黒田晴美の子育てとコーチングと「わたし」

神戸でコーチをしている黒田晴美です。子育て中のママや夢に向かって一歩踏み出したい方のサポートをしています。

裏箱会

2009年12月20日 | はるの成長日記
箱会が終了した後は「裏箱会」です。

といっても要するに飲みに行くぞーということです(笑)

お店に行くと、まるで私達のためのように
4名席がひとつだけ空いていました。

最強なメンバーはこんなところでも運がいい


ここでは箱会ででてきた「考えるより感じる」ということがより深まりました。
お互いにでてくる情報がすごく参考になります。

イチローと矢沢永吉さんの対談の話しになり、
ふたりの話しの中には
「こう思った」ではなく「こう感じた」というフレーズがあふれていたとか。

動画みつけました!
英雄の哲学1のほうはイントロダクションの部分だったので、
2のほうからご紹介しますね。

イチロー×矢沢永吉 英雄の哲学 2


「こうしたほうがいい」と頭で考えたことより、
心で「こうしたい!」と感じたことを大切に選択していくこと、
これからも意識して行くことの大切さを感じました。
日頃の生活の中でも、
「今の選択は頭で考えたこと?心で感じたこと?」と
一旦立ち止まって振り返る習慣をつけると、
本当に自分のやりたいことに近づける近道になると感じました。

今回の箱会メンバーは皆、
ご自分で会社を経営されていたり経営サイドの方ばかりだったのですが、
お金のためにやっている仕事と、
採算度外視でもやりたい仕事、
なんて話もでてきました。

私も講演のお話を頂いたりした時に、
「大変申し訳ないのですが予算がこれだけしかなくって…」
といわれることもあります。
そのお仕事にかける時間や手間を考えると割に合わない場合もあります。
だけど、お引き受けするからには、
そのお仕事自体が私のミッションとリンクしていて
「やりたい」と感じられるものであったり、
その担当者の方の想いに共感して、
「何とかお手伝いしたい」と心が動いたときですね。
絶対無理だと思っていたことが、
ダメ元で自分の熱意を伝えて実現したというそういう話はたくさん聞きますし、
私自身の体験でもあります。
(その方のご迷惑になるといけないのでここではお名前を伏せさせていただきますが、
ある道のプロの方にノーギャラでお仕事をお引き受けいただいたことがありました)

やっぱり人が真に動く時は、心が動いたときですね

この他にも、箱会で
「この『箱』の概念がもっと広く世界に広がれば、戦争がなくなるのではないか」という意見がでたこともあって、
話題は世界平和になりました。
その流れで「どうして戦争がおきるのか?」という話になったのですが、
この話ではみんなノートを取り出しメモしまくりでした。
このお話は私も機会があればぜひともシェアしていきたい話だと思っています。

今年最後の「箱会」に参加!

2009年12月19日 | はるの成長日記
土曜日は、久しぶりに「箱会」に参加してきました。
今年最後の「箱会」になります。

箱会の開催が平日の夜になってから、
保育園のお迎えの時間の関係でずっと参加できていなかったんです。

だけど、今年最後の「箱会」だというのと、
何となく今回は行かなくちゃいけない気がして、
夫と子どもたちの理解と協力の元、
多少の無理を押し通して参加できることになりました。

毎度毎度はこうはできないし、
そうすることを私自身も望んでいないな、というのは感じています。

あ、「箱会」って何?って感じですよね。
「箱会」とは、「箱」について語る会、です。
だから、「箱」って何?ですか・・・
「箱」については、どうぞこちらのページをご覧ください。

これらの本もオススメです。

自分の小さな「箱」から脱出する方法
アービンジャー インスティチュート,金森 重樹,冨永 星
大和書房

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実践 自分の小さな「箱」から脱出する方法
アービンジャー・インスティチュート・ジャパン監修
大和書房

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2日で人生が変わる「箱」の法則
アービンジャー・インスティチュート
祥伝社

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久しぶり・・・のように感じてはいましたが、
「箱」という概念に出会ったのも今年に入ってからだったことを思い出しました。
もうずいぶん前のことのような気がします。
それだけ今年の流れが速かったんですね。


「箱会」ですが、今回も濃かった!!

