oceansidecompany

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ファウンデーションの夢 第八部 アルカディアの遺言 第5話 宇宙最大の謎

2023-04-25 19:55:26 | アルカディアの遺言
62第5話宇宙最大の謎
ファウンデーションの夢 
第八部 
アルカディアの遺言 
第5話 

宇宙最大の謎

大枠

第一部 ダニールの地球探索
第二部 ガイア
第三部 ウォンダとガールの地球探索
第四部 嵐の気配
第五部 Tee Tree
第六部 ベイタ・ダレル
第七部 アルカディア・ダレル
第八部 アルカディアの遺言

第八部の大枠

58 第1話 究極のアウトソーシング 
59 第2話 鶸色の伝説
60 第3話 12858年前
61 第4話 全体主義の恐怖
62 第5話 宇宙最大の謎
63 第6話 ドース・涙の太陽
64 第7話 原子力、宇宙に対する大罪
65 第8話 甦りの銀河
66 第9話 ミーター・新シャーロック・ホームズ
67 第10話 甦りの水
68 第11話 夢を引き継ぐ者

あらすじ

 「ファウンデーションの夢」の最終部になります。次作「ミーターの大冒険」を橋渡しする部分になる。
 アルカディアは81歳で天寿を全うしようとしていた。暦はターミナス443年。
 アルカディア農園はほぼラヴェンダーの畑。第二期のポエニッツ仕様のラヴェンダーのエキスがもうひとつの主役。
 アルカディアは全身全霊をかけて14歳から共に歩んできたミーター(ミーター・マロウ アルカディアの命名でダレル家が名門マロウに繋がることを重んじたから。)に訥々と遺言を語る。
 ハリ・セルダンとガール・ドーニックによって導かれた銀河復興の希望をミーターに賭けるアルカディアの切実さと真摯さとが最後の息までもその輝きがラヴェンダー畑に染み渡る。

 彼女はまず、「反ミュール」の現象から話しはじめる。

 そしてアルカディアは銀河の歴史に何度も人類を脅かした政治体制の全体主義の恐怖に話しを移す。銀河の暗黒と混沌の原因もこの全体主義が元凶であり、銀河復興はこれからの解放をも意味していることをつまびらかにする。

 アルカディアは尚も気丈夫に最後の気力を振り絞って宇宙最大の謎について語る。それはアタカナ(地球)の悲惨さ状況についてであり、放射能の悲惨さについてであった。

62

アルカディア 銀河はまるで謎に満ちてるわ。
 ミーター、私はねぇ、銀河の、昔昔はどうなっていたのでしょうと、幼い頃からいつも考えて、いつもお父さんに質問攻めして困らせていたのよ。とくにハブロックの年表を穴が開くほど読み込んでいたのよ。でもなんだか辻褄が合わないところが多いのに気がついたの。さっき話しました結束点(歴史記憶消滅以前、以後)もそうですけどね。
 おばあ様ベイタ・ダレルの『伝記』と『児童のための知恵の書』を注意深く読んで不死の従僕さんが、トランター帝国の宰相をハリ・セルダンに譲ったあと、混沌化が二、三万年続くことを察知して、ハリの銀河復興の理論、「二、三万年を千年に縮める」を補強するために「ふるさと」の星への帰還の旅に出た、というふうに読めるのよ。私にしてみれば驚くべき発見だったわ。
 その旅の途中で、もう一つの目的、ハリを支えるある人物、ガール・ドーニックをシンナックス星で見いだしたのよ。ガールパパは外見はひ弱な風貌でしたけど、芯は鋭い洞察力を秘めていて、それをフルに発揮していくことになるのよ。
 そのあとで、ハリの孫娘ウォンダさんと不死の従僕が訪れた故郷の星を再調査したのよ。
 そしてもう一度、究極な銀河復興の原理を発見するためにここターミナスから最後の旅に出たのですよ。この三度の探索は何のためであったのでしょうか?
 きっと、ミーターちゃん、このことが銀河復興の秘密の鍵なんだわ。

ミーター アルカディー、ホームズ君。ターミナスの反対側のシリウス星系に「アタカナ星」という伝説の星がそうじゃないかと言われているのは、当然知っていて、僕に聞いているの?
 
アルカディア そうよ。でも不思議な謎があるのよ。そのアタカナ星は「放射能」に塗(まみれ)て人間は住居不可能なのよ。
 ジョン・ワトソン君、君ならこの大事件、どう解く?

ミーター 放射能!?!?






Wake me up

2023-04-25 19:47:29 | 日記
昔この場所に君と来た時には泉と噴水があった
嘘だろう 僕がこの場所で汗を流して競走したなんて
Wake me up

昔この場所に君と来た時に虹のアーチを潜った
嘘だろう 僕がここから世界に出て行ったなんて
Wake me up

昔この場所に今ではもうすっかりおじさんになってるかわいい息子を遊ばせたなんて
嘘だろう 二回目の国体が済んでオリンピックが延期だとは
世界がなんとなっても
宇宙がなんと思おうが
Wake me up

流れ続けるこのときをただ過ごしているって
嘘だろう
Wake me up