きぬちゃんへ さっきの話です
母と息子はさすが 同じ感覚なのであった・・・
その13「夫婦の財布は高速道路」
「ここで買えば4足買えた…。」
買い物であまり後悔しない夫が、がっくり
と後悔している。ふたりでスニーカーを新調
しに地元の安い靴屋にいったときのこと。
「めったに買わないんだから、靴はちゃん
としたほうがいいでしょ」と、私。
先日ビジネスシューズを買いに彼をひっぱっ
ていき、一足購入した。スーツにも履ける
靴で、18000円ほどだった。
靴屋に勤めていたわたしとしては、靴に対
してはちょっとだけ思い入れがある。一日履
いて、汗もかくし、過酷な条件で使うものだ
から、数をそろえなくても、作り、履き心地、
素材は、すごく高級はムリでも、まあまあの
ものを選びたい。もちろん自分の靴もだ。
「音楽用のソフト買ってもいい?」と彼が
先日きいたので、「どうぞ。」といった。そ
れは80000円だという。その前は、パソ
コン入力用キーボードとか、音楽作成に使う
機材、たまにギターのときもある。
「TOTOが来るんだよ」とか「サイモン
&とガーファンクルが来るんだよ」と、ライ
ブに誘ってくれることもある。チケットはふ
たりで2万くらいになる。
音楽系には10万くらいまでなら抵抗なく
出費できる彼がなぜ、自分の靴に2万円だせ
ないのか。靴は毎日履くもの、音楽は人生に
うるおいをあたえるけど、絶対そのもの(機
材やソフトや楽器)がないといけないかとい
うと、急いで買うこともない。
などと考えていくと、あやうくけんかにな
りそうだ。しかし、ちょっと待って。
わたしが靴に興味があるのは、靴屋さんに
つとめていたから。靴が単純に好きなのだ。
彼が音楽に興味があるのは、音楽家を目指
していたことがあるから。そして今も音楽が
好きだから。
金銭感覚は、価値観そのもの、人生そのも
のである。過去に楽しかったこと、大切だっ
たことはできる範囲で続けたいし、パートナ
ーと共有したい。私に靴を否定することは、
私の価値観を否定することだし、彼に音楽を
否定したら、彼の幸せを奪うことになる。
結婚するときに「財布を一緒にしよう」と
彼から提案があった。長らく独身貴族を謳歌
していた私はびっくりした。お互いに金銭
感覚が違って当然だから、それぞれの枠をき
めて自由にお金を使ったほうが、ストレスが
少ないに違いないと、考えていたからだ。
とはいっても、だめなら変えればいいと、
ためしにやってみた。
感じたのは、お金がとても大事になったこ
と。節約もお互いのため、無駄遣いも健康へ
の投資や勉強もお互いのためと、腑に落ちた。
ふたつの人生の出会いは、高速道路の合流
によく似ている。全速で走っているのだから、
すこしだけ技術が必要だ。うまく合流するた
めには、加速車線で、お互いをよく見て合図
を出す。すーっと合流できれば、合格だ。
(2011年8月12日)
後日談
さっきだ~りん母きぬちゃんと話していて
母も靴に対してくよくよしたことがあり、
まったく同じ感覚でした~
やっぱ親子だねっ とほほえましく思いました^^
母と息子はさすが 同じ感覚なのであった・・・
その13「夫婦の財布は高速道路」
「ここで買えば4足買えた…。」
買い物であまり後悔しない夫が、がっくり
と後悔している。ふたりでスニーカーを新調
しに地元の安い靴屋にいったときのこと。
「めったに買わないんだから、靴はちゃん
としたほうがいいでしょ」と、私。
先日ビジネスシューズを買いに彼をひっぱっ
ていき、一足購入した。スーツにも履ける
靴で、18000円ほどだった。
靴屋に勤めていたわたしとしては、靴に対
してはちょっとだけ思い入れがある。一日履
いて、汗もかくし、過酷な条件で使うものだ
から、数をそろえなくても、作り、履き心地、
素材は、すごく高級はムリでも、まあまあの
ものを選びたい。もちろん自分の靴もだ。
「音楽用のソフト買ってもいい?」と彼が
先日きいたので、「どうぞ。」といった。そ
れは80000円だという。その前は、パソ
コン入力用キーボードとか、音楽作成に使う
機材、たまにギターのときもある。
「TOTOが来るんだよ」とか「サイモン
&とガーファンクルが来るんだよ」と、ライ
ブに誘ってくれることもある。チケットはふ
たりで2万くらいになる。
音楽系には10万くらいまでなら抵抗なく
出費できる彼がなぜ、自分の靴に2万円だせ
ないのか。靴は毎日履くもの、音楽は人生に
うるおいをあたえるけど、絶対そのもの(機
材やソフトや楽器)がないといけないかとい
うと、急いで買うこともない。
などと考えていくと、あやうくけんかにな
りそうだ。しかし、ちょっと待って。
わたしが靴に興味があるのは、靴屋さんに
つとめていたから。靴が単純に好きなのだ。
彼が音楽に興味があるのは、音楽家を目指
していたことがあるから。そして今も音楽が
好きだから。
金銭感覚は、価値観そのもの、人生そのも
のである。過去に楽しかったこと、大切だっ
たことはできる範囲で続けたいし、パートナ
ーと共有したい。私に靴を否定することは、
私の価値観を否定することだし、彼に音楽を
否定したら、彼の幸せを奪うことになる。
結婚するときに「財布を一緒にしよう」と
彼から提案があった。長らく独身貴族を謳歌
していた私はびっくりした。お互いに金銭
感覚が違って当然だから、それぞれの枠をき
めて自由にお金を使ったほうが、ストレスが
少ないに違いないと、考えていたからだ。
とはいっても、だめなら変えればいいと、
ためしにやってみた。
感じたのは、お金がとても大事になったこ
と。節約もお互いのため、無駄遣いも健康へ
の投資や勉強もお互いのためと、腑に落ちた。
ふたつの人生の出会いは、高速道路の合流
によく似ている。全速で走っているのだから、
すこしだけ技術が必要だ。うまく合流するた
めには、加速車線で、お互いをよく見て合図
を出す。すーっと合流できれば、合格だ。
(2011年8月12日)
後日談
さっきだ~りん母きぬちゃんと話していて
母も靴に対してくよくよしたことがあり、
まったく同じ感覚でした~
やっぱ親子だねっ とほほえましく思いました^^