(内容)
クラスで上位の「リア充」女子グループに属する中学二年生の小林アン。死や猟奇的なものに惹かれる心を隠し、些細なことで激変する友達との関係に悩んでいる。家や教室に苛立ちと絶望を感じるアンは、冴えない「昆虫系」だが自分と似た美意識を感じる同級生の男子・徳川に、自分自身の殺害を依頼する。二人が「作る」事件の結末はー。少年少女の痛切な心理を直木賞作家が丹念に描く、青春小説。
小説のタイトルでゴリゴリのミステリー作品だと思っていたが、ミステリー色はあったもののジャンルとしては青春小説だった。
読む前にあらすじを読んでおけばよかったとちょっと後悔。
その落差のせいかイマイチのめり込むことが出来なかった。
小説を読んでいて常に思っていたのは「女って面倒くさいな…」ということ。
男はもっとサバサバしてるし、あんまり後にひかない。
妻が少し前にママ友との関係で悩んでることを打ち明けてくれた。
こういうことが男ではない。
この男女の違いってなんでなんやろう?
いつも不思議に思うが、改めて思わされた。
登場人物に共感出来る人物がいない珍しい作品。
そういう意味ではイヤミスっぽさもあったのかも?
悪くはないが期待が大き過ぎた分残念。
★★★☆☆
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