Around 50 人生はアドベンチャー!

40代半ばにして再婚
妊活のおかげでベビーを授かりました。
ベビーのこと・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

Fukushima 50

2020-03-19 21:40:00 | 映画・ドラマ・DVD
(内容)
2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故で、未曾有の事態を防ごうと現場に留まり奮闘し続けた人々の知られざる姿を描いたヒューマンドラマ。2011年3月11日午後2時46分、マグニチュード9.0、最大震度7という日本の観測史上最大となる地震が起こり、太平洋沿岸に押し寄せた巨大津波に飲み込まれた福島第一原発は全電源を喪失する。このままでは原子炉の冷却装置が動かず、炉心溶融(メルトダウン)によって想像を絶する被害がもたらされることは明らかで、それを防ごうと、伊崎利夫をはじめとする現場作業員や所長の吉田昌郎らは奔走するが……。現場の最前線で指揮をとる伊崎に佐藤浩市、吉田所長に渡辺謙という日本映画界を代表する2人の俳優を筆頭に、吉岡秀隆、安田成美ら豪華俳優陣が結集。「沈まぬ太陽」「空母いぶき」などの大作を手がけてきた若松節朗監督がメガホンをとった。


つい先日、原作を読んだばかりだったので、内容もよく理解出来ていた。

現場の緊迫感は小雪の方が良くわかったが、原発設備の距離感やサイズ感は映画を観たことでさらに理解が深まった。

吉田役の渡辺謙の演技はさすがだし、伊崎役の佐藤浩市もよかった。

安田成美や火野正平もいい味出してたなあ…

それにしても、佐藤浩市大丈夫かな?

好きな役者なので、早く元の元気な姿に戻って欲しいと思う。




★★★★☆


明日の記憶

2020-03-19 20:36:00 | 読書
(内容)
広告代理店営業部長の佐伯は、齢五十にして若年性アルツハイマーと診断された。仕事では重要な案件を抱え、一人娘は結婚を間近に控えていた。銀婚式をすませた妻との穏やかな思い出さえも、病は残酷に奪い去っていく。けれども彼を取り巻くいくつもの深い愛は、失われゆく記憶を、はるか明日に甦らせるだろう!山本周五郎賞受賞の感動長編、待望の文庫化。


渡辺謙主演で映画化されていて、感動したのでずっと原作の方も読んでみたいと思っていた。

50歳になって若年性アルツハイマーと診断されたサラリーマンの話。

同世代ということもあり、恐怖を感じながら読んだ。

記憶が少しずつ薄れていく描写がリアルに描かれていて、自分のことのように感じられた。

最近、自分自身でも物忘れをすることが多くなってきたので、不安な気持ちになった。

エピローグはやや物悲しい結末になっている。

自分が同じことにならない保証はない、今から出来るだけのことをして、予防につとめたいと思った。

そういう関係の本を読んでみよう。



★★★★☆

誘拐

2020-03-17 20:08:00 | 読書
(内容)
歴史的な条約締結のため、韓国大統領が来日する。警察が威信をかけてその警護にあたる中、事件は起きた。現職総理大臣の孫が誘拐されたのだ。“市民”を通じて出された要求は、条約締結の中止と身代金30億円。比類なき頭脳犯の完璧な計画に、捜査は難航するー。鮮やかなラストに驚愕必至のクライム・ヒューマンサスペンス。


最近、わりとハマっている五十嵐貴久作品。

600頁弱の長編だったが、続きが気になり、どんどん読み進めることが出来た。

単なるクライムサスペンスではなく、人情の要素が多分に入っていて、色んな思いを感じることが出来る。

前半はやや暗い入り出しで重い雰囲気の小説かと思いきや、中盤以降はスリルもありながら、先が気になる展開に。

そして、最後はホッとするようななんとなく優しさを感じるエピローグだった。

星野警部が活躍するシリーズものらしいが、シリーズものにしては星野警部の人物像がやや曖昧な感じを受けた。

全般的には面白く読むことが出来たのでシリーズの他の作品も読んでみたいと思う。



★★★★☆

売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放

2020-03-13 06:58:00 | 読書
(内容)
各メディアで話題沸騰中の「佰食屋」店主、初の書き下ろし著書。

・ランチのみ、の国産牛ステーキ丼専門店
・どんなに売れても、1日100食限定
・営業、わずか3時間半
・インセンティブは、早く売り切れば早く帰れる
・飲食店なのに、残業ゼロ
・なのに従業員の給料は、百貨店並み

社員を犠牲にしてまで 「追うべき数字」 なんてない 。
「働きやすい会社」と「経営」が両立するビジネスモデルとは
京都の小さな定食屋が起こした、奇跡の経営革命!


働き方が問われる現代に一石を投じる一冊。

製造業に勤める自分は「飲食店だから出来る。」と思ってしまった。

確かに圧倒的な競争力を持つ商品や技術力を持っていたら同じような構図を描くことが出来るかもしれない。

しかし、世の中の技術進歩のスピードは尋常じゃなく、圧倒的な競争力を持つ商品もあっという間に淘汰されてしまうのが現代である。

その点、飲食というのは流行はあるが、大きな進化が短いスパンで起こる事はない。

なので、成功出来たのだと思う。

それでも、今を否定して新たなことにチャレンジすることは重要である。

そのことをさらに強く思わせてくれた一冊。

モチベーションはあがるので、ビジネスで悩んでいる人にオススメしたい。



★★★★☆

むかしむかしあるところに、死体がありました

2020-03-12 08:10:00 | 読書
(内容)
昔ばなし、な・の・に、新しい!
鬼退治。桃太郎って……え、そうなの大きくなあれ。一寸法師が……ヤバすぎる!
ここ掘れワンワン。埋まっているのは……ええ!?
「浦島太郎」や「鶴の恩返し」といった皆さんご存じの
《日本昔ばなし》を、密室やアリバイ、ダイイングメッセージといった
ミステリのテーマで読み解く全く新しいミステリ!
「一寸法師の不在証明」「花咲か死者伝言」
「つるの倒叙がえし」「密室龍宮城」「絶海の鬼ヶ島」の全5編収録


