宮田議員:次に市街地の緑の保全についてうかがいます。中原防災公園隣接林保全の請願が採択されたにもかかわらず、価格が不動産鑑定より高いという理由で購入しなかったため、市街地の貴重な緑が伐採されてしまいましたが、市は今年度から来年度にかけて、増尾4丁目にある幸谷城館跡、通称キツネ山1.5ヘクタールを歴史的価値があることや市街地のみどりの保全という目的で購入するそうです。買収額はいくらでしょうか?なぜ今年度土地開発基金を使って土地の一部を購入するのでしょうか?緊急性はあるのでしょうか?みどりの基金で買わない理由は何でしょうか?
南條都市部長:(柏駅前開発に関する答弁が先にあった)続きまして、緑の保全につきましてです。え~3点お答えいたします。まず初めになぜ当初予算にないのに、土地開発基金を用いて幸谷城館跡通称キツネ山の土地を購入することになったのかについてからお答えいたします。市内には中世の城跡が31カ所残っており、それらの多くが西暦1500年前後に造られたものと考えられております。これに対しまして、この幸谷城址通称キツネ山は唯一西暦1400年中頃に造られたものであり、約1.5ヘクタールの樹林地の中に文化的、または学術的価値が非常に高い備品が更に物見台などの遺跡が、良好な状態で保存されています。これまで市では文化財保護の観点から、公有地化の検討を進めてまいりましたが、現在まで公有地化に至らず、地権者の方のご協力により民有地のまま保護されてきたものでございます。しかし本年の2月以降所有者の方より経済的理由からこれ以上保護し続けることは困難であることから、斜面林の一部約5000平米を市に寄付し、残りの土地約1ヘクタールは市が可能であれば市に譲りたいと、もし難しければ、開発せざるを得ない旨の相談が教育委員会に寄せられ、文化財保護および市街地の緑地保全の観点から取得することとなったものでございます。今年度境界確定している約3000平方メートルの土地を柏市都市開発基金で購入すると共に、約5000平米の土地の寄付を受け入れる予定でございます。来年度は境界が確定し次第、残りの7000平米の土地を購入する予定です。なぜ柏市みどりの基金ではなく都市開発基金を用いて取得するのかということでございますけれども、この土地の取得につきましては、国の交付金等を充当できる可能性がございまして、その関係上、買い戻しに補助金がみこめる開発基金で購入することとなりました。総事業費は約ですけれども3億程度を予定してございます。不動産鑑定に関しましては、現在鑑定中でございます。以上でございます。