栗東教室から樋口です。
本日は晴天なり、本日はクリスマスイブ、そして本日は冬期講習会が本格スタートします。
週末に寒波襲来とのことですが、先週の日曜日に滋賀の北の方では積雪があり、県中エクスプレスで米原市から来てくれている小6生にきくと、能登川の辺りから景色が変わるとのこと。滋賀県の冬は、北部では大雪だけれど南部では晴天というのはよくありますが、地理で習う日本海側気候と太平洋側気候の分岐点はどうやら能登川ということでしょうか。大雪で電車がストップとなると冬期講習会にも大きな影響が出るので、大雪になりませんように。
さて、近江八景を巡るランニング。ぼちぼちやってますよ。草津にある八橋の帰帆まで走破していましたが、草津の矢橋とセットで行っておかなければならい場所がありまして、ようやく辿り着くことができました。それは、石場の常夜灯です。ここで一句、
もののふの 矢橋の船は 速けれど 急がば回れ 瀬田の長橋
室町時代の連歌師である宗長の歌です。江戸時代、東海道を行く旅人にとって、矢橋(草津市)から舟でびわ湖対岸の石場(大津市)に渡るのが近道でした。しかし、時には突風により出帆できないこともあり、やっぱり遠回りでも瀬田の唐橋を歩いて渡るほうが確かであるという事から「急がば回れ」ということわざが生まれました。
歌川広重は浮世絵に、矢橋港に向かって湖上を進む帆船の群れを描いています。現在、矢橋港は常夜燈と石積突堤址がそのまま残された遺跡公園となっています。昔はここから船が出ていて大津まで渡っていたんだなと古(いにしえ)の往来に思いをはせることができました。
上が矢橋、下が石場の常夜灯でびわ湖ホールの片隅にありました。
ランニングしながら見える琵琶湖岸の風景はとても美しく、自動車の車窓からは見えない風景を見ることができて幸せな時間でした。下の写真は、なぎさ公園から見えた近江大橋と、大津市のランドマークのプリンスホテルです。ところで、昔は「急がば回れ、瀬田の長橋」でしたが、現在は「急がば回れ 近江大橋」ですね。江戸時代よりは距離が短くなりましたが、ランナーとしてはぐるっと回るのは非常に時間と体力が必要でした。さあ、近江八景ランニングもあと2つ。トレーニングを積んで、いよいよ湖西へ!