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ミーターの大冒険 第五部 オーロラ 第8話 アンテンニン庭園のルピナス

2022-12-13 23:22:26 | オーロラ
133第6話アンテンニン庭園のルピナス
ミーターの大冒険 
第五部 
オーロラ 
第6話 

アンテンニン庭園のルピナス

あらすじ

 ミーターとイルミナを乗せたファー・スター2世号は、ターミナスの図書館と18000年前の航海日誌にない謎の天体に遭遇する。
 そのとき、突如その天体から通信応答を求めて来た。
 それは、ガイアの長老ドムからであった。彼の自己紹介は「わたし/わたしたち/ガイア」であった。ミーターはあらかじめおおよそのことは了解していたように質問していった。
 ドムは、二人が求めている故郷の星の正確な名前が「地球」であることを明かす。
 ドムは、ミーターがダニール・オリヴォーの地球探索の際に、「時間をも感応できるようになった」という表現にさらなる詳細を聞きたいことを察知して陳述を続ける。

 人類の歴史消滅がこの時点から歴史復活のフェーズに転換した、と理解してもよい。
 
 ガイアの誘導で、ファー・スター2世号はオーロラの恒星系に無事にたどり着く。
 
 二人の目の前には、オーロラの揺らめく極光が怪しく波打っていた。

 イルミナはミーターに促されて、オーロラの基本情報を語る。ミーターは待ってましたとばかり、自説を展開する。

 イルミナは、膨大なデータを何億回も検索して、様々な手法を試し、ミーターとの会話からもヒントを得て、手がかりを抽出する。それが、アンテンニン庭園であった。
 

133

イルミナ ミーターさんの推理力には舌を巻きますね。それにいよいよ鋭くなってきているようですね。

ミーター まあな。それでも、イルミナのお世辞には負けるよ。
 イルミナ、きみのドローン探索で、何か分かったことあるのか?

イルミナ 地表の実質の支配者はイヌみたいね。地表に何万もの縄張りをつくって、互いに競いあってるみたい。この具合では、分裂したままで、覇をとなえるグループは出てこないと思うわ。ミーターさん、地上に降りるのは、よした方がいいわよ。友好的イヌなんていう感じじゃないわよ。

ミーター そうはいかない。地球や銀河復興の手がかりを見つけなくてはならないからね。でも、実際、この広い陸地のどこに降りたらいいものだろうか?イルミナ、それについてのいいアイデアか情報は見つからないのか?

イルミナ 今膨大なデータを検索しているところです。しばらくお待ちください。

ミーター イルミナ、これなんか、どうだい。
イオス星の地下温泉の天井画を、今、思い出した。え~と、レオナルドさんが教えてくれた天井画の名前!え~と。...

イルミナ 分かったわ、ミーターさん。「アンテンニン山地の裾野にひろがるルピナスの園」!きっとそうね!

ミーター まさしく、アンテンニン谷のルピナスの絶景。その画の説明がきが銀河聖語で「想像力、幸せ、やすらぎ、ルピナス」と書いてあった。レオナルドさんは、ドースさんの手書きで、トランターのマイコゲンの大聖堂が朽ち果てるのを痛んで、そこに転写した、と言っていたんだ。

イルミナ まあ!データがあったわよ、ミーターさん。ガール文書の裏書きに滲み文字でルピナスの花汁で浮き上がったわ。こんな手を込んだ仕組みって、訳ありねぇ!以下、述べるわね。
 「これは EOS の郊外にあるアンテンニン山地の裾野のアンテンニンの庭園で、ふるさとの星の記憶を忘れないように、昔のガイドブックや写真から再生されたものである。 ご覧ください。それは、 失われた世界、自動人形などと共に。」

ミーター 凄い!またしてもクリーンヒット。
 じゃ、俺がたまに白昼夢を見て、その中に出てくるイメージって、その場所のことなんだな。道理で、ターミナスにいた時には見なかったものが、イオス星以来見るようになった。
 ありがたい、イルミナ、きみのおかげでまたもや高いハードルを越えられた。ルピナスの花園か!


Angel ’s Bussing

2022-12-13 07:53:54 | 妄想の世界
微かに 
ブーンブーン
心の扉に 
ブーンブーン

回りを気にしてはいけません
人を愛し過ぎてはいけませんか
聞こえてたではありませんか
ほら 
そのなみだ 
ほほをつたって
わたしの羽に

囁くように 
ブーンブーン
きらめき色で 
ブーンブーン

見ましたよ
アルバムの幼いあなた
ちゃんと聞こえていたじゃありませんか
もう少し 
自分を愛したら
ほらそのなみだ 
ほほをつたって
わたしの羽に

yatcha john s. 「 Angel ’s buzzing 」


木枯らしに負けない

2022-12-13 02:16:09 | ひたち海浜公園
北風に向かって足どり遅く
北風に頬打たれつつ
もう回り道して帰ろうか
海も曇りで黙(だんま)り

公園にはまるっきり人気がなく
ここの人気もネモフィラとコキアそれから夏のロックフェスだけなんだよな
「木枯らしに負けそうなの...」
アグネス・チャン

冷たい風が一瞬強く 僕のフードを飛ばした
耳に聞こえる自転車の音
二人の勢いの音
母子(男の子)がキャッキャとはしゃぎながら息子さんがお母さんの前を走らす

お母さんもにこやかに何かこたえている
丘に駆け出し あっという間に頂上へ
なんだか全身に熱さが戻ってきた
そうだ 一言だけでも声をかけよう

のぼろう 昇ろり切ろう 北風のなか
ここまで逆境のなか潜り抜けてきたじゃないか
二人のオーラに勢いを貰って
何もないけど ハローっていうだけは

ゴールは間近だ いや 一つ一つのゴールはあるにしても
それらを繋ぎ合わせていくこと
母子の感応が そのまま永遠だ
その時頂上の鐘が鳴った
その子の僕への贈り物 クリスマスプレゼント

