(内容)
20歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。笑顔でいなければ周りが追いつめられる。何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。未来に対する諦めから死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが……。涙よりせつないラブストーリー。
20歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。笑顔でいなければ周りが追いつめられる。何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。未来に対する諦めから死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが……。涙よりせつないラブストーリー。
初読みの作家さん。
少し前に話題になってた小説。
恋愛小説は率先して読む方ではないが、作家さん自身が難病で亡くなっていることを知り、単なる恋愛小説ではないと思い手に取ってみた。
20歳で過去に10年以上の生存者がいないという難病と宣告された一人の女性の10年が描かれている。
生と死について考えさせられることもたくさんあって、かなり気持ちを揺るがされた。
後半は涙腺崩壊寸前を維持するのに必死になる展開。
悲しくもしっかり生きた10年、きっと作者自身も同じ気持ちだったのではと思わされる。
自分自身が同じ境遇に置かれた時にどう考えどう行動するかを色々と考えさせられたら。
なかなか良かっただけに新作がもう読めないのは残念…
★★★★☆