「箱」という概念は、”自己欺瞞(じこぎまん)”と向き合うことでもあります。
”自己欺瞞(じこぎまん)”とは、自分に嘘をつくこと。

私は自分に正直に生きているわ!という方もいらっしゃるかもしれません。
だけど、そのような方もこの「箱」の概念を知ると、
自分が「箱」に入っていたことを知り、
相手をヒトではなくモノとして見ていたことに気がつかれることと思います。

「箱会」は、そんな「箱」を知り、意識できるようになった人が、
「知っている」を「できる」に近づけるために、
それぞれのエピソードを紹介しあったりして、
学びを深めていくという集まりです。

だから、正直キレイゴトなお話しではありません。

なんせ自分に嘘をついていることに向かい合うのですから。

そこには社会通念の いいこと・悪いこと は通用しません。
人間、往々にして
しなきゃいけないとわかっているけどしたくないこと。
そうあるべきだと思っていてもできないこと。
などがあるかと思います。


今回の内容では、そこのところにやたら私自身がフォーカスしていました。

世の中でいうところの、
いいこと、正しいこと、そうあるべきこと、
そうあらねばならないと考えられていること、
常識といわれていることなんて、
深く掘り下げていけばいくほど、
意味のないこと、関係ないことなんだと感じました。

例えば、未成年に煙草を吸ってはいけないということを伝えるのに、
法律で決められているから
身体に悪いから
校則違反だからということを伝えても、
煙草をやめてくれるでしょうか?

不登校の子どもに、
学校は義務教育だから行かなければいけない
勉強が遅れると困ることになる
みんなが行っているのだから学校へ行きなさいといって
学校へ行ってくれるでしょうか?

そういうようなことです。

(もちろん、未成年者の喫煙や不登校を奨励しているわけではありません)


「箱」の外に出ることができれば、
思ったことを行動に移せる、
したいと思ったことをすることができる人間になります。

宗教はどうやって伝わっていったか・・・という話になって
それは愛じゃないか?という結論に達しました。

深いです・・・。


他の参加者の方の口から飛びだすキーワードが、
今私が感じていることだったり、
必要としている情報だったり、
私の深いところと関わる言葉だったので、
とても興味深くみていました。


「箱会」が終わった後は「裏箱会」です。


こちらもまたとっても濃いお話しになったので、
次の記事でお伝えしますね♪
お楽しみに



今回のセミナーは“おすそわけ”

2009年12月18日 | セミナー情報
次回の名古屋セミナーのタイトルが決まりました。

でてきたキーワードは“おすそわけ”


あげるよ!
というとどこか上から目線なような気がする。

“プレゼント”でもない。

“ギフト”でもない。

“シェア”でもない。


たとえていうなら、
田舎からお野菜送ってきたんで、よかったらどうぞ♪
とお隣に届けに行くような、そんな感じ。



コインパーキングで小銭があと少し足りなくて困っていたときに、
通りかかった人に両替をお願いすると、
「これ使って!」と差し出されたコイン。
大きいお札ならありますから、代わりにこれを・・・というと、
じゃあ、そのお金は今度誰かが困っていたときに使ってあげて、と。

 ↑MEGの実話



駅のトイレに立ち寄ったら、トイレットペーパーがなくって、
そんなときに限って、手持ちのティッシュは使い切ったあと
入り口のティッシュの自販機で買えばいいやと思ったら、
なぜか50円玉しか使えない
10円玉が5枚あっても、100円玉があっても、千円札があっても意味がない。
そんなときに、「これ使いなさい」と
見知らぬおばさんが差しだしてくれたティッシュ。

 ↑はるの実話




ささやかなんだけど、
そこには確かに愛がある。
あなたのために、という想いがある。



そんなセミナーです!


ってどんな?!



それは体験してみなくちゃわからない♪


お申込フォームは近日公開です

めぐりめぐってInfinity∞

2009年12月17日 | はるの成長日記
昨日の夜は、MEGさんと名古屋セミナーの打合せをしていました。

流れの中で、お互いのコーチングに対する思いをアウトプットしていたのですが、
愕然としました。

あまりの立ち位置の違いに。

ふたりで一緒にひとつのセミナーをしようというのに、
この状況・・・


すごいじゃん


もしかしたら、同じような状況におかれたときに、
あまりにもお互いの考えが違うから一緒にはできないわ
という決断を下す人もいるかもしれません。


だけど、私たちはそうは思いません。

一見、全く別に思えるふたりの軸ですが、
それがまるでメビウスの輪のように、
表となり裏となりつながっているのを感じたとたん、
鳥肌が立ちそうになりました!

