12月12日、ひろがりを利用するお子さんのお母さま
4名と一緒に「お子さんに適した食形態つくり」を
行う研修会を開きました。
コロナ禍でも、重症児の食事は毎日あります。
どのようなメニューを、どのように食べやすくおいしい
形態にするか日々、お母様たちは悩み、苦労しています。
わきあいあいと楽しい雰囲気の中にも、お母様方の真剣
な姿勢と熱意が伝わってきました。
十分な換気、手洗いと手指消毒の徹底、マスクの着用など
感染予防を徹底して行いました。
お子さんの食べる機能に応じ、「中期開始食」と
「経口摂取の練習食」を、講師の渡辺八重美の指導のもと
調理実習をしました。
初めにメインメニューで、家庭でよく食べられる鶏肉
を食べやくする方法を、中期食は鶏の唐揚げ、練習食
は蒸し煮から調理しました。
中期開始食は、「少しざらつきがあるまとまりペース
ト」、練習食は「ざらつきのない滑らかなペースト」に
調理するために、ともに揚げた鶏肉を小さく切ってミル
サーに、白湯をいれて細かく砕き、ソフティアゼリーを
加えペースト状にします。足す水分量で滑らかさが変わる
のを体験。ざらつきがなく滑らかにするには、漉し網で
漉しますが、コツを講師が指導。お母さんたちも真剣に
手を手を動かしていました。
ポトフのスープは、具をミルサーにかけ、ウルトラ寒天
を加えてペースト状に。
そのほか、ブロッコリー、トマトなどを調理。
ごはんは、お粥を中期食ではつぶし、練習食では、ミル
サーにかけ漉して滑らかにしました。
その後、調理したものを食べながら、舌ざわりなどを確かめ、
「大変参考になった」「ソフティアなどの使い方が勉強できた」
など、共通した感想が聞けました。
その後、隣室で様々な、身体に触れる体操などをしながら待って
いたお子さんに、お母さんが実際に食事介助しました。
お母さん方、ご苦労様でした。
なお、この研修の模様は、専門の業者がビデオ撮影し、編集後、
3月中旬頃にインターネットで動画配信する予定です。
2回目以降も、食形態を変え開催し、同様に動画配信する予定
です。配信期日や動画閲覧法など1月以降、HP等でご案内します。