12月8日、今年度の第3回 「食べる力を育てる研修会」が、
つばさ静岡の医務課長の浅野先生をお招きし、開催しました。
今回、本研修会では初めての「愛知県青い鳥医療療育センター」
で、約80名の参加者で行いました。
浅野先生には、約3時間にわたり「子どもの伸びる力を信じる食支援」
をテーマに、子どもの側の目線で実践して得た豊富な経験をもとに、
熱意あふれるお話をいただきました。
浅野先生は、摂食嚥下リハビリテーション学会が、昨年に策定した
「発達期摂食嚥下調整食分類」を主導して来られた方で、従来の
食形態分類が発達期の子どもたちには、そぐわなかった点を実態
にあわせた分類作成に、ご尽力されました。
このような観点から、子どもの食機能の向上を考慮した食形態で、
感覚や嗜好の多様性にも配慮し、十分なカロリーや栄養素を含んだ
食事の必要性や調理法などを具体的に、話されました。
また、食環境の面からは、介助法や姿勢についても、個々の子ども
が主体的に取り組める様に、呼吸がしやすく、リラックスでき、姿勢
保持のために努力が不要で、本人の機能が最大限発揮しやすいことが
大切であることを強調され、その具体例を映像等で提示されました。
今回は、丹羽、石黒の講演の他、「ひろがりランチ」と題して
ひろがりで調理を担当している渡辺から、昼食として提供している
嚥下調整食の作り方を具体的に、スライドで、紹介しました。
参加者からは、中身の濃い研修だった、浅野先生のパワフルな共感
できるお話がよかった、新たに得たことを現場にもち返って活かした
い、新鮮な情報が聞けた等の感想が多く、有意義な1日となったと思います。
会場をお貸しいただいた「青い鳥医療療育センター」のご厚意に感謝いたします。
なお、第4回は来年2月23日(日)を予定しています。HPでご案内をいたします。