2017年6月15日
10年ほど前の午後4時頃、中学校の玄関で生徒が集まって騒いでいます。騒ぐと言っても暴れているのではなく真剣に何かを訴えています。
生徒が示している先を見ると、1片が15センチくらいで高さが20~30センチくらいの物体が置かれています。鉄板のようで中には何が入っているのかずっしりと重いものだと言っています。
授業が終わり部活の練習でグラウンドに出ていたそうです。グラウンドの端のポールの近くで、生徒の1メートルぐらい横にその物体が落ちてきたと言うのです。かなりの重量なので、当たっていたら大変なことになっていました。
グラウンドには夜間照明の水銀灯があります。ポールというのは水銀灯のものです。落ちてきたのは水銀灯の部品で、取り付け部分の腐食が原因だったのではないでしょうか。長いこと点検もされていなかったのだと思います。
前々回の「落下物から身を守るには」<2017年4月15日>での出来事は、上方に作業をしている人がいたので、誤って何かを落とすかもしれないと予測することはできます。しかしこのときの水銀灯の部品落下はまったく思いがけないことです。
市街地を歩いていると、落ちてきたら大変だと思う物がたくさんあります。例えば看板です。外壁から舗道側に取り付けられているタイプは落下したら舗道に直撃でしょう。取り付けはきちんとしていて、定期的に点検されていると思うしかないです。
看板の下を避けるのは現実的ではないですが、工事現場の下はなるだけ避けて通ります。特に足場の組立や解体の作業中は落下の危険性が増すと思います。実際に事故も起きていますね。
もう一つ、意識的に避けているものがあります。歩行者用の信号機です。これも舗道を歩くときに全て避けることはできないので、信号待ちのときです。横断歩道の手前で信号待ちをすると、頭上が信号機という場所はよくあります。
信号機はきちんと点検されているのではないかと思いますが、トラックが出入りする会社の前では、歩行者用の信号機が斜めになっていることが何度もありました。修理された後にまたトラックが接触して曲がるのでしょう。それが原因で取り付け部分が弱くなり、地震など何かの衝撃で落下することがあるかもしれません。
そこまで心配していたら、どこにも行けないと言われそうですね。でも意識することで少しでも危険を避けられると思います。
現実的な落下の危険は壁やベランダの鉢植えです。何の防止策もせずにベランダの手すり部分にプランターが置かれていることもあります。水やりのときに誤って当たるとそのまま落ちてしまいそうです。
また近所の通学路沿では、塀の上に鉢植えを並べている家が数軒あります。2メートル足らずの塀ですが、小学低学年の子どもにとっては大きな脅威です。
昨夜は震度3の地震がありました。すぐに収まりましたがかなり強い衝撃でした。信号待ちや立ち止まって何かをするときなどは、頭上や周囲に注意していこうと思います。
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