世間一般、正月はめでたい鯛の造りで祝ったことであろう。たくさん売れて頭が残る。スーパーではパックに入った鯛の頭がたくさん売っていた。
よし!今日は、あら煮を作ろう。リリオーが得意とするところだ。
鍋に酒を入れ強火にかけアルコールをとばし砂糖を入れゴボウを・・・頭を入れ煮汁を・・・。そう甘くやわらかく煮たゴボウのおいしいこと。豆腐ももちろんだけど。今日も上手く出来上がった。自分の作ったのが一番おいしい!プロみたい。
でも、あら煮の味も色々、新地で食べるとちょっと薄味で近場の居酒屋は濃い味、店によって違う。十人十色、みんな好みが違うから。
割烹をしていた時、毎日同じ味で出しているのに怒られたり褒められたり、人の口は全部違う、難しいなあと痛感したことあり。
だから、リリオーのあら煮も旨いと確信しているが、誰かに食べてもらったら「何やたいしたことないで」と言われるかもね。
でも、テレビの食べ歩き番組なんかでは5人が5人、10人が10人「まあ、おいしい!旨い!」と言っている。ほんまかいな、そうかいな、ヘエーとボヤクことあり。
食は美しいが難しい。
でも、今日はエエよ、自分で作ったあら煮を自分で食べるんだから文句言われることなし。
鯛の造りも皿に盛り、アンタは美しい身やけど、アンタの頭も旨いんやで、目玉を口に放り込みフワフワのコラーゲンたまらんわとブツブツ言いながら熱燗を飲む。たまりません。