すごいよ、MEGさんこれってInfinity∞だ


そう言葉にするまえに、お互いの脳裏にメビウスの輪が浮かんでいました。

全く違うモノをもっている私とMEGさん。
だけど、不思議と行きつく先は同じなのです。


私たちが一緒に活動しているのには、ちゃんと意味があります。

お互いが頼りあい、寄りかかりあっている関係ではなく、
ちゃんとそれぞれとして存在しているからこそのユニットです。

名古屋セミナー、どうぞお楽しみに!
私たちもワクワクしています

今日はおもちつき☆

2009年12月17日 | はるの子育てコーチング日記
今朝から何度も風がいっています。

「風くんのおもち、食べたい人~」
「おもち、大好きな人~」

そのたびに家族みんなで先を争って手をあげ(てあげてい)ます。

それをみて風は満足そう。
やる気倍増です。

自ら承認を集めて、モチベーションを高めています(爆)

家族においしいおもちを食べてもらうために、
きっと張り切っておもちつきをしてくれるのでしょう。


こうして自己肯定感って育っていくんだなぁって思います。


風よ!君は素晴らしい☆

オイシイものはみんなでシェアするとHAPPY倍増☆

2009年12月17日 | はるの成長日記

数日前、SCRメンバーの小林真直さんから、連絡をいただきました。

その内容とは・・・?


ここからは呼びかけです。

セールスレターの書き方で悩んでいるあなた!
セールスレターがうまく書けなくて、途中で放り投げているあなた!
しなきゃいけないとおもいつつ、ひとりではなかなか行動できなくて、
誰か一緒に学ぶ仲間を求めているあなた!

セールスレターやチラシの効果的な作り方について学ぶ場を、
来年3月、名古屋でご用意します。

興味がある、行ってみたい、行ける!という方は、
私か小林さんまでメッセージください。

SCRメンバーでなくても、
私と面識のある方ならかまいません。

コーチに限らず、どんなお仕事をされていても
広報や広告は必要なので、どなたにも役に立つ情報だと思います。

かかる費用は参加人数でシェアすることになっております。
朝から晩までみっちりと濃い学びをしてみませんか?
(内容が濃いのか、メンバーが濃いのか・・・苦笑)
すでに参加表明しているメンバーを見ても、
本来の目的以外の学びが濃いのは間違いありません。


本当だったら、オイシイ話は自分だけのモノにしておきたいんだろうけど、
そうならないところが、さすが共に学んだ仲間同士☆
SCR スピリット☆



・・・っていう書き方がどうにも男性脳を抜け出せないワタシです(苦笑)

私の文章って、実のところあまり女性向けの文章ではないんですよね~。
たはっ(汗)

この私の文章が3月以降どう変化していくのかにも注目していただきたいと思います。


日程は現在調整中ですので、決まり次第ご連絡いただいている方にはお知らせしますね。


で、どうしてわざわざブログでもお知らせしているかっていうと、
神戸に住んでいる私のところにもわざわざ連絡くださるんですよ?
ってことは、
「こいつは、声かけて興味があったら絶対来る!」と思われているってことですよね。

SCRのメンバーの行動範囲は侮れなくって、
フォトリーセミナーとかもアメリカから帰国して参加してらした方もいたほど。

私も神戸にいるのにこの1年で、あちこちに出かけて行きましたし、
何人ものSCRメンバーが神戸に会いに来てくれました。

要するに、ひとりひとりにメールをしていたら、
住んでいる場所で区切るわけにもいかず、範囲が広すぎてすごい手間なんです。
あの人には伝えられて、この人は伝えられなかった・・・
というのは申し訳ないので。

こうしてブログにアップしていたら、
必要な人には必ずちゃんと情報が届くようになっています。

ということで、「この情報、待ってました!」というあなた、
ご連絡お待ちしておりまする。


オイシイ思いはみんなでしよう!

