黒田晴美の子育てとコーチングと「わたし」

神戸でコーチをしている黒田晴美です。子育て中のママや夢に向かって一歩踏み出したい方のサポートをしています。

風の保育参加(後編)

2009年07月16日 | はるの子育てコーチング日記
お部屋に入ったら、おトイレを済ませて、朝のつどいの時間。
みんな、大きな声でしっかり歌えるのね~♪
・・・あれ?
風はお歌はあまり得意ではないのでしょうか、
ぼそぼそと歌っているような、いないような・・・。
思えばこんなことも風のことを知らなかったことに気が付きました。
そういや、家でもあまりお歌は歌っていないかも・・・。

朝のつどいの後は、ミカ先生をお迎えしての英語遊びの時間。
「Good morning~♪」
とみんな慣れたもの?
みんな、自分の名前をいってみましよう!ということで、
ひとりずつ自己紹介。

先日、MEGさんとスカイプで話している時に乱入してきた風は、
MEGさん相手に、
「ママのお友達?日本語話せる人?My name is ~」
と話をしていたので、これは自信をもって大きな声でいっていました。
すると、私の隣に座っていた子が、
「風くんのママのお名前は?」と聞いてきたので、
「My name is Harumi!」と答えると、
「はるみ?はるちゃん?」といわれ、しばらく
「はるちゃんなんだ~」と楽しそうに笑っていました(笑)

次はキラキラ星を歌ったのですが、
いざ曲が始まると、元気に聞こえてきたのは、
「キーラーキーラーひーかーるぅ~♪」の声!
違うやん!とクラスみんなでズッコケ。
「もう、みんな吉本いくかぁ~」と先生に言われながら、
次はちゃんと
「Twinkle twinkle little star~♪」と歌うことができました(笑)

英語に関しては、得意でとても楽しんでできる子と、
恥ずかしがってしまう子に分かれてしまっているようでした。
風は、間違いなく後者(苦笑)
英語のお歌も聞こえるか聞こえないかという感じだったので、
「じゃあ、ママと一緒にやろうよ!」というと、やる気になったのですが、
「だって、英語、むずかしいねんもん」だそう。
そういえば、もじかずあそびも「だって、むずかしい・・・年長さんになったらやる」
というようなことをいっていました。
ひらがなも花だったら年少さんの頃から書いたり読んだりできていましたが、
風はさっぱり。
元々お勉強に関しては、風はあまり得意でなさそうと思っていましたが、
こうして他のお子さんの様子も一緒にみてみると、
改めて気づくことが多くあります。

あ、でも、ことわざは得意で、
年少さんのとき、寝かしつけようとしていたら、いきなり
「棚からぼたもち・・・エビでタイを釣る・・・」などと言い出してびっくりしましたから。
(だけど、なぜそのことわざ・・・)

今日の英語あそびは、いろいろな物の形と色を英語でいってみるという内容だったのですが、
先生の「これはなんという形?」という質問にも全然答えられず。
だけど、ハート型のときに、これはわかる!と思ったのか、
「Heart!」
と素晴らしい発音で答えることができて、
先生に「Oh~!Good!!」と誉められまくって、すっかりいい気分で
それからやたらと「Heart!」を連発していた風です(笑)
やっぱり誉めてあげると伸び方が違いますね。
その後は、机をだして、英語のプリントをしました。
そこで3班に分かれたのですが、
ポケモンチームと、くまチーム。
そして、風のチームは たかしチームでした。
なぜ、たかし!!
もうひとりのお母さんも爆笑していました。

だけど、たかしチーム、なかなか優秀で、
「ほら、先生がお話しているよ。手はお膝♪、しよ!」
などと声をかけるとシャキーン☆といい姿勢。
かっこよくできたので、1番最初にプリントをもらえました。
先生の英語の指示にしたがって、
いろんな形の中に色を塗っていくのですが、
その塗り方もいろいろ。
風は全部最初に周りの枠をなぞってから、中を塗っていました。
これはこの間のカラーセラピーのときにもお伺いしたように、
意外と、きちんとしたがるところもあるようです。
いや、ほんと、そうはみえないけど(笑)

