我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

実家と言う名の古里

2024-02-23 05:33:13 | 家族及び親戚

         姫島(故郷の海岸から50キロほど離れた小島)

私が生まれた実家は妹夫婦が住んでいる、

家系は長男である兄が継いだが

実家を離れて自分の家を持った、

その兄も亡くなって

また一つ里帰りの目的が失われた、

❝古里は遠きにありて思うもの❞

となりつつある、

さびしい限り、

だが実家には妹夫婦の住んでいるので

帰省する宿には困らない、

古里を離れた友人や知人の多くは

代替わりした実家には宿泊しがたく

帰省してもホテルに泊まると聞く、

自分の実家に気兼ねなく宿泊できるのも

親や兄弟が元気なうちであろう、

兄嫁とか甥、姪の代になれば

そうはいかない、

この度の兄の葬儀でも妹の世話になった、

最早血を分けた肉親は妹だけになった、

だんだん古里が遠ざかる、

だんだん古里は

心の中だけのものとなる、

それが究極の古里なのかもしれない。