100万人のキャンドルナイトin東灘、いよいよ今週末です

2009年12月17日 | はるの成長日記
毎年夏至と冬至に開催してきた100万人のキャンドルナイトin東灘。

今年も去年&夏至と同じく、阪神御影駅前の御影クラッセ様前の広場をお借りして開催させていただきます。

キャンドルホルダーも、またまた白鶴酒造株式会社様にご協力いただきました。

週末は寒波が襲ってくるそうですが、
冬の凛とした空気の中のキャンドルナイトはまた格別です。

キャンドルを並べたりお手伝いいただける方、大歓迎です。
お気軽にスタッフに声をかけてくださいね♪

名古屋セミナー『幸せのおすそわけ~自分も相手も尊重する関係づくり』

2009年12月17日 | セミナー情報
皆様お待たせいたしました☆

名古屋セミナーのタイトルが決定いたしました。

『幸せのおすそわけ~自分も相手も尊重する関係づくり』


はるさんってパワーがあるね、とか
はるさんに会うと元気になるとかっていうフィードバックを
たくさんの方からいただいています

それならば、そんな私の強みを皆さんにも”おすそわけ”しちゃおうと思い立ちました。

セミナーなんて参加したことないわ。
人に自分の考えを伝えるのが苦手で・・・
という方も心配ご無用です

今回のセミナーはレクチャーが中心です。

私とMEGさん、2人のコーチがお伝えすることは、
私達自身にとってもかなりコアなところまで踏み込んじゃいます。

もしかして、私達に対する今までのイメージが覆されちゃうかもしれません。

それでも、伝えたいこと、です。


笑って、泣いて、
笑いすぎてまた泣いて。
そんな感情が揺さぶられる場になるかもしれません。

申込フォームのほうは近日中にアップいたします。
もう少々お待ちくださいませ。

100点なんてありえない。だけど・・・

2009年12月16日 | はるの成長日記
今日のYahooニュースでこんなものがありました。

学校に不満。親が迷惑料要求
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091216-00000039-san-soci


我が家は今年から、子どもを育てるために、
保育園、小学校、学童保育と3箇所にお世話になっています。

ちょうど今の時期、来年度からの保育園の申し込みや、学童保育申し込みの時期とも重なり、
我が子の来年度からの居場所について色々と思いめぐらせてらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

校区が決まっている小学校はともかく、
保育園や学童保育は、定員があって希望通りに入れると限らないながらも、
親の想いを多少は反映させることができます。
色々な条件を照らし合わせ、少しでもいいところに・・・と考えてしまいますよね。


私も去年はそうでしたから、
その気持ちはよーくわかります。


さて、1年の3分の2が過ぎて。
振り返ってみると、花が0歳の頃から過ごしてきた、
保育園オンリーの生活のサイクルが新しくなると、
それなりに色々あったなぁと思います。

小学校は働くお母さんのことだけを考えてくれるわけではないし、
学童保育でも、新しいコミュニティーに飛び込んでいくことになりました。

100点か、というと正直そうではありません。
私も、小学校も、学童も。

花が7年通った保育園も100点というわけでもありません。
だけど、何かあったらその都度お互いの想いを伝え、理解しようとし、
協力できるところは協力しあい、今の関係が築けてきたと思います。
100点ではないけれど、100点に近づける努力がお互いに必要ではないでしょうか。

学校に対して「不満」というのもどうなのでしょう?
「要望」でも「意見」でもなく、「不満」?
すみません、コーチなのでこのあたりの言葉には敏感になります。

「不満」の反対後は「満足」だとおもうのだけれど、
学校って誰かを「満足」させるための場所でしたっけ?

そんなことを思っていたら、こんな記事もみつけました。
強烈です・・・。

モンスターペアレント実態赤裸々 無理難題と理不尽全18例掲載http://www.j-cast.com/2008/04/12018756.html


先日のインフルエンザの予防接種の記事でも書きましたが、
相手に変わることを求めるばかりの世の中でいいのか、
何か世の中の価値観がとんでもない所にいってしまいそうな気がしています。
これもこの10年くらいのことらしいですが。
保育園で学級崩壊?といわれた世代が、今中学生になっています。

こんな世の中だからこそ、
コーチングをはじめとするコミュニケーションスキルって
家庭にも学校にも必要だと思うのです。

そのために、日々行動しています。

できることからコツコツと。
微力は無力ではない。
(↑どちらも人の受け売りですが・笑)

