ひろがり主催の「食べる力を育む多職種勉強会」の第1回を
7月18日 金山駅前の名古屋都市センタービルで開催
しました。
この会は、障害の重い子どもの食べる力を育てるために
様々な職種がそれぞれの立場での実践的、具体的な進め方
などを話し合い、情報交換をすることと事例研究を目的に、発足した
会で、教師、看護師、歯科医、歯科衛生士、ST、施設職員
など22名が参加しました。
今回は、ひろがりSTの藤山の司会で、丹羽から、ひろがりに
訪れた、離乳が進まない染色体異常の2歳児の母親の相談事例
が映像も含め提示され、初回時、どのような情報収集が必要か
などについて、意見を出し合いました。
次いで、様々な立場から多くの意見が出されたのをもとに、
グループワークで、その子どもへのアプロ―チや母親に
どのような指導をしたらよいか、などを話し合いました。
丹羽から、この子どもが体に触れられるのを嫌がると
の情報を聞いていたので、まず足湯に両足をつけてみました。
すると気持ちよさそうな表情になり、こころも身体もリラックスし
抱かれても嫌がらなくなり、顔に触れる体操などもできました。
その後、少量のペースト食を少しずつ受け入れる状況が提示され
たという、初回時のアプローチの1例が紹介されました。
「食べる力を育む」ためには、機能や食べる時だけではなく、
本人の「思い」「からだ」「関係性」「育ってきた過程」
など全体像からみていく必要性が話し合われました。
平日夜のため、約2時間という短い時間でしたが、
異なる職種、子どもに接する立場の違う方々との意見
交換が活発に行われました。
参加者の希望をお聞きしながら今後、定期的に開催
する予定で検討していきます。