「そうやろう、45才くらいやろ、まあ、50才までは元気でいなあかんで」
「リリオーもそう思ってる、そうなるとFちゃんと逢ったのは5才か6才かの時で?・・・」
新地では良く、嘘の三パチで「私、38才で」とみんなが使っていた。今日は新地の会話をしているようにスラスラと言葉が出てきた。
実は携帯に登録のない電話番号で掛かってきたんだ。誰か解らない電話だから取らない主義だが、何となく取ったら「リリーちゃんか、僕、僕誰か解る?」と来た。
リリオーをリリちゃんと気安く言って下さる方は数少ないし、特徴のある声だったので直ぐに解った。それからは何年もお逢いしていないのにスイスイと楽しい会話が飛び出した。その方はFちゃんと言う。一部上場企業に勤められ、そこそこ偉くなられて定年、その後、よそで働き、今は悠々自適とは聞いていたが、どうして急に電話を掛けてきたのか?
会社を辞めて滅多に新地に出ないが、去年、久しぶりに出かけたので寄ったら店がなかった、会社の者に聞いて閉めたこと知ったが電話が解らなかったので・・・とのことだった。
Fちゃん、偉くなられても、会社、新地全ての人からFちゃんと呼ばれみんなに優しく、楽しく好かれておられた。リリオーとの関係はリリオーが新地で働いて初めて口座を持った会社のTさんが部下だと言って連れてこられた。それからFちゃんは会社の方々、取引先の方々を連れてきて下さり、訳のわからないくらい名刺が増えて、ホステスとしても一人前になり、店も開店でき、次々引き継いで下さり30年、続けられた。だからと言って俺が紹介したからとか偉そうばらない。でも、リリオーは良くして頂いたことはずっと忘れていない、恩人を忘れたらバチが当たる。
「みんな、Fちゃんのお陰!」「お陰じゃないけど長いなあ、又、飲みに行こう、電話するわ」と話は終わったが、凄く嬉しかった。お金は残らなくても人間関係の深まりは残っている。40年近くの深まりだ。これからも大切にしたいと思う。
話は変わるけれど、今日の秋華賞。
ブエナビスタかレッドディザイアかどちらが・・・ハラハラドキドキのゴール前、同じならブナビスタに栄冠をあげたい。勝って!!!と祈ったがタッチの差でレッドディザイアが勝った。仕方がないかと思っていたら走行妨害をしたと3着に入ったブロードストリートが2着に繰り上がり、ブエナビスタは3着に降着。エエエ?ホンマ???そんな???三冠どころか後味悪いレースとなった。ガックリ。