のりひめのひとりごと Monologue of Noriko

2012年からオーストラリアと日本を行き来しています。日常のいろいろを書いてます。

のりひめの過去ばなし38.続お米屋さん向けセミナー「チラシの研究」

2011-07-28 16:53:54 | のりひめの過去ばなし

●続お米屋さん向けセミナー「チラシの研究」

お米屋さん向けセミナーは、会社のお客様や、とある全農のお客様や
東京都の米穀店向けセミナーなどでも行いました。

好評だったのが「チラシの研究」です

チラシの反応率は近年激減しています。
新聞を取っている人も少なくなってきているし、
ポスティングも見ないで捨てられる。
インターネットやテレビショッピング、
大型ショッピングセンターにディスカウントと
商店で買う理由がほとんど皆無になっている厳しい時代です。

また情報の入り口がインターネットに携帯に
多様化しているとともに、テレビで見た情報がYAHOO!でもmixiでも
自分のブログでも同時に現れるという具合に、広告の形態が大きく変わってきています。

昔はチラシの反応は数パーセントはあったのですが
いまや1パーセント未満です。
なにしろ新規顧客獲得は不可能に近い。

それでも紙は強いもの。
企画内容、対象、配り方、頻度などによって、
既存のお客様にはしっかりと効果を出すことができます。

しかし多くのお米屋さんは、チラシは新米のときにだけ、
あるいは年末ののしもちのときだけ、というのです。

なぜでしょう?ときいたら、
チラシはあたらないから。

出さなければあたりませんよね。

また、たまにしかださないから、作るのもおっくうです。
今の時代パソコンでいくらでも自分で作って
安い印刷もたくさんあるのですから、
やってみない手はないのではないでしょうか?

そこでまず、チラシをつくってみたいと思えるよう、
別の業種のチラシを持ってきてみんなで研究しました

まずはもとのチラシをじっくりと見て、
なにが一番目に入るか、
なにが心に残ったか、よいところ、いまいちなところ・・・
など話し合います。

その後にそのチラシをレイアウト枠だけにして、
内容を消したもので、自分の店で考えます

白紙にすると、企画のアイデアがわいてくるものです。
みんなで話すと、様々なお店のイベント企画や商品の案内が持ち上がり
ひとつを採用して、グループごとにチラシを作って発表すると

な~んだ
新米、のしもちだけでなく、こんなにたくさんのアイデアがでるじゃないですか!

これをきっかけに毎月お客様向けに案内を出し、
自分の考え方を発信する決心をしたお米屋さんが出てきました。

チラシも手紙も、お客様に対するお店からのラブレターです。
そう、ものだけを売ろうとするからお客様は捨ててしまうのです。
そこに店主や農家の思い、お客様への思いやりがたくさんつまっていれば
すぐには捨てられません。
「今回のお話よかったわ~ わたしもね・・・」
とお客様から話しかけられます。

発信すればお客様からなにかメッセージが帰ってきます。
はじめたお米屋さんははげみになって、ますますがんばっています。


ここまで読んでいただきありがとうございます。
次回は ●●続続お米屋さん向けセミナー「オリジナルギフトをつくる」です