中国では2015年から一人っ子政策が改められ、子供は二人まで生むことが可能となりましたが、2017年の出生数は関係機関が予想したより300万人も少ない、1723万人だったとの事です。
子供を二人まで生む事が可能となった最初の年の2016年は、前年より130万人増えて1786万人だったそうですが、二年目の2017年は逆に63万人減少して1723万人となり、これは関係当局か予測した2017年の出生数の2030万人より300万人も少なかったとの事です。
1月24日付の新京報(電子版)に拠ると、北京に居住する住民の約58%は子供は二人が望ましいと答えているものの、実際に子供が二人いる夫婦は僅か約10%の事です。興味あるのは、2000年には、子供は二人が望ましいと答えた夫婦は約70%も居たものが、2011年には約69%となり、2016年にはその割合が約58%迄下がったとの事。何故、この様に北京では二人目を欲しいと云う夫婦の割合が減ったのかの説明はありません。
特に、女性が二人目の子供は要らないと答えた理由の第一位は、経済的理由との事で約35%、年齢が適齢でないと答えた人の割合が約20%、住居の条件が不十分と答えた人が約13%、子供が将来幼稚園、高校、大学に入る事を考えると教育費の負担が心配と答えた人が約11%、夫婦以外に子供の面倒を見てくれる人がいないと答えた人が約7%。また、極少数ですが、子供が二人は要らないと答えた理由に中国国内の食品や環境に対して憂慮があると答えた人も約1.7%いたとの事です。
中国の出生人口は、2013年が1640万人でその内二人目の子供割合は約30%、2014年は出生数は1687万人で内二人目の子供の割合は約36%、子供を二人目迄可能となり、出生数は1700万人台になったものの予測の2000万人台には遠く及ばなかったとの事です。尚、2017年末の中国の総人口は13億9千万人との事です。
日本では、2017年の出生数が100万人を切ってメディアでは話題になった様ですが、中国では当分の間は出生数は1800万人台前後の状態が続くと予測されるとの事。また、一部では子供を二人目まで生む事を認めたものの予想よりはるかに出生数が低い事から、子供を生む数の制限を全面的に取り払うべきと云う意見も出されている様です。
当然ですが、中国人に日本では出生数が100万人を切ったとの話もすると大抵の人は驚きます。