のりひめのひとりごと Monologue of Noriko

2012年からオーストラリアと日本を行き来しています。日常のいろいろを書いてます。

どぶろくで日本を再生せよ★のりひめエッセイ

2011-10-01 08:07:46 | のりひめエッセイ
もし政党をつくれといわれたら
自家醸造党をつくりたい・・・


その10「どぶろくで日本を再生せよ」

 あなたはどぶろく、お好きですか?

 どぶろくは、お米と麹でできた、にごった
お酒です。原料は米、麹、水。昔からお祭り
のときなどにふるまわれてきましたね。わた
しは、清酒はあまり飲みませんが、どぶろく
は大好きなんです。

 数年前にどぶろく特区というのが各地にで
きて、そこの地域はおおっぴらにどぶろくを
作って販売してよいことになりました。わた
しはいちはやくどぶろく特区をとった遠野に
友人がいて、秋になるとどぶろくを送ってく
れ、そのおいしさを知りました。

 どぶろくの魅力は、刻々と味が変わるとこ
ろにあります。最初は、甘酒みたいと思って
飲み始めても、酸味や香りが徐々に感じられ、
このおいしさは・・・と味わううちに、つい
飲み進んでしまいます。すこしだけ炭酸のよ
うに発泡して、やわらかい口当たり。アルコ
ール度数は清酒なみですから酔っ払います。

 次の日にまた飲んでみると、前日と味がす
こしかわっています。また次の日飲んでみる
と、また味が変わっています。どぶろくを買
うなら一升瓶、最低3日は楽しんだ方がお得
ですよ。

 さて、このどぶろく、昔から家庭などで作
られていたものですが、明治時代から、酒税
法で、家で作ることは禁止されました。

 実は少ない量なら3日でできる、ぬかづけ
よりも簡単なものなのです。
 お米と麹が発酵したものですから、植物性
乳酸菌が生きています。甘酒も造る工程は一
緒で、アルコールが出る手前のものですが、
飲む点滴といわれるほど、アミノ酸などを含
んで、大変栄養価の高いものです。

 なにしろ、市販の清酒やビールは、加熱処
理をして、発酵をとめているから、飲んで
もただのアルコールです。発酵をとめてしまう
のは、保存上いたしかたありませんが、菌を
殺してしまうので、もったいないことです。

 こんなに体によい飲み物、家庭で作れるな
ら作った方が良いと思いませんか?

 面白いことに作り方を書いた本は、おおっ
ぴらに出版されています。また、インターネ
ットで検索すれば、どぶろく愛好家のページ
がかなりの数ヒットします。

 海外では家庭でお酒を作ることが許されて
いるのは普通で、フランスやドイツは、歴史
上自家醸造が禁止になったことは一度もなく、
中国、韓国も家で飲む分には許されているそ
うです。
日本は自家醸造後進国なのです。

 日本でも体によいどぶろくを家で作っても
よい時代が来るといいなあと、思います。
 どぶろくをつくれば米の消費量も上がりま
す。休耕田も減り、農業人口が増えます。

 子供は甘酒、大人はどぶろく、お父さんは
早めに家に帰って家族の食卓。うちのどぶろ
くは最高だと生涯忘れぬ味になり、子供へと
引き継いでいく、そんな文化をもう一度と思
うのは、甘い幻想でしょうか。
(2011年8月8日)


どぶろくは漢字だと濁酒(にごり酒)とかきます
ろ過していないお米のままのお酒です

「農家が教えるどぶろくの作り方」っていう本も出ています
作り方を知りたい人はそちらをどうぞ
この本は農家のおじちゃんおばちゃんのイラストが味があって
ワインの作り方などものっていて
すっごく面白いです!


日本ではいまのところ、
おうちで作るお酒は、アルコール度数1%未
満ならよいそうです。

そんなのお酒じゃないじゃ~~ん?!