こどもゴゴロだって複雑だ・・・

2009年12月16日 | はるの子育てコーチング日記
週末、私が出かけている間に、
子どもたちはパパにアイスクリームを買ってもらったようです。

私が帰宅するなり、
「アイス、ママに分けてあげるね♪一緒に食べようね」
と風がいってくれたので、
自分の大好きなものも、他の人に分けてあげようだなんて、
優しい気持ちが育ってくれているな~と嬉しく思っていました
最近の風くん、「人にやさしくする」というようなことが増えていたのです。


その日は、結局食べるタイミングを逃してしまったのですが、
次の日、保育園から帰ってきたときにも、
「ママ!一緒にアイスたべよう!」
とちゃーんと覚えていて楽しみにしているようでした。


ここへきて、風が
「花ちゃん、何か知らないけどいらないっていうから」
とポロリともらした一言で、新事実発覚
風のものだと思っていたそのアイス、
実は花が「いらない」といって余ってしまい、
じゃあママが帰ってきたら、ママにあげようということになったものだというのです。

それじゃあ、風くんのをママに分けてあげるっていうのと意味が違うやん

「ママは風くんが自分の大好きなアイスを、ママに分けてあげようって思う
その気持ちが嬉しかったのに、そんなん違うやん。
自分の分も食べておいて、花ちゃんがママにあげるっていう分も欲しいなんて、
ただの欲張りやし、嘘つきやん!」

すると、みるみるうちに風の顔が歪み、泣き出してしまいました

「もうママはアイス食べないから、冷蔵庫に入れてきて!」
というと、キッチンのほうへ行きましたが、
アイスを冷蔵庫にしまうと、そのままキッチンでお山座りをして、
両手で顔を覆っておいおい泣いています

その泣き方に、アイスが食べられないだけでそんなに悲しいのか!
と半ばあきれていました

花は、ため息をつきながら
「もう、ママ、風くん可愛そうやん。一緒にアイスぐらい食べさせてあげたらいいやん」
と大人な?意見・・・。


少し落ち着いた頃を見計らって、風をお膝に呼びました。

「風くん、どうしてそんなに泣いているの?」
「ママに怒られたから・・・」
「じゃあ、どうしてママが怒ったかわかってる?」
「風くんがママと一緒にアイス食べたいっていったから・・・」
「別にアイス食べるのはいいねんで?だけど、本当は花ちゃんのアイスやって
風くんいわんかったやん。自分の分を食べたのに、人の分も自分の物って欲張りじゃない?」
それでも風はうなづきません。
視線もあいません。
何か、噛み合わないものを感じていました。

「そんなに泣くほど、アイス食べたかったん?」
うなづく風。
「ママに怒られたのか怖かったん?」
あれ?微妙な反応。
「悲しかったん?」
うなづく風。

ん?

「風くん、ママとアイス食べたかった・・・。けど、ママがダメっていった・・・」

ん?

“アイスが”食べたかった?
“ママと”食べたかった?

「風くん、もしかして、“ママと”一緒に食べたかったの?
 それをママが『風くんとは食べない!』っていったのが悲しかったの?」
といったとたん、また風の目からは大粒の涙が・・・


ガーン・・・
そっか、そうだったのか。
あのキッチンでの号泣ぶりは、
アイスが食べられなかったからではなくって、
ママに拒絶された悲しさ
自分の気持ちが伝わらないもどかしさ
わかってもらえない悔しさだったんだ

「ごめん、風!ママ、風くんの気持ち分かってなかったね」
風は私にしがみついてオイオイ泣いていました。

そうとなったら話は別です。
「風くん、ママと一緒にアイスたべよっか!」
というと、嬉しそうにアイスとふたり分のスプーンを持ってきてくれました。
そして、いそいそと私のお膝の上にのぼって、
「風くんと、ママで一緒に食べようね♪」
とさっき泣いたカラスが・・・状態で、満面の笑みをみせてくれました。


コーチとしても「傾聴」、
相手が本当に思っていることは何かを聴きとることの大切さを
改めて痛感しました。

もちろんアイスを食べたいという気持ちもあったのでしょうが、
1個のカップアイスを一人占めするのではなく、
“ママと”食べたい。

それは、冷凍庫をアイスで一杯にして、
いつでも好きなだけ食べてもいいよ、といっても得られないものなのでしょう。

ちいさな、
だけど確かな幸せ。


忙しくしている毎日ですが、
こんなささいな子どものサインを見逃さず、
短くても良質な時間を子どもたちと過ごしていきたいと思いました。