FS2004 と XPLANE 日記

MSFS2004 と Xplane の遊び方

Fs管制の離陸パターンシーケンスなのだ

2008-02-20 07:19:30 | 航空管制技官的FS
ナンカ..今週はこの手の話題が絶えないが..

まぁ..皆さんも記事を読んでいると思うので..
何でだろうと..思っている人も多いかも..

そんな..せっかくな状態なので..
Fsゲームの離陸時の管制トークについて
勉強をして見ましょ..

一般的には..誘導路から滑走路へ入るところの
一時停止線前で..無線をグランド担当からタワー担当に変更..

ついでの勉強だが..停止線には2種類あるのは...
お気付きだろうか..?

一般的な停止線は..滑走路の入る直前にある..
皆さんこれは良く知っている..
ところが..コレとは別にILS停止線という物がある..
名前のごとく..視界不良時の計器着陸使用時の着陸のとき使う..
計器着陸補助施設のこと..

電波を使って誘導とか言うけど..滑走路のセンタより右が75Hzの電波を...
左が135Hz電波をとか..(この数値は滑走路によって異なる)....
正確に滑走路面から見て..
センターで..左右の範囲ごとに違う電波を出してイルだけ..

で..飛行機は..この電波を翼とかで受信して右75..左135..
と両方受かっていたら滑走路のセンターに進入している..
と..雑な説明だが...こんなことをやっている..

だから..この電波を正確に範囲分けできる送信アンテナの特性が..
このシステムの鍵だったりする..




さて..AFCADをみていると..
そんな..停止線が2本あるので気がついているとは思うけど..
何で2本あるのかの理由は...
本物では...こんな理由があったため...

計器着陸に使う...ILSローカライザーの送信アンテナ指向特性を
正確に維持しないと..視界不良時の着陸失敗なんてありえる..

あと..
電子機器を着陸時使うなと厳禁している理由は..
このシステムの場合..電波の飛ぶ範囲の指定が重要なので
電波が余計なところに飛ぶと困ることになる。
なので大変弱い電波しか出せない。
携帯電話どころか..パソコンゲーム機器なんかも妨害になるくらい
大変弱い電波だということ。
こんな電波を受けるのに影響してしまうためである..

ついでだが
空港の周りでダンプをよく視た方が良い...
変な電波を出す奴らがいれば..
おらは..なんか天気も悪いし乗りたくないなぁ..
とか思って..ある空港だけは新幹線にしたこともある。

とにかく..アンテナが命の...このシステムでは..
アンテナの送信指向特性が...
巨大な金属製の飛行機が近づくことで..
メチャクチャに影響されないことも重要...




対策として..
ILS使用時は.. 出発機の停止位置を..この施設より..
遠くに離して..離陸待ち停止をさせて運用している...

なので..離着陸本数も..すぐに滑走路に入れないので
時間がかかってしまう..という欠点もあったり...

こんな..Fsアドオン空港...欧州の個人作AFCAD作品は..
コレでもかというくらい...ILS停止線が離れている...
だけど..これが..現実なんだろうなぁ..

こんなところまで...FSは再現されていたり...
もちろん..Fsは近くで待ってもILS着陸に影響はありません..
あと..ILSが設置されて無い滑走路は..そんなの必要なし..
通常の停止線と
同じ位置でセットしておけば良いかも...

あと..このILSの設置位置は..こんな離陸待ち機の影響が
出にくい位置に設置するのが通例になってます...



さて..話は戻り...無線をグランドからタワーにチェンジ...
これ..基本的にFsは自動で何にもしなくて
勝手に周波数も変えてくれるけど..
..あえて..手動モードも設定が出来る..

この仕事..基本的に副操縦士が無線の担当する..
Fsはワンマン操縦が基本なので..
極力...自動化されているけど..

あえて..このゲームは本物操作に拘るのか..
周波数設定等を..手動モードでやることもできる...
この場合..各空港のグランドやタワーや..アプローチの周波数ゃ..
途中のエンルートの周波数も事前に調べてメモっておかないといけない
本物の方もこのやり方でやっていて..チェックリスト等で..
ちゃんと確認しながら..やっておられます...



そんな..操縦室の光景で..コーパイさんが
手元でガチャガチャ動かしているのは..
無線の周波数を
それぞれのタイミングで..変更しないといけないので..
早めに変更設定をしている..
(例えば タワーと離陸許可をしている間に..アプローチ周波数のの設定とか..)

あと..そんなFsの無線機もそうだけど..
2台の無線機が組み合わさっているのは..
次のモーションに入ることが
容易に出来るために準備されているのだ..
(マスター - スレーブ という意味合いもあるが..)




そんな中で..
このゲーム..FSタワー管制は..
ザックリと..2種類の離陸方法を指示してくる..

その1が..

シンプルに..そのまま..止まらず..ストレートで離陸して良いよ..
..着陸機もなく.先行機もない..など障害がなければ..
一般的には.そのまま離陸...

コレが基本かな..



で..もう1つが..
今回問題になっているモードである..
すなわち..滑走路の進入は許可するけど..
一旦..滑走路での出発点で待機して..
次の指示まで待ちなさい..

で..障害がなくなったら..離陸許可が下りる..

というモード..




(この光景を視て思うのは..先行機の後方乱気流は大丈夫なの...
  確かに..本物管制はフライトプランにも明記するほど..
  気を使う代物だけど..Fsに後方乱気流は存在しない...)

この2種類がFsでも存在..
実に..付属フライトスクールでも奥深く説明されて無いので..
最初の頃は..何処で止まれば良いのやら..
戸惑ったり..する..

今回の事件は..このモードになるまでは良かったけど..
まだ..同じ滑走路で着陸した飛行機が誘導路に入らない状態で
離陸を勝手に開始したという話..

ちなみにだ..Fsで..この事件と..似た感じでやったら..
着陸機が誘導路に入るまで..滑走路に進入させてもらえなかった..
で..着陸機が誘導路に入りグランドと通信が始まった時点で..
1のダイレクト離陸の指示が出てくる..






一見よさそうに見えるけど..非常に発着枠が少なくなるというか..
効率の悪い管制スタイルだったり...
だけど..今回みたいな話になると..よく出来たシーケンスだったり..

ふと..考えさせられる..
Fsゲーム上のコンピューター離陸管制シーケンスであった..



混雑空港は着陸の方が難しい..
ギリギリで..着陸復行指示..おかげで..
またかいという..馴れ合い気味なのだネェ
..FS管制の優先権は..離陸にあるような気がする..

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