風は、ママがいてくれるのが嬉しくて仕方ないようですが、
ときどきふっと、もう帰っちゃうというのを思い出すようで、
「ねぇ、ママ。やっぱりボクも一緒に帰りたい」といってきます。
「お仕事だから無理だよ」といっても、
「じゃあ、ボク、絶対おりこうにしとくから、ママの会社いきたい」などといいます。
「会社は大人の人がお仕事しているところやから、
どれだけおりこうにしていても連れていかれへんねん。
ママの会社にいけるのは、ものすごい特別のときだけやねん。」
(以前、職場の方のご厚意で納涼会や忘年会に子どもも参加させていただいたり、
夫の職場の関連会社のファミリー謝恩会に参加させていただいたりしていたので、
意外と親の職場に足を踏み入れていたりするんですよね、これが)
「そうなん?子ども連れてったら、ママが社長におこられるん?」
これには笑いましたが、そういうことにしておきました。

英語あそびの時間が終わると、みんなでフルーツバスケットをして遊びました。
風はあいている席があるというのに、私の膝の上に座ったりして、
わざと負けてばっかり。
おふざけ全開でした・・・。
といっても、他の子もふざけていたり、気持ちが萎えてしまったのかやる気なしなしになってしまったり、
きちんとルールを守れていなかったりと、たかがゲームですがいろんなことが感じられました。
風はきっと、ママの帰る時間がだんだん近づいてくるので、
落ち着かなかったんだと思います。

ゲームの後は、お給食の時間までフリータイム。
「時計の長い針が5のところにきたらお片付け」というお約束で、
各自、おままごと、塗り絵、ラキューなど、あらかじめ決められた遊びをしていいことになりました。
風はラキューにまっしぐら。
家でも常に何か創作活動をしている風ですが、
やっぱり何かを作る遊びが好きな様子。
私はといえば、
「風くんのママ~、一緒におままごとしよ~」と女の子に誘われたので、
おままごとをすることに。
「これ、結んで」
と持ってきた大きな布を体に巻きつけて結んであげると、あ~らドレスに変身☆
「私の名前は白雪姫よ。あなたはなんてお名前なの?」
「私はシンデレラよ」
「シンデレラ、私のお母さんは実は魔女だったの。鏡ももっているのよ。」
「そ、そうなのね~」
「ねぇ、シンデレラ、私ちょっと外で遊んでくるわ」
「誰と遊んでくるの?小人さん?王子様に出会えるといいわね~」
「今日は小人さんと遊ぶの。王子様には最近会っていないの(溜息)」
「そうなの。森に行ったら、オオカミに気をつけてね~」
おもしろすぎ、楽しすぎです(笑)
そうかと思ったら、他の子ども達がなぜか犬に扮して駆け回っています。
それもなぜか狂犬・・・。
それが何人か集まると、まさしく野犬の群れ状態になっていました。

もうひとりのお母さんも午後からお仕事。
他の日程も空いていたけど、ご一緒するお母さんが平日お休みの方で、
保育参加の後はお子さんも一緒に帰るというのがわかっていたので、
これはきっと自分の子がさみしい思いをするはずと思って、
同じく午後から仕事の私と同じ日程を希望されたそうです。
母もいろいろと考えているのだ!

心配していた別れ際は、もうひとりのお子さんがちゃんとお母さんに「バイバイ」できてたのをみて、
風も「ママ、早くいかないとお仕事遅れるよ。社長におこられるよ」(それは余計だろう!)といって、
温かく送り出してくれました。

子どもに説明しやすいからといって、やたらと社長を引き合いに出すのはやめようと心に決めました(苦笑)

フリータイムになってからの風は、それまでのべたべた具合が嘘のように、
途中一度自分が作ったラキューの作品を見てほしいと呼びに来た以外は、
私が他のお友達と遊んでいても平気でした。

もしかしたら、どこかで「ちゃんとしなければ」という意識が働いて、
風なりに心の準備をしていたのでしょうか。

天真爛漫で子どもらしい子ども、だと思っていた風ですが、
私の知らない間に、心も成長してきているのかもしれません。

もっと一緒にいる時間を増やせたらいいな、と思いました。