初読みの作家。

本屋大賞ノミネート作品ということで読んでみた。

日本昔話を舞台にしたミステリー短編集。

たしかに斬新ではある。

1作目、2作目はなんとなく淡々と進み、3作目でぞわーっとしせられて。

4作目でまた、びびらされて。

5作目はふーんって感じ。

様々なミステリー要素が散りばめられていて、ミステリーファンには面白い。

だが、全体的にインパクトには欠ける。

さすがに本屋大賞は無理でしょう。



★★★☆☆

死の淵を見た男

2020-03-10 06:54:00 | 読書
(内容)
2011年3月、日本は「死の淵」に立った。福島県浜通りを襲った大津波は、福島第一原発の原子炉を暴走させた。全電源喪失、注水不能、放射線量増加…このままでは故郷・福島が壊滅し、日本が「三分割」されるという中で、使命感と郷土愛に貫かれて壮絶な闘いを展開した男たちがいた。あの時、何が起き、何を思い、人々はどう闘ったのか。ヴェールに包まれた未曾有の大事故を当事者たちの実名で綴る。


まもなく東日本大震災から9年が経とうとしている。

私の妻と義母が仙台で被災したので、大阪在住の私にとっても人ごとではない。

当時、小学校入学前だった姪は中学卒業を迎える。

小学校の入学式が震災で中止になった。

今年は新型コロナウイルスで卒業式が中止になった。

とてもかわいそうな年代である。

震災当時、原発問題はテレビで連日報道していたし、問題の大きさも理解していたつもりである。

そんな中、命を賭して被害を最小限にとどめた人たちの闘いが描かれている。

ノンフィクションだからこそのスリリングな状況がわかるし、命について色々考えさせられた。

はたして自分は同じような行動を取れるのか?などと考えさせられた。

多くの人に勧めたい一冊。

映画も観てみたいと思う。



★★★★★


鏡の花

2020-03-05 21:12:00 | 読書
(内容)
少年が解き明かそうとする姉の秘密、曼珠沙華が物語る夫の過去、製鏡所の娘が願う亡き人との再会…。「大切なものが喪われた、もう一つの世界」を生きる人々。それぞれの世界がやがて繋がり合い、強く美しい光で、彼らと読者を包み込む。生きることの真実を鮮やかに描き出すことに成功した、今までにない物語の形。ベストセラー『光媒の花』に連なり、著者の新しい挑戦が輝く連作小説。


道尾秀介作品もこれで28作目になる。

6編からなる連作短編集。

その短編の登場人物が同じでありながら設定が違うというところにまず違和感を感じてしまった。

この違和感が混乱を招き、終始嫌悪感を感じながら読み進めることになった。

最終章で少し嫌悪感を取り戻すことが出来たが、全く好きになれなかった。

好きな作家の一人なので期待してた分が大きかっただけに残念感がかなりある。

これに懲りずにまだまだ残っている他の作品も読み続けていきたいと思う。



★★☆☆☆

ツナグ 想い人の心得

2020-03-04 06:41:00 | 読書
(内容)
顔も知らない父親に、事故死した幼い娘に、片思いしていたあの人に、もしも会えるなら。一生に一度だけの死者との再会を叶える使者「ツナグ」。長年に亘って務めを果たした最愛の祖母から歩美は使者としての役目を引き継いだ。7年経ち、会社員として働きながら依頼を受ける彼の元に、亡き人との面会を望む人々が訪れる。依頼者たちは、誰にも言えぬ想いを胸に秘めていてー。


久しぶりの辻村深月作品は新刊。

前作の「ツナグ」は小説は読んでいなくて映画で見たので大体のストーリーは頭の中に入っていた。

ストーリーとしてはありがちでわかりやすいが、心理描写や美しい情景が様々散りばめられていてかなり引き込まれて面白い。

自分だったら誰に会いたいかを知らない間に考えてしまう。

使者としてではなく歩美が男として成長する姿が描かれている表題作の「想い人の心得」がお気に入り。

本作品も映像化されるのかな?

映画化されたらまた観てみたい。

また、前作「ツナグ」も一度読んでみようと思う。



★★★★☆

どちらかが彼女を殺した

2020-03-02 06:38:00 | 読書
(内容)
最愛の妹が偽装を施され殺害された。愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の“現場検証”の結果、容疑者を二人に絞り込む。一人は妹の親友。もう一人は、かつての恋人。妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。殺したのは男か?女か?究極の「推理」小説。


2月は月一東野圭吾達成ならず…

図書館予約本が多かったので仕方なし。

これからはぽちぼちと読んでいきたいと思う。

このところコンスタントに読んでいる「加賀恭一郎」シリーズ。

異色作とも呼ばれる一冊。

登場人物が極端に少ないばかりではなく、最後は読者に犯人推理を委ねる終わり方。

ネット時代の今ならネタバレサイトで答え合わせ出来て、納得出来るが、出版当時はどうだったのか?

かなり、困った人が多かったのでは?と思ってしまう。

読みやすさはいつも通りでサクサク読めるが、やっぱり最後の尻すぼみ感が全体を台無しにしている。

それにしても加賀恭一郎の鋭さには毎回驚かされる。



★★★☆☆