oceansidecompany

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

A New Beagle

2023-04-03 19:00:16 | 地球歴史紀行
真理は皮肉なのか 
皮肉が真理なのか
ダーウィンを乗せたビーグル号は隔絶された島々にそれぞれ固有の種を見いだし
それが新しい時代の精神になるとは
crosspoint とはガラパゴス諸島のことをいう

ユーラシア大陸の東の果て 
隔絶された孤島
天満宮の主よ 
さらにまたもや隔絶策をとるとは

世界で初となる女流作家を二人も生み出し
今では世界の隅々までも
その創作意欲の泉となっている

はたまた世界に冠たる軍備を持ちながら
国を閉ざした大将軍の三代目
矛盾こそ国是としたことが
今では世界が憧れるあらゆる文化の香りを放ってる

ガラパゴス化の新ビーグル号よ 
利益は少なくてもいいから 
ダーウィンの海を進め

ヨーソロー

yatcha john s. 「 A New Beagle 」


一億の夜を超えて

2023-04-03 18:56:30 | 地球歴史紀行
つねに地球冥々期なら
隕石落下で変わってく
赤く波打つマグマの地表

つねに未来なら
既成概念破裂で変わってく
潜在意識に充満する
夢と希望の僕の胸の内

星ぼしを数えながら
一億の夜を超え

ここ海浜公園の近くの白亜紀層と言えば

1億4,550万年前からおよそ6,600万年前まで

6,600万年前と言えば
自ずと知れた恐竜絶滅
彗星がユカタン半島にあるチクシュルーブ・クレーターを作り上げる

一瞬一瞬変わる
雲のかたちを目の奥に
刻みこんで
栄光に輝く彫刻を彫る

好みのかたちと色合いと感触を選び抜き

ライバルの悟空と
今日も競争心を剥き出しにして
遊びの世界に心行くまで興じよう

地球を抜け出して
太陽系を抜け出して
思いの丈の
銀河の果てまで

そうさ僕らは
新たな1億年の一日目を過ごそうとしている

yatcha john s.  「 一億の夜を超えて 」


ファウンデーションの夢 第七部 アルカディア・ダレル 第2話 深夜、窓を叩く音がする

2023-04-03 18:50:33 | アルカディア・ダレル
48第2話深夜、窓を叩く音がする
ファウンデーションの夢
第七部
アルカディア・ダレル
第2話

深夜、窓を叩く音がする

 いよいよ、この『ファウンデーションの夢』の最終章になってしまいました。
 アルカディア・ダレルと彼女が幼友達のオリンサス・ダムにつくらせた作文プロセッサーとの会話から始まる。
 アルカディアは、祖母ベイタ・ダレル(マロウ)の生涯を題材とした伝記を書き始めようとしたやさき、二階の彼女の部屋の窓を叩く音がした...

48

アルカディア・ダレル 行くわね、ミーター。
 ははは、しめしめ、同級生のオリンサス・ダムをデートに誘ったら、特殊盗聴機を作ってくれたわ。これでお父さんたちの密談を傍受できるっていうことだわ。夜な夜なの会合なんて、普通じゃないんだからね。

 このあいだの作文、学校でボツになったなんて悔しい。
 その理由が馬鹿げているんですから。名門ダリル家のご令嬢の作文としては国家秘密に入れなければならないくらい、優等過ぎるっていうのよ。
 ある学者なんて、一回読んで、手が震えていたというの。そんなことあり得る?こっちは宿題で書いただけだというのに。
 ミーター、これはボツだわ。初めから行くわね!
 
ミーター・マロウ アルカディアお嬢ちゃま、私、作文作成機といたしましては、ボツの方が嬉しいのです。
 あなたの論文は、纏めようのない独り言みたいですから。
 気にさわられたら謝りますけど。

アルカディア お嬢ちゃまはやめてね。アルカディーと呼んで、お願いね。

 うん、タイトル、『追憶の鍵を開けて』を書く気になった動機は、50年前の祖母ベイタの新婚旅行からの出来事からである。
 夫の故郷ヘイブンに着いたそうそう、カルガンに行ったと思ったら、数日もしないでターミナスに戻り、あの忌々しいミュールの占領にあった。
 占領間際、辛くも脱出したもののその後、暫くしてターミナスに戻り、老後を安らかに過ごしたのであるが、その間の出来事が一切、謎なのだ。
....................
(窓を叩く音がする)

 トントントン。

ミーター アルカディー。途中ですみませんが、やはり文脈が合いませんが?トントントン、とは?

アルカディア ミーター、私、トントントン、なんて言ってないわよ、深夜であなたも疲れたのかしら!

ペレアス・アンソーア ごめんください。

 さっきから窓ガラスを叩いているんですが、開けてくれませんか、僕は、ペレアス・アンソーアと申します。決して怪しい者ではありません。 

 ちっちゃくてかわいいアルカディーちゃん。
 
アルカディア まあ、失礼ね、もう私、たいした淑女ですから。

 泥棒でも二階の窓なんか、叩いたりしないわよ、怪しくないわけないでしょう。
 多分、父さんに会いに来たのでしょう。わかってるわよ。
 今頃は一階の玄関でブザーを鳴らしても無駄ですもん。お手伝いさんはずっと留守ですからね。
 それに「かわいい」はよして、誰が窓なんて、開けてあげるもんですか。今は私忙しいんですから!

