中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

貴州省紀堂トン族の祭り抬官人-その1

2016年04月16日 | 少数民族の祭り

貴州省の黎平県肇興鎮は、最大のトン族住む所として中国では大変な有名です。しかし、ここ肇興鎮も最近ゲートが出来て入場料を取るようになる等と随分様変わりした様です。この肇興よりも少し離れたトン族の住む村紀堂村の方がお勧めかも知れません。その紀堂村では、春節には、抬官人と云う祭りが行われます。この村には鼓楼は二棟あります。この村を越えてさらに行くと矢張りいくつかのトン族の住む村もあります。無論路線バス等はありませんが肇興鎮を離れ2.3時間も歩くと肇興鎮周辺とは、全く違った光景が広がります。

 

トン族の住む紀堂村は、肇興鎮から歩いて1時間程の所にあります。泊まれる宿もあり、今は肇興鎮に泊まるより良いかと思います。


貴州省の農村部でも、今は建築ラッシュで、どの村でも新しく家が建てられて居ます。トン族の家は、苗族等と比べると家の規模は一般にかなり大きく、この辺の村では依然木造が主流です。

 

この村には鼓楼が二棟ありますが、この祭りの行われる鼓楼に村人が向かいます。

 

会場となる鼓楼に集まった村人。トン族は苗族等の少数民族と比べると比較的平地に住むと云われています。また、トン族は稲作を主にしてるとの事で、貴州省の一部の苗族が、ジャガイモやトウモロコシを主な農作物とすると云う様に、かなり辺鄙な地域に住むのと比べ違いもある様です。家も大きく立派です。

 


私が行った頃は、この祭りも観光客もさほどおらずとてもいい雰囲気でした。新幹線も通じた事もあり、肇興鎮でも入場料の徴収を始めたくらいですから、最近は、肇興にも大勢の観光客が詰め掛けている様です。

春節の頃に行われる祭りには、出稼ぎに出ている村人の多くも、村で春節を過ごすために村へ戻って来ますので、一層賑やかになります。貴州省の少数民族の住む村ではよくある事ですが、この時も、祭りを見学していたら、村の人に無理やりの様に家に連れて行かれ祭りのご馳走を振舞われました。トン族の祭りのご馳走の料理の一つは、ウサギや犬の肉も多いようですが、この時は冬と云う事で犬の肉でした。秋に行われる肇興鎮の芦笙節のご馳走の一つはウサギです。

この犬の肉をご馳走になった家の人や、写真を撮った人の何人にかには、写真を渡した事もあり、この村には知り合いのような人も何人か居ます。今も、この村へ行くと必ずの様にご馳走して頂いています。

 貴州省黔東南苗族トン族黄崗村の抬官人 その1



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