(内容)
一匹の白い蝶がそっと見守るのは、光と影に満ちた人間の世界ー。認知症の母とひっそり暮らす男の、遠い夏の秘密。幼い兄妹が、小さな手で犯した闇夜の罪。心通わせた少女のため、少年が口にした淡い約束…。心の奥に押し込めた、冷たい哀しみの風景を、やがて暖かな光が包み込んでいく。すべてが繋がり合うような、儚くも美しい世界を描いた全6章の連作群像劇。第23回山本周五郎賞受賞作。
ずっと読み続けている道尾秀介の作品。
今回は6編からなる短編集。
前半は暗くて、救いのない重い話だったが、中盤以降は明るく前向きな話になっていく。
なんとなく悪い方に予想を覆させられた。
個人的には重い話で突き進んで欲しかった。
前半の短編がページが進むにつれてリンクしていく。
そのリンクの仕方はなかなかキレイに仕上がっている。
全体的に脈絡があまりなく淡々と進むので読みやすいけど、記憶には残りにくい感じかした。

★★★☆☆
一匹の白い蝶がそっと見守るのは、光と影に満ちた人間の世界ー。認知症の母とひっそり暮らす男の、遠い夏の秘密。幼い兄妹が、小さな手で犯した闇夜の罪。心通わせた少女のため、少年が口にした淡い約束…。心の奥に押し込めた、冷たい哀しみの風景を、やがて暖かな光が包み込んでいく。すべてが繋がり合うような、儚くも美しい世界を描いた全6章の連作群像劇。第23回山本周五郎賞受賞作。
ずっと読み続けている道尾秀介の作品。
今回は6編からなる短編集。
前半は暗くて、救いのない重い話だったが、中盤以降は明るく前向きな話になっていく。
なんとなく悪い方に予想を覆させられた。
個人的には重い話で突き進んで欲しかった。
前半の短編がページが進むにつれてリンクしていく。
そのリンクの仕方はなかなかキレイに仕上がっている。
全体的に脈絡があまりなく淡々と進むので読みやすいけど、記憶には残りにくい感じかした。

★★★☆☆