ドジョウを漢字で表記すると「泥鰌」となるとの事です。中国語では「泥鳅」或は 「泥鰌」と表記する様です(注:現代漢語辞典 ni qiu) 私が今滞在中の大理鎮の、農貿市場や食堂の店頭では食材として売られているドジョウを良く見かけます。店の店員に泥鰌をどうやって食べるのか聞くと大抵は「炸」(注:油で揚げる)と云う答えが返ってきます。雲南省大理州では「どじょう」は、から揚げにして食べる様ですが、私は一度も大理州ではドジョウを食べた事はありません。
この前中国中央TVを見ていたら、雲南省に住むある少数民族のドジョウの食べ方を紹介していました。そのTV番組に拠れば、その少数民族は田圃などで捕まえたドジョウを溶き卵の中に生きたまま入れ、それを蒸して食べるとの事です。雲南省では意外にも広い地域で、ドジョウが食べられている様ですが、溶き卵の中に泥鰌を生きたまま入れて、それを蒸して食べるとは良く考えたものだとも思いました。大理州での泥鰌の料理方法は、から揚げの事ですので、あまり食べたいとは思いませんが、云わばドジョウの茶わん蒸しであれば、一度は食べて見たいとは思います。
私は、大理に来る前には貴州省に3年程滞在して居たのですが、貴州省ではドジョウは見かけなかった様に思います。貴州省の各地を旅行していた際には、必ずの様に「農貿市場」と呼ばれる野菜や肉等の売り場を覗いたものです。また、中国語では「集」「集市」と呼ばれる定期的に開かれる市も、結構沢山見学した積もりですが、ドジョウを売っているを見かけた事はありませんでした。私の田舎もそうですが、貴州省の農村でも農薬を頻繁に使う様になり貴州省では、ドジョウが姿を消して、現在では食べられなくなったのかも知れませんが、貴州省では泥鰌は終ぞ見かけませんでした。
大理州では、トンボの幼虫の「ヤゴ」も食べるようですが、このヤゴも貴州では余り見かけませんでした。大理州は一年を通して気温が高い事もあり、食堂の店頭には何時もヤゴが食材として並んでいます。このヤゴは云わば養殖している様で、ヤゴは一年を通して食材として並んでいますが、大理州では、ヤゴはから揚げや丸焼きにして食べる様です。こちらも未だ挑戦していません。
食堂の店頭に並ぶ「ドジョウ}。ここ大理州では、ドジョウはから揚げにして食べるのが一般的の様です。