リリオー家の月命日の日。
忘れることなく行こう。
何時も一緒。お花を変え線香をたきコーヒー缶とタバコ1箱を供える。
そのうちの2本のタバコに火をつけ1本はリリオーが吸う。供えたタバコが
消えるまで近況報告や何やかんやリリオーのブツブツ言ってお終い。
だんだん悲しみが薄れていくのが怖い気がするが助けることが出来なかった
姉の事は決して忘れることは無い。何時も「カンニンやで」と手を合わせている。
「もうすぐそっちへ行くでー」「まだまだ来るな」の会話も何時もの事で。
ブラブラの帰り道。あ・あの子がいてると立ち止まった。
仲良し友達の大きな雑種ワンちゃんだ。
皮膚病で毛がほとんどなくなったり他の病気で一時期グタッとなっていた。
しばらく見なかったのでもしかしてと心配していたんだ。
でも今日は元気そう。家外で寝そべっていた。
「おばちゃんはあんたの事心配してたんやで、元気になったんやな」
「ウン、私、皮膚病も治ったし元気よ、おばちゃんも元気やった?」
と、言って寄り添ってきた。
首・頭・背中とさすってやると
「おばちゃん気持ちがええわ」
と、両手・両足を伸ばしベタッと寝転んでお腹もさすってと言うのよ。
たくさんのお乳をチュチュと指でなぜてやるとピクピクさせて喜んでくれた。
あ・あ・あ・可愛ゆい。
あ・あ・あ・忙しい。家族の病気だけでなくよそのワンちゃんの心配もしなあかん。
そんな1日でありました。