黒田晴美の子育てとコーチングと「わたし」

神戸でコーチをしている黒田晴美です。子育て中のママや夢に向かって一歩踏み出したい方のサポートをしています。

文句や愚痴は封印☆人のせいにしないで、自分で行動すると道は拓ける

2009年07月10日 | はるの成長日記
成長したいと思っているのよ。
やる気はあるのよ。
けど・・・。

そう思っていることってありませんか?


そんなあなたに今日は私の昔話を(笑)


それは私が入社3年目くらいの時のことでしょうか。
新卒で入社した会社には11年お世話になりましたから、
もうかなり前の話になります。

店舗勤務だった私は、何かの用事で本社に出向いていて、
やり手と評判の課長とお話しする機会がありました。

最初はただ単に「最近どう?頑張ってる?」というような世間話だったのですが、
そのうち社員の研修の話になりました。
ちょうどそのころ、社員研修のシステムが変わった時期で、
新入社員研修から順調に研修を重ねてきたのに、
ちょうど私達の同期は新しいシステムの狭間に入ってしまった感じで、
次のステップだった店の運営に関わる研修の順番がなかなか回ってこないのに、
後輩達のほうが研修に出る機会が多いことの不満を話したように思います。

課長は黙って私の話を聴いてくれていましたが、
「そんな風に不満に思っていても何も変わらないよね。
どうすればいい?」
といわれました。

「私達の動機がそういう思いを抱えていて、少し不安に思っていることを、
上の人に伝えてみればいいと思います」

「うん、それで?」

それで、って・・・。
だから、その上の人である課長にたまたまお話しできる機会があったから、
こうして話しているのに・・・。

「研修とかって、会社全体のことを考えてスケジュールも組まれているものだろうし、
私達みたいな入社3年目の社員が何か言ったからといって、
そんなほいほいと変わるものではないと思いますけど、
だけど、現場の声を伝えることは大切だと思います」

「そうだね。研修カリキュラムというのは、総務の管轄だから、
全体を動かすのは難しいかもしれない。
じゃあ、営業部としては何ができる?
俺たちとしても、そういうやる気のある社員の思いは大切にしたいと思っているよ。
それは研修という形でなくてもいいんじゃないか?
例えば、有志を募って勉強会をするとかさ」

「有志を募ることはできそうだけど、人が集まったからといって、
教えてくれる人がいません。
自分たちで勉強しようにもわからないことばっかりで・・・」

「だったら『店長になるための勉強がしたくて、メンバーを集めました。
教えてください』と誰かに声をかけたら、店長でも、マネージャー連中でも、
もっと上の人でも、『よっしゃ!教えたろ!』って人がいるんじゃないの?」
と課長がニヤリと笑いました。

「課長でも、ですか?」

「もちろんっ!」

えええ~~~~、課長が直々に???

「じゃあ、早速同期の子に声をかけてみます!
ある程度話がまとまったら、ご連絡差し上げてもよろしいですか?」

こうして、先輩も店長もマネージャーもすっとばして、
やり手の鬼課長が勉強会の講師役を引き受けて下さったのです。

集まったメンバーは私をいれて4人ほど。
全国を飛び回っている課長のスケジュールの空いたところにあわせて、
通常の勤務が終わった後に、何度か集まりました。

店舗運営の仕方、帳票の見かた、データ分析の仕方、戦略の立て方、
店長としての心構え、電卓のワザアリの使い方、売上や利益の仕組みなど、
これから店長となったら必要なありとあらゆることを教えていただきました。

先輩や店長達も、私達がどんなことを教えてもらっているのか興味があるらしく、
たびたび様子を聞かれました。

そして勉強会のメンバーは、私を含めてほどなく全員店長に昇格しました。
その時は、店長としての仕事はすでに教えてもらっていたので、
準備はバッチリという感じでしたね(笑)



文句や愚痴をいっていても何も変わりません。
行動すれば道は拓ける。

それを教えていただいた出来事dえした。

今思えば、その会社には天然コーチな方が何人もいらっしゃいました。
そして、その人達の共通点は、皆、デキる人たちだということです。


今日は珍しくビジネスコーチングのお話しでしたが、
思えば、それが私のコーチングの原点なのです。