国東半島伊美港から姫島を望む
先ごろ兄の葬儀で帰省した、
葬儀が澄んで初七日までの間
時間が有ったので国東半島を訪れた、
それを書こうと思いを巡らせていて
タイトルの言葉が頭に浮かんだ、
誰が発した言葉か思い出せなくて
ネットで調べた、
詩人、小説家の室生犀星らしい、
この詩には
故郷は遠きにありて思うもの
❝そして悲しくうたうもの❞
と言うフレーズが続く、
一般には望郷、
つまり故郷を懐かしむ詩として
親しまれているが
それほど単純なものでもないらしい、
萩原朔太郎を始め様々な研究者(?)が
この詩に言及しているが
一節には
当時東京と金沢の間を
行ったり来たりしていた犀星は
故郷の金沢には必ずしも受け入れられて
いなかったことから
こんな詩が生まれたと言う説、
つまり異郷にあって故郷を
懐かしんでいるのではなく
金沢に居て自分の存在が
疎(うと)んじられているのを感じて
故郷にいることを後悔している詩
であるとの解釈である、
勿論
親戚などとの軋轢有ってのことであろうが、
国東(くにさき)のことを書くつもりが
すかり脱線してしまった、
次回に譲ろう。