籍、非農業戸籍制度と絡み、理解しにくい概念です。一般には、「常住人口」とは、ある地域に半年以上継続して住んでいる者を指すようです。また、城鎮化と云う言葉も、中国特有の社会制度と結びついたもので、私のような者には、やはり大変理解し難い概念です。一般には、農村から都市に移り住む人が増えるにつれて伴う都市化を指す概念のようですが、これも中国特有の戸籍制度と絡み理解し難い言葉です。都市部に住んでいるものの、そこに戸籍がない人も多く問題も多いようです。

「南風窓」と云う雑誌に拠れば、2010年には、中国では都市部に住む「常住人口」は、約6.7億人に達したとの事ですが、都市に戸籍がある人口は、僅か4.5億人に過ぎないとの事です。つまり、約2億人は居住地に戸籍がない事になります。また、2012年に中国における城鎮化率は50%を越えたそうですが、北京、上海、広州、深圳等の一線級の都市では、戸籍のない人はおよそ全人口の30%を越えるとの事。特に、深圳はl戸籍のない人が全体の70%を占めるとの事。

中国の国家統計局が、2015年1月20日に発表した、中国全体の城鎮化率は54.77%に達したとの事です。また、60歳以上の人口は21242万人で、全人口の15.5%を占めるとの事。また、65歳以上人口は13755万人で、全人口の10.1%との事です。

2014年4月21日付の中国経済網(電子版)に拠れば、2013年末時点では、中国31の直轄市・省・自治区等の平均の城鎮化率は、53.73%との事です。城鎮化率が一番高いのは、上海市で88.02%、第二位は、北京市で、86.30%、第三位は天津市で、78.28%との事。面白いのは、こちらの記事では、雲南省の城鎮化率は、39.31%となっている事です。また、こちらの記事では、城鎮化率が、一番低いのが、西蔵で、22.75%、城鎮化率が二番目に低いのは、貴州省で、37.83%、、三番目に低いのが、雲南省で39.31との事です。

 



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