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「湖のスコーレ」 創業3年で日本チーズコンテスト入賞(長浜市)

 2年に一度開催されている国内最大級の「国産チーズコンテスト」で、長浜市元浜町の商業文化施設湖(うみ)のスコーレ」のチーズが2部門で入賞した。

 2021年12月から製造を始めて初挑戦したコンテストでの入賞に、同社取締役でチーズ製造責任者の高本絢子さんは「出品するからには入賞を狙っていたので、評価されて嬉しい。さらに品質を高めていきたい」と話している。

  •  コンテストは10月に東京ドームで開かれた日本チーズプロフェッショナル協会主催の「ジャパン・チーズ・アワード2024」。全国120工房から372点の出品があり、同社の「竹炭フロマージュ」がソフト/酸凝固(山羊乳以外)部門銀賞、「マスカルポーネ・ピスタチオ」がフレッシュ/バラエティ部門で銅賞に輝いた。

 「竹炭フロマージュ」は伊吹山をモチーフにピラミッド状に成型したチーズ。表面に竹炭をまぶし、熟成が進むことで酵母の働きで冠雪したように見える。クリーミーで濃厚な味わいと香りが楽しめるという。

 「マスカルポーネ・ピスタチオ」は濃厚で口どけの良いクリーム状のチーズに自家製のピスタチペーストを合わせた商品。ピスタチオの薄皮を剥いでローストしミキサーにかけるなど手間を惜しまず作り上げた。

 「湖のスコーレ」でチーズ作りが始まったのは3年前。当初は「古株牧場」(滋賀県竜王町)(https://kokabu.co.jp/)のアドバイスと監修を受けて、高本さんらが一からチャレンジしてきた。

 ミルクファーム伊吹から仕入れた生乳を低温殺菌後、乳酸菌やレンネット(凝乳酵素)の働きで豆腐のように固める。固まり始めた生乳をカットして撹拌するタイミングがチーズ作りの要で、知識や経験、感覚、感性が必要という。

 高本さんは「届けられる生乳の状態は乳牛の体調や気温によって異なり、その時々の状態に合わせてカットや撹拌をすることが欠かせない。生き物ですね」と説明する。

 初出品での入賞に「国産チーズは年々レベルが上がり海外産に引けを取らない。コンテストには刺激になるようなチーズがたくさん出ていたので、もっと品質を上げていきたい」と話した。

 一方で、「自分が思うベストにはたどり着いておらず、ブラッシュアップする余地はある。セミハード系のチーズ作りにも挑戦したい」と前を見据えた。

 なお、コンテストで入賞したチーズは湖のスコーレで販売している。

湖(うみ)のスコーレ
長浜市元浜町13−29
0749-53-3401
https://www.umi-no-schole.jp/

<記事・写真: 滋賀夕刊より>

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