https://youtu.be/LalcO7Kdvhc

yatcha john s. 「深夜、窓を叩く音がする」『ファウンデーションの夢』第七部 その2


ファウンデーションの夢 第七部 アルカディア・ダレル 第1話 ミュール破局後の危機

2023-04-03 05:52:04 | アルカディア・ダレル
47第1話ミュール破局後の危機
ファウンデーションの夢 
第七部 
アルカディア・ダレル
第1話
ミュール破局後の危機

あらすじ

 ジータ・マロウの娘ロアには、極めて聡明な娘ベイタがいた。

 ベイタとミュールの壮絶なる物語は、ファウンデーション設立から300年後に起こる。ベイタの物語はこうして始まる。

 ベイタの両親がガール・ドーニックの農園を再び買い取り、住み始めた。ベイタもモーヴ(ターミナスの首都)に住んでいたのでしばしば泊まりに来ていた。

 時代は、ターミナスも徐々に往時の精彩を欠いて来たインドバーの世襲政権のもと、時代の暗雲に気付いていた数名の人々がいた。
 一人は心理学者、エブリング・ミス。もう一人は貿易商人のランデュ・ダレル、そしてベイタ・マロウもその一人に加えなければいけない。
 
 ベイタ・マロウはトラン・ダレルと結婚し、トランの出身星ヘイブンに赴く。そこで、トランの叔父のランデュに新婚旅行にカルガン行きを勧められる。ハネムーンは数日で今後の銀河を揺り動かす大事件に移行する。

 ミュールの宮殿から道化師がハネムーン中の両人に助けを求めて来た。

 その道化師はボボと名乗った。彼らは早々宇宙船の格納庫に戻る。

 そこに第三者がまた登場する。
 二重スパイ!?

 そのハン・プリッチャー大尉は、すでにミュール(ボボ)によって、洗脳されていた。

 さらにミュールはトラン・ベイタの宇宙船でターミナスまで同乗し、モーヴ市に降り立ち、ファウンデーション軍の宇宙戦艦軍に喪失感を与え、ハリ・セルダンの出現する時間霊廟に集う人々を降伏感へ誘導し、一日に、完全占領してしまった。

 最後の救いの砦であったファウンデーションの遊軍、独立貿易商人協議会連合の星々も、戦意を喪失。ミュールの圧倒的な感応力の前ではなすすべもなかった。ヘイブンに一時避難したベイタ夫婦とボボとエブリング・ミスは、トランターに赴くことになった。ランデュはボボの存在に何かを察するようになったが、ランデュは残った。

 トランターでは、旧ストーリーリング大学付近の自称コンポレロン人たちの農村共同体が300年祭の催し物の準備で忙しくしていた。そこの村長、リー・センターは彼ら4人を丁重に向かい入れてくれた。

 彼ら4人を、トランターの農村指導者家族は丁重に、ファウンデーション300年祭の晩餐会に、趣向を凝らして招き入れた。その席には同じくネオトランターから来ていた(?)、一応議会議長と言う立場の、ヴェナ・ビリ女史がいた。

 エブリング・ミスはボボと一緒にストーリーリング大学の一室に籠って、当のミス博士は食事も絶って一心不乱に調べものに没頭していた。
 
 事件が突然起きたのは、そんなやさきだった。エブリング・ミスは、何かを発見して、訪ねて来たベイタに口を開こうとした瞬間のことだった。

 ヴェナ・ビリ女史も程なく息を引き取る(停止する)。

 そのエブリング・ミスとボボがいた場所が、300年前のハリ・セルダンの心理歴史学の研究室であったことがわかるのは、ベイタ・ダレルの孫アルカディアがトランターを訪れてからのことであるのだが。

47

見習い候補生、ペレアス・アンソーア。君を呼んだのには訳がある。君にはもうそろそろ見習いから卒業して貰いたい。そして現場に赴く前の最後の口頭試問をしたい。といってもほとんどは私が喋る。喋るといっても、口、言葉ではないがね。
 
 ええ結構です。よく感応できてます。ナロビ長老、いや第一発言者。
 
 それでは、まず、五十年前に第二ファウンデーションにミュールを誘き寄せるのに成功した、辛うじてトランターのことを秘密にできた。捨て身の戦法が功を奏した第一の要因はなんであったかね?

 それはミュールの自尊心を利用できたことです。一度、ターミナスを征服できた、次は残る第二ファウンデーションのみだという過信から、焦りすぎたのを逆手にとったからです。

 それでいい。そして彼にプリッチャーを通して、ダゼンダ( the end of stars )が本当の第二ファウンデーションだと思わせた。ダゼンダがミュールに征服される前に、我々は、ダゼンダ人をコントロールして、ミュールのいないカルガンを支配下に置いた。彼の帰る場所をなくした。彼をカルガン星系のロッセムに誘き寄せたのも私だった。そして彼の寿命とともに、彼の全銀河支配の野望も費失せた。
 
 彼の自信を徹底的に挫いたからの成功だったのですね。

 ところが、それが次の大問題を引き寄せてしまった。セルダンにでも読めなかった事態に突入してしまった。新たなセルダン危機の到来なのだよ。アンソーア君。
 第一ファウンデーションが復活するに及んで第二ファウンデーションを快く思わなくなった、という事態なのだ。次の銀河で覇を唱えるのは、第一ファウンデーションのみだという第二ファウンデーションに対する警戒を生んでしまった。両者は飽くまで補完関係であり続けなければならないのだが!そこで君にはターミナスに潜入して貰いたいのだ。

yatcha john s. 「ミュール破局後の危機」『ファウンデーションの夢』第七部 その1
 

yatcha john s.