ここ数日、曇っていることが多く、急に寒くなりました。
先日のオリオン座流星群も曇り空で見ることが出来ず、ミント(11歳)はがっかりしておりました。
あ~もし流れ星にお願いできたら・・・
嵐5人の映画、連ドラ、舞台、アマツカゼのDVD発売(しつこい?)、一人に一冊づつの写真集発売。
そしてそして、何よりも今後のコンサート&舞台のチケット当選!をお願いしたのに
欲張りですか?でも流星群ですからいっぱいお願いできたでしょ?
次は70年後・・・自分がお星様になってますね
では主題歌は嵐の『Snowflake』でどうぞ♪
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
妄想ドラマ 『Snowflake』 (11)
携帯がなるたびに、夏葉の名前を期待しても、そこに表示されるのは大学の数少ない友人や、
バイト先の仲間の名前ばかりだった。
夏葉の存在が薄らいでいくにつれ、悟は自分の存在もまた世の中から忘れ去られていく気がした。
他の女の子と肌を合わせても、心には満たされない何かがいつも残った。
やがて悟の絵がギャラリーFREESTYLEで展示されると、美冬の期待通り
多くの人々の目に留まった。
最初に悟の絵を買いたいと言ったのは美冬の父、栗原功一だった。
佐和野から報告を受けていた功一は、パリから帰国した足で下北沢のギャラリーに向かった。
「美冬もなかなかだな。それでこの絵をいくらで売ることになっているんだ?」
「20万よ。悟君は無名だけどそのくらいの価値は十分あるでしょ?安いくらいじゃない」
「確かに。私が買おう。ついでに海外へ持っていって50万以上で売って見せるよ」
「お父さん・・・この絵は本当に気に入ってくれて、国内で大切に持っていてくれる人に売りたいの」
「そんな人物が現れなかったらどうする?客を選んでいて売れなくて、それから私に頼んだら買い叩くよ」
「そのときは私が買います。本当は私が個人的に欲しいけれど、それじゃ悟君の絵が
いつまでも巣立ち出来ないから」
「甘いな。彼を画家として食べていけるようにしたいんならもっと、ビジネスとして自分が成功することも考えろ」
穏やかではなくなってきた二人に佐和野が口を挟んだ。
「社長、美冬さんだって考えていますよ。ただ、大町君は高校生の時からよく知っているそうですし」
「絵の価値に個人的な付き合いを加算してどうする?」
「私は悟君の人間性も含めて応援したいの。もちろん絵の才能を認めているからだけど」
「とにかく彼に会って、他の作品も見てもらったらどうかな?社長にだってきっと納得してもらえますよ、
長い目でみて投資する価値のある作家だって」
「それは君たち二人に任せるよ。お手並み拝見と行こう。私が扱うのは絵の値段にゼロがひとつ増えてからにさせてもらう」
「必ず大町悟を世の中に認めさせて見せます」
真剣な眼差しの美冬の話をはぐらかすように、功一は突然話を変えた。
「仕事熱心もいいけど、女としての幸せも少しは考えてくれないと、親としては心配だな」
不満な表情の美冬を残して功一は佐和野を連れてギャラリーを出た。
「大町悟は掘り出し物かもしれないな」
「私もそう思います」
「まだ学生だと言ってたがいくつだ?」
「23です。大学へはあまり行ってないようで、美冬さんの話では中退するつもりらしいです」
「美大は卒業させたほうがいい。経歴に箔が付く。君ならこれからどうする?」
「代表作になる大きな作品を何点か描かせて、話題になりそうな場所で個展を開きます。
彼の不運な境遇やルックスを生かしてマスコミにも売り込みますね」
「君がついていれば大丈夫だと思ってる。美冬のことは頼むよ。自分じゃ一人前のつもりでも
世間知らずなところがあるから、いくつになっても心配でね」
功一は佐和野と美冬が結婚してくれれば、すべてが安心だと思う。
下北沢のギャラリーの運営を二人に任せたのも、そういった思惑があってのことだった。
佐和野はすぐに美冬の信頼を得た。
二人から結婚したいと言われる日もそう遠くないと功一は思っている。
悟の絵は、業界では名前が知られている建築デザイナーが買った。
佐和野の顧客のひとりで、自分がデザインした建築物のロビーなどに合う
絵や彫刻を何度か買ってくれたことがある人物だった。
今回は自分のために買うと言う。
2ヶ月の展示の間に他にも買いたい人物が何人か現れ、美冬は確かな手ごたえを感じた。
ただ、肝心の悟は自分が生きている意味や実感の薄れていく生活に
なげやりな気持ちでいた。
両親を亡くした17歳のときから、いつも寄り添ってきた夏葉の存在がどんなに大きく支えになっていたか思い知らされ、
日が経つにつれて喪失感は無気力を生んだ。
何度か携帯を手にしたけれど、かけることはできなかった。
夏葉のために自分ができることは、彼女の幸せを祈ることしかないように思えたから。
-----------つづく---------
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今回はあまり登場しなかった悟くんですが、次回は走り出します
予定・・・
え~っと、具体的には描写しませんので、悟くんの絵とか登場人物とかは
皆さんお好きに妄想しちゃってください
もちろん悟くんもね。
でもここまで画家って感じになると智くん以外は難しいかな?
潤くんでもいけそうな気がしますが・・・
美冬さんに自分がなっちゃうと次回は楽しいかも!?
ばらしてどうする
ではまた
先日のオリオン座流星群も曇り空で見ることが出来ず、ミント(11歳)はがっかりしておりました。
あ~もし流れ星にお願いできたら・・・
嵐5人の映画、連ドラ、舞台、アマツカゼのDVD発売(しつこい?)、一人に一冊づつの写真集発売。
そしてそして、何よりも今後のコンサート&舞台のチケット当選!をお願いしたのに

