我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

椿のツボミ

2025-03-04 06:01:10 | 花 及び植物

椿の蕾を花器に挿してみた、
椿はそれ独自で挿しても美しく見せるのは難しい、
型がないからだ、
葉っぱも花も枝さえも向きは縦横無尽、
それ故型を整えられない、
それでもお茶席では使われるという、
この場合一枝一花であろう、
有名な話がある、
利休が秀吉をお茶席に招いた折、
茶席へと続く路地の椿の花を
態々全部切り落として壁に一輪だけの
真っ赤な椿を飾って迎えた、
と言う話だ、
だが秀吉はこれを喜ばなかった、
いかにもこれ見よがしの所業と
批判したそうである、
まあ 
そんな話は田舎のエセ文化人の夜迷い事、
この綺麗でもない椿を花器に活ける
切っ掛けになった経緯をお話ししよう、
わが家の庭先には樹齢7,80年ほどの
椿の木がある、
律儀に毎年たくさんの花を咲かせる、
万を数えるのではないかと思わせるほど
たくさんの花だ、
時期になると
毎朝数百に及ぶこの花を
片づけなければならない、
なんせ玄関脇だから放っとけない、
そこで今年は仕事量を減らそうと
咲く前に枝を切った、
ただ捨てるだけでは芸がない、
そこで花器に活けてみたという訳だ、
梅の蕾は花器に活けて綺麗な花を
見せてくれた、
さてさて
椿はこの状態で花を咲かせるのであろうか
楽しみである。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