(内容)
平成の老人施設でまどろむ佐倉波津子に、赤いリボンで結ばれた小さな箱が手渡された。「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届けられたものだった。昭和初期から現在へ。雑誌の附録に秘められた想いとはー。
初読みの作家。
直木賞ノミネート作品でもある。
会社の読友から勧められたので手にとってみた。
装丁からコメディー風の青春小説だと思っていたが、全く異なっていた。
時代背景は戦中、戦後である。
主人公ハツと少女雑誌の編集、執筆に携わった人たちの繋がりを表した作品。
エンタメ的なお仕事本でもあり、青春小説や恋愛小説でもあり、戦争小説でもある。
そのように様々な側面を持った小説だが、混乱することはなくスラスラと読むことが出来てなかなか面白い。
途中、結膜炎になって読書欲を削がれたが、それでも読みたくなるような作品だった。
他の作品も読んでみたいと思う。
★★★★☆
平成の老人施設でまどろむ佐倉波津子に、赤いリボンで結ばれた小さな箱が手渡された。「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届けられたものだった。昭和初期から現在へ。雑誌の附録に秘められた想いとはー。
初読みの作家。
直木賞ノミネート作品でもある。
会社の読友から勧められたので手にとってみた。
装丁からコメディー風の青春小説だと思っていたが、全く異なっていた。
時代背景は戦中、戦後である。
主人公ハツと少女雑誌の編集、執筆に携わった人たちの繋がりを表した作品。
エンタメ的なお仕事本でもあり、青春小説や恋愛小説でもあり、戦争小説でもある。
そのように様々な側面を持った小説だが、混乱することはなくスラスラと読むことが出来てなかなか面白い。
途中、結膜炎になって読書欲を削がれたが、それでも読みたくなるような作品だった。
他の作品も読んでみたいと思う。
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