欲張りですか?でも流星群ですからいっぱいお願いできたでしょ?
次は70年後・・・自分がお星様になってますね

では主題歌は嵐の『Snowflake』でどうぞ♪
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
妄想ドラマ 『Snowflake』 (11)
携帯がなるたびに、夏葉の名前を期待しても、そこに表示されるのは大学の数少ない友人や、
バイト先の仲間の名前ばかりだった。
夏葉の存在が薄らいでいくにつれ、悟は自分の存在もまた世の中から忘れ去られていく気がした。
他の女の子と肌を合わせても、心には満たされない何かがいつも残った。
やがて悟の絵がギャラリーFREESTYLEで展示されると、美冬の期待通り
多くの人々の目に留まった。
最初に悟の絵を買いたいと言ったのは美冬の父、栗原功一だった。
佐和野から報告を受けていた功一は、パリから帰国した足で下北沢のギャラリーに向かった。
「美冬もなかなかだな。それでこの絵をいくらで売ることになっているんだ?」
「20万よ。悟君は無名だけどそのくらいの価値は十分あるでしょ?安いくらいじゃない」
「確かに。私が買おう。ついでに海外へ持っていって50万以上で売って見せるよ」
「お父さん・・・この絵は本当に気に入ってくれて、国内で大切に持っていてくれる人に売りたいの」
「そんな人物が現れなかったらどうする?客を選んでいて売れなくて、それから私に頼んだら買い叩くよ」
「そのときは私が買います。本当は私が個人的に欲しいけれど、それじゃ悟君の絵が
いつまでも巣立ち出来ないから」
「甘いな。彼を画家として食べていけるようにしたいんならもっと、ビジネスとして自分が成功することも考えろ」
穏やかではなくなってきた二人に佐和野が口を挟んだ。
「社長、美冬さんだって考えていますよ。ただ、大町君は高校生の時からよく知っているそうですし」
「絵の価値に個人的な付き合いを加算してどうする?」
「私は悟君の人間性も含めて応援したいの。もちろん絵の才能を認めているからだけど」
「とにかく彼に会って、他の作品も見てもらったらどうかな?社長にだってきっと納得してもらえますよ、
長い目でみて投資する価値のある作家だって」
「それは君たち二人に任せるよ。お手並み拝見と行こう。私が扱うのは絵の値段にゼロがひとつ増えてからにさせてもらう」
「必ず大町悟を世の中に認めさせて見せます」
真剣な眼差しの美冬の話をはぐらかすように、功一は突然話を変えた。
「仕事熱心もいいけど、女としての幸せも少しは考えてくれないと、親としては心配だな」
不満な表情の美冬を残して功一は佐和野を連れてギャラリーを出た。
「大町悟は掘り出し物かもしれないな」
「私もそう思います」
「まだ学生だと言ってたがいくつだ?」
「23です。大学へはあまり行ってないようで、美冬さんの話では中退するつもりらしいです」
「美大は卒業させたほうがいい。経歴に箔が付く。君ならこれからどうする?」
「代表作になる大きな作品を何点か描かせて、話題になりそうな場所で個展を開きます。
彼の不運な境遇やルックスを生かしてマスコミにも売り込みますね」
「君がついていれば大丈夫だと思ってる。美冬のことは頼むよ。自分じゃ一人前のつもりでも
世間知らずなところがあるから、いくつになっても心配でね」
功一は佐和野と美冬が結婚してくれれば、すべてが安心だと思う。
下北沢のギャラリーの運営を二人に任せたのも、そういった思惑があってのことだった。
佐和野はすぐに美冬の信頼を得た。
二人から結婚したいと言われる日もそう遠くないと功一は思っている。
悟の絵は、業界では名前が知られている建築デザイナーが買った。
佐和野の顧客のひとりで、自分がデザインした建築物のロビーなどに合う
絵や彫刻を何度か買ってくれたことがある人物だった。
今回は自分のために買うと言う。
2ヶ月の展示の間に他にも買いたい人物が何人か現れ、美冬は確かな手ごたえを感じた。
ただ、肝心の悟は自分が生きている意味や実感の薄れていく生活に
なげやりな気持ちでいた。
両親を亡くした17歳のときから、いつも寄り添ってきた夏葉の存在がどんなに大きく支えになっていたか思い知らされ、
日が経つにつれて喪失感は無気力を生んだ。
何度か携帯を手にしたけれど、かけることはできなかった。
夏葉のために自分ができることは、彼女の幸せを祈ることしかないように思えたから。
-----------つづく---------
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今回はあまり登場しなかった悟くんですが、次回は走り出します


え~っと、具体的には描写しませんので、悟くんの絵とか登場人物とかは
皆さんお好きに妄想しちゃってください

もちろん悟くんもね。
でもここまで画家って感じになると智くん以外は難しいかな?
潤くんでもいけそうな気がしますが・・・
美冬さんに自分がなっちゃうと次回は楽しいかも!?
ばらしてどうする

ではまた