https://youtu.be/ct0e3RtTegE

yatcha john s. 「木枯らしに負けない」


ミーターの大冒険 第六部 オーロラ 第5話 バリーとダニー(いわゆるイライジャ・ベイリーとR ・ダニール・オリヴォー)

2022-12-13 02:11:21 | オーロラ
ミーターの大冒険
第六部 
オーロラ 
第5話 

バリーとダニー(いわゆるイライジャ・ベイリーとR ・ダニール・オリヴォー)

あらすじ

 ミーターとイルミナを乗せたファー・スター2世号は、ターミナスの図書館と18000年前の航海日誌にない謎の天体に遭遇する。
 そのとき、突如その天体から通信応答を求めて来た。
 それは、ガイアの長老ドムからであった。彼の自己紹介は「わたし/わたしたち/ガイア」であった。ミーターはあらかじめおおよそのことは了解していたように質問していった。
 ドムは、二人が求めている故郷の星の正確な名前が「地球」であることを明かす。
 ドムは、ミーターがダニール・オリヴォーの地球探索の際に、「時間をも感応できるようになった」という表現にさらなる詳細を聞きたいことを察知して陳述を続ける。

 人類の歴史消滅がこの時点から歴史復活のフェーズに転換した、と理解してもよい。
 
 ガイアの誘導で、ファー・スター2世号はオーロラの恒星系に無事にたどり着く。
 
 二人の目の前には、オーロラの揺らめく極光が怪しく波打っていた。

 イルミナはミーターに促されて、オーロラの基本情報を語る。ミーターは待ってましたとばかり、自説を展開する。
 

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ミーター イルミナ、お前の説明にはまず基本の基本が抜けている。

イルミナ なにかしら?
 ああ、ごめんなさい。
 自転周期0.93ターミナス日、公転周期0.95ターミナス年、地軸傾斜16°。二つの衛星をもってるわ。
 それから、えーと、たしか、伝説ではセトュースのタウと呼ばれていたとか、ニュー・アースとも呼ばれていたとか。その昔、首都はエオスと呼ばれていて、最高責任者を議長と呼んでいた。
 ミーターさん、エオスと言えば、ドースさんの星イオスと関係あるわね!
 今では、オーロラは住民は皆無で、廃墟になっており、野生化した動植物が支配する地と化してしまった。
 それから、トランターの一地区の「マイコゲン」の人々は、自らがオーロラ人の子孫であると称している。ミーターさん、これくらいかなぁ?

ミーター まあ、そんなところで十分としておきますか。でも、イルミナ、コンパーさんの話や、ガール文書にある「ビリボトン」の老婆の話しをもっと吟味して想像力を逞しくしなくてはならないね。我が移動の哲学とは、無窮の想像である、からね。

イルミナ と、申しますと?

ミーター いいかい、まず、グレディア・ソラリアだ、300歳の。シンナックスに葬られていた。俺の推測では、こうだ。
 
 コンポレロンは、ベイリー・ワールドだ。ベンはベイリーの息子だ。若きグレディアは、おそらくソラリア星出身で恋多き勇敢な女性。
 
 これも推測だが、ソラリアはもう一つのスペーサーの惑星。オーロラの向こうにある。

 我々は、まずコンポレロンが地球だと思った。次にガイアが地球だと思った。そして今度はオーロラだ。それも間違いであった。今度はソラリアも地球ではないらしい。ソラリアの向こうに地球がある。シリウス星系に地球はあるはずだ。
 
 もう少し推測してみる。
 不死の従僕さんの本名はダニー。ある地球人の友人だった。ダニーは500年前、その友人を忍んでハリ・セルダンをヘリコンからトランターに導いた。
 その地球人の友人の名前はバリーだ。
 グレディアはその地球人バリーの恋人だったが、彼らは添い遂げないうちに地球人バリーは亡くなった。
 ところが、地球人バリーの子孫がコンポレロンにいた。グレディアとバリーの子孫は恋人同士になった。彼らは、その後、シンナックスで暮らした。あるいはシンナックス人が二人をシンナックスに葬ってやった。

イルミナ まあ、驚きました。

ミーター まだある。不死の従僕、ダニーはオーロラ出身だ。ダニーとバリーは地球で初めて会った。そのあと彼らはソラリアで再会した。
そしてまたオーロラで再会した。そこにはソラリア人グレディアがいたんだよ。

イルミナ なんですって!!

ミーター そこで結論だ!
 不死の従僕は、オーロラ出身のロボットだ。

イルミナ なんていう推測力。驚きね!ミーターさんたら、いつもボーっとしてると思ったら、そういうこと、考えていたんですね!