2009年3月、パン・ド・ロデヴを初めて教えて下さったのは、ア・ビアントの松尾シェフでした。
でろでろの生地におっかなびっくりクープ入れ、窯に入れて待つこと30分、窯から出てきたロデヴを見て、皆で大感激したことを良く覚えています。
2009年3月. A.bientotで初めて作ったパン ド ロデヴ です。
あれから3年、すっかりロデヴの虜になり、種を育てて作りますが、見た目も内層も納得のいくところに至りません。
パンドロデヴにすっかり魅了された人たちが、ロデヴ第一人者であるドンクの仁瓶さんに作って頂いて思う存分たべる会があります。
懇意にして頂いているアトリエ・イグレックの塚本有紀さんに誘っていただき、今回やっと参加させて頂くことが出来ました。
仁瓶さんにお会いできるのと、窯入れ見たさに10時すぎに会場に到着してしまいました。待つ事30分 今頃ロデヴはどんなかな~
もうすぐ窯入れ。すでにプレーンとフリュイの生地が帆布の上に綺麗に並んでいました。
会場は、塚本さんのアトリエの4階、ホイロもなく、オーヴンは石窯ではなく、スチームが出ないタイプ。パン作りに最高の環境とは言えません。
その中で、随所に工夫をされていて、私達にはとっても参考になり、使わせて頂ける技でもあります。ありがたいことです。
窯入れ直前の生地を触らせていただきました。なんと、持ち上がるのです。何故かというと、初めて見るこの緑の粉袋、メールダンケルが、剥離性を良くしてくれるのだそうです。
目にも止まらぬ速さで見事にクープを入れました。
石を焼いて熱湯をかけ、窯に蒸気をためて取り出す。並べた生地をシートごと滑らせて窯入れ。10分後に温度を調整して30分。入りきれない生地は、冷蔵庫で待機。
仕上がりは100%満足のいくパンだはありません。底が黒く分厚い。わずかな焦げ臭があります。ボリュームも納得するまでは行かなかったようです。
その一つ一つ、仁瓶さんは、パンを皆に見せながら、丁寧に説明してくださいました。会場中良い香りに包まれ、幸せ気分です。
と、そのタイミングを見計らって、塚本さんとスタッフの方々が、心づくしのランチを運んでこられました。スープ、コンフィチュール、リエットもすべて手作り、ロデヴの近郊で作られたワインまで...
パンは4種類。昨日作って冷凍されたリュスティック、今日作ったリュスティック。そして出来立てのルヴァン プレーンとルヴァン フリュイ .
そっれっとばかりに皆パン・パン・またパン... もうおかわりの箱がまわってるよ
あつあつのスープ、リエットにランチボックスのチーズ、お野菜、パテもジャンボンも、ロデヴにぴったり。
でも、スタッフの方々は大忙し、 講習を見る時間がまったくなかったのですね。
お茶と一緒にフリュイを頂き、もうみんな大満足。
「たくさん食べたねえ~」とニコニコしながら、仁瓶さんはロデヴの歴史や日本で紹介した経緯をお話してくださいました。
参加した方々の声も一人ひとり丁寧に聞いてくださり、すべてに答えてくださいました。
今回、ロデヴを通じて仁瓶さんにお会いできた事は、とっても幸せなことでした。
パンを食べること、作ることがますます好きになった気がします。
パンを通じてたくさんの人と巡り合う幸せが一番!ですね。
至福の時をプレゼントして下さった、塚本有紀様、Mog.Mogの松成様、スタッフの皆様に感謝!
また次を期待してしまう、Bonne journee! です。御